2009年12月23日 (水)

四年三組から発信します2009その7

【第9時:文章の再修正】

「型」の功罪

 以前、次のようなサンプルの文章を示した。

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 事務室の鈴木先生は、学校に必要な物や道具をそろえたり、先生方のお給料を計算したりしています。(写真1)
 そんな鈴木先生にとって一番大切な道具はパソコンです。パソコンがないと、計算ができないからです。(写真2)
 先生たちが使う赤ペンや磁石、鉛筆などの道具は、棚に全部しまってあります。ここから必要な分だけを取って授業に使うことができるのです。(写真3)
 このように、鈴木先生は、私たちが勉強をしていく上で重要な仕事をしているのです。

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 このサンプルによって、「やったこと作文」はなくなったのだが、逆に「このように」だけを加えた文章も出てきた。
 文章がつながっていないのである。
 極端に例を示すと次のような文章になる。

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 理科の○○先生はおもしろい先生です。でも、おこるととってもこわいです。
 ○○先生は私たちのクラスのことについて「あいさつ上手で、とっても明るいクラス」と言ってくれます。
 でも、いけないところとしては「ざわざわしているところ」とおっしゃったので、そこをなおしたいです。
 このように、○○先生は、とってもやさしい先生です。ぜひ、会いに来て下さい。
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 つまり、四つの文章がばらばらになっており、「このように」が、まとめになっていない文が出てきたことである。

 また、文章のねじれも見受けられる。
 たとえば、次のような文章。

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 事務の先生が一番大切にしている物は、パソコンを大事にしています。

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 教師が一つ一つ訂正してやることは簡単なのだが、ここは時間がかかっても、子どもたちに「文章の不備」に気づかせたい。
 そこで、文書を実物投影機で写しながら、どこがおかしいのかを全員で考えさせる時間をもうけた。
 「ここでは、『このように』がない方がいい。」
 「主語が述語とつながらない。」
といった指摘が、子どもたちから出た。
 私の方から、おかしな文章を指摘したりもした。
 これはこれで、子どもたちに文章を検討させる良い機会とはなったが、もっと効率的に推敲をさせることもできたであろう。

 いずれにしても、コンピュータに入力した後に見えてくることも多い。(つづく)




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2009年12月21日 (月)

四年三組から発信します2009その6

【第5時:文章の修正】
Shuusei  作成した教材プリントを使って、子どもたちは自分たちの文章の修正を行った。これは思ったよりも時間がかかってしまった。とりあえず、「やったこと作文」はなくなった。

 本来は、ここでもう1時間、文章のブラッシュアップを図りたいところだったのだが、コンピュータを使った制作にどれほど時間がかかるのかが検討がつかなかったので、次時はコンピュータ室で行うことにした。

 今、思い返せば、この時にやはりじっくりと文章の検討を行わせるべきであった。もしも、手書きの新聞だったら、文字数が格段と増えるので、それほど文章のおかしな部分が目立たないのだが、活字になると文字数が減るので、逆におかしなところが目立ってくる。これは、新たな学びであった。

【第6時〜8時:コンピュータによる制作】
Pc1  パンフレットの制作には、通常はページレイアウトソフトを使うのだが、子ども用のものはないので、学校に導入されているハイパーキューブのプレゼンソフトを使う。これは、写真も文字も図も、ある程度自由に配置できるので便利だ。ただし、ワープロのように画面いっぱいに使えないので、どうしても肝心の「スライド」の部分がせまくなってしまうのは否めない。

 第6時はソフトの操作の説明を行った。一枚の画面が2ページ分になるために多少きゅうくつな画面となる。4年生の入力スピードから考えると文字数は12ポイントで120文字から200文字くらいが限度であろう。それよりも増えると、時間がかかりすぎる。これは難しいところだ。

Pc2  子どもたちはコンピュータによる制作が大好きである。キーボードの操作にもかなり慣れてきている。ローマ字はまだ確実に覚えている状態ではないが・・・。
 休み時間なども入れると、入力には3時間を要した。

 完成した子どもたちは、プリンタで試し印刷を行って提出。ここまでの作品を見て、あらためて文章のおかしなところに気づいてしまった。(つづく)

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2009年12月13日 (日)

四年三組から発信します2009その5

Minipanhu  学校案内のパンフレットの文章は、以下のような構成になっていることが多い。

1、学校全体の紹介
2、部分の紹介(複数)
3、学校全体からのよびかけ

 たとえば、以下のような文章となる。

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1、「かしこく」「明るく」「たくましく」が本校の校訓です。明るい心で、たくましく学べる中学生をめざしています。(学校全体の説明)

2、 本校には、小学校にはない部活動もあります。「写真部」「書道部」「新聞部」「空手部」「テニス部」「バレーボール部」などです。生徒たちは、自分たちで計画的を立てて活動しています。(部分の説明1)

 総合的な学習の時間には、外国人の先生をおまねきして、英会話の学習を取り入れています。生徒たちは、国際的な視野に立ったコミュニケーションの能力を高めています。(部分の説明2)

3、 本校では、体験入学以外の日以外でも、自由に学校見学ができます。土曜日など、小学校がお休みの日にぜひおこし下さい。(学校全体からのよびかけ)
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 これは私立中学校が入学希望者へ向けて出したものの例である。複数の学校案内を参考にして、簡略化して作成した。
 文章にもルーズ(全体の説明)とアップ(部分の説明)がある。

 そう考えると、前回のブログで示した「やったこと作文」は以下のように修正することが可能となる。

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Kyouzaipanhu  事務室の鈴木先生は、学校に必要な物や道具をそろえたり、先生方のお給料を計算したりしています。(写真1)
 そんな鈴木先生にとって一番大切な道具はパソコンです。パソコンがないと、計算ができないからです。(写真2)
 先生たちが使う赤ペンや磁石、鉛筆などの道具は、棚に全部しまってあります。ここから必要な分だけを取って授業に使うことができるのです。(写真3)
 このように、鈴木先生は、私たちが勉強をしていく上で重要な仕事をしているのです。
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 もう一つのポイントは、写真と文章の整合性である。写真の説明が必要なのである。このようなことを元にして、教材プリントを作成した。
「gakkouannnai.pdf」をダウンロード

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2009年12月12日 (土)

四年三組から発信します2009その4

【第4時:割付・文章】

Ichiran  子どもたちが撮影してきた写真は、私のパソコンに読み込む。高学年であれば、そのままコンピュータ室に行かせて学校のパソコンに本人たちの手で読み込ませるべきところだろう。

 あきらかに使えない写真は削除して、全部を一覧印刷しておく。

 一覧印刷にしておくと、切ったり貼ったりする作業が楽にできる。

Waritsukegenkouyoushi_2  子どもたちには、「この写真から必要なものを選び出して、この原稿用紙に貼りなさい。」と指示した。1学期の新聞制作では文章から書かせたが、今回は割付から行うことにした。ある程度、レイアウトのイメージをさせておきたかったからである。

「waritsukegenkouyoushi.pdf」をダウンロード

 レイアウトは、ある程度の基本パターンを示しておくことにした。ここは、例示がないと子どもたちだけでは難しい。ただし、あくまでも基本パターンなので、別のものでもよいということにした。

 写真は、基本的なレイアウトのパターンに沿ってはる。大きく拡大させる写真については、完成イメージの枠まで広げるという記号(→)をつけさせることにした。

 基本のレイアウトをおさえたのは、案外とよいアイデアであった。もちろん、コンピュータ上で配置していく時に変更することは可能である。

Waritsuke1  写真の選択と配置でかなりの時間を要した。本来ならば、これだけで1時間はかかるだろう。だが、あえて、文章の作成までを要求した。子どもたちがどんな文章を書くのかを知りたかったからである。1学期の「新聞記者になろう」で学習したことを生かすと、それなりの文章が書けるかなと期待はしていた。

 結論から言うと、これは、かなり無理をさせてしまった。相手に案内をするという目的のための文章ではなく、次のような「やったこと作文」が圧倒的に多くなってしまった。

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 私は、事務室の先生がどんな仕事をしているのかを知りたくなって、インタビューをすることにしました。

 私は、事務室の鈴木先生にインタビューしました。まず、「どんな仕事をしていますか。」とたずねました。鈴木先生は「学校に必要な物や道具をそろえたり、先生方のお給料を計算したりしています。」と答えて下さいました。

 次に、私は鈴木先生に「一番大切な道具を何ですか。」と質問しました。鈴木先生は「パソコンです。パソコンがないと、計算ができませんからね。」と答えて下さいました。

 最後に、私は鈴木先生に「先生たちが使う道具はどこにありますか。」と質問しました。鈴木先生は「棚に全部しまってあります。」と答えて下さいました。

 鈴木先生には、これからもがんばってほしいです。 

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 学校案内パンフレットの文章にはなっていない。これは、文章指導を行っていなかった教師側の問題である。
 ここは、実際の学校案内パンフレットの実物を取り上げ、その文章を検討させるところから、やりなおすべきであろう。

 ということで、再度、学校案内のためのミニパンフレットを見てみる。(つづく)

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2009年12月11日 (金)

四年三組から発信します2009その3

【第3時:撮影・取材】

Shashin  実際に、子どもたちが撮影と取材を行う活動となる。
 デジタルカメラは1つのグループ(3人〜4人)に1台を貸し与えた。

 全部で11台になる。借りてきたカメラが8台。残りの3合は学校の物を使った。(考えてみれば、SDカードをグループ数そろえておくと、デジタルカメラがかわっても、連続して撮影できるはずだ。次回はそうしよう。)

 子どもたちは今までにも何度もデジタルカメラを使っているので慣れている。事前に計画を立てていたことで、かなり効率的に取材を行っていた。

 

Satsuei 良かった点は、「道具」という視点を与えていたことである。「道具」には、取材された人物の仕事の中身が象徴されているからである。たとえば、養護の先生の場合は怪我の治療のための道具であり、主事の先生は修繕のための道具であったりする。

 道具を写真にするとアップになるので、面白い画面が撮影できる。

 学校パンフレットなので、どうしても学級担任(私)を撮影する希望者が多くなる。休み時間に撮影するように伝えたら、私の前はデジカメをもった子どもたちでいっぱいとなった。「先生、おこった顔をして下さい。」「先生、ギターを弾いて下さい。」というカメラマンからの注文に応じていると、芸能人の写真撮影会のような雰囲気になってしまった。(^_^;)

Shuzai  撮影と同時に取材のためのインタビューを行う。これも、事前に計画したものを尋ねていくだけなので、それほど時間はかからなかった。

 撮影しきれなかったものについては、休み時間や放課後にすることとした。こうした撮影の時間は、本来ならば2時間は必要だろう。一度撮影したものを見直して、さらに撮影した方がよいからである。(つづく)

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2009年12月 8日 (火)

授業で役立つプレゼンテーション講座〜D-project九州〜

マッキントッシュで教師のプレゼン力を鍛える!

【授業で役立つプレゼンテーション講座〜D-project九州〜】

Dpro100123  子どもたちが実際に写真やビデオを撮影してプレゼンテーションに行うような授業が増えてきました。しかし、教師自身のプレゼンテーションスキルが高くなければ、子どもたちへの適切な指導はできません。そこで、教師のプレゼンテーション力を鍛える講座を企画しました。

 プレゼンテーション指導の達人である中川一史先生(放送大学教授・D-project会長)をお招きして、プレゼンの極意を学びます。この講座に参加すれば、プレゼンテーションのポイントが分かるだけではなく、パワーポイントにはない機能をもったKeynoteの使い方を習得できます。40名限定のワークショップになりますので、早めにお申し込み下さい。

日付:2010年1月23日(土)

場所:熊本大学くすのき会館(附属小学校ではありません)

時間:午前9時〜午後5時30分

主催: D-project(デジタル表現研究会)
   熊本大学教育学部情報教育研究会

会費:1000円(資料代、飲み物・お菓子代、夕方の軽食代 等)

懇親会:午後7時から懇親会も企画しております。

準備物: コンピュータ、デジカメorビデオカメラ 、USBメモリなど
*マッキントッシュをお持ちでない方のためには、こちらで準備しておりますので御連絡下さい。
参加申込み:メールで山口修一まで

「100123presentation.pdf」をダウンロード  

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2009年12月 7日 (月)

四年三組から発信します2009その2

【第2時:撮影・取材計画】

 第2時は、撮影と取材の計画を立てる活動となる。
 子どもたちは、五つの項目の枠が入っているワークシートに記入していくことになる。

1、伝えたいこと
2、たずねる人
3、必要な写真(アップとルーズを意識したもの)
4、質問すること
5、分かったこと

4nen3kumi3  このうちの1から4までを記入していく。
 たとえば、以下のような感じとなる。

1、伝えたいこと:元気がいっぱい教頭先生
2、たずねる人:教頭先生
3、必要な写真
 ・教頭先生の大事な物(アップ)
 ・教頭先生の机全体(ルーズ)
 ・教頭先生の顔(アップ)
 ・仕事をしているところ(ルーズ)
 ・教頭先生の道具(アップ)
4、質問すること
 ・いつも、何時にねて、何時におきるんですか。
 ・得意なことは何ですか。
 ・何時から何時まで学校にいますか。

 この他にも「じむ室の先生のお仕事とは」「学校のトロフィー」「となりのクラスの4年2組」
といったテーマもあった。
 いずれにしても、「誰かにそのことについて取材ができる」ということ条件につけることによって、「何か新しい情報を得られる」という学習ができることになる。

4nen3kumi2  この撮影・取材計画を立てるにあたっては、グループ全員が書き上げてから、私に見せにくるように指示した。子どもたちが計画書をもってきても、質問の項目の内容が「じむ室の先生のひみつ」といった漠然とした書き方のものは、合格を出さないことにした。「じむ室の先生が一番使っている道具は何ですか。」とか「先生方が使っているチョークや赤ペンはどこに置いてあるのですか。」といった具体的な質問でなければならない。

 こうすると、グループ内で検討せざるをえない。なかなか計画を書けない子どもには、残りの子どもたちが一生懸命アドバイスをする姿が見えた。私は、このような光景がとても好きである。「○グループは、協力して考えているね。すばらしい。」などと声をかけていった。(つづく)

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2009年12月 5日 (土)

四年三組から発信します2009その1

 「アップとルーズで伝える」の説明文の後は、「四年三組から発信します」という情報活用単元に入る。教科書では、新聞を作ることになっているが、これでは写真を一枚しか選べない。

4nen3kumi0  そこで、一昨年度まではスライドショーを作成していた。今年も同じだと面白くないので、学校パンフレットを制作することにした。
 これは、学校のことをうちの人に知らせることを目的としたものである。レイアウトが自由にできるということからプレゼン用のソフトを使う。1枚分のスライドの真ん中に線を引き、そこに2ページ分をレイアウトする。

 

自分で見本を作成して、子どもたちに見せた。子どもたちは、「わーっ」とつぶやいて、すぐに興味を示してくれた。
 私は次のように述べた。

 「せっかく、アップとルーズの写真の学習をしたので、それを生かして学校パンフレットを作ってみましょう。うちの人が知らないことで、自分たちが伝えたいことをテーマにしましょう。」

 条件として以下の三つを出した。

1、授業中に撮影が可能であること。(学校の外や部活はできない。)
2、だれかにそのことについて取材ができること。
3、アップとルーズの写真が撮影できること。

4nen3kumi  そして、3人(または4人)グループで、どんなテーマが可能か話し合うことになった。
 ノートに思いついたものを書いていく。次のようなものが出た。

 ○学校のおいしい給食
 ○事務室のお仕事
 ○4年1組のいいところ
 ○みんな大好き図書室

 子どもたちは積極的に話し合っていた。なんだか、とても楽しい感じになってきた。(つづく)

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2009年12月 1日 (火)

公開授業(11月29日)〜アップとルーズで伝える〜14

 登立小の佐藤俊幸教頭先生より、授業に対するコメントをA4の用紙2枚にいただきました。その一部を掲載させていただきます。青い文字がコメントです。黒い文字がコメントに対しての私の返事です。
 授業へのコメントとは、このようにするのだなと実感しました。ありがたくて胸が熱くなりました。

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1 授業の位置づけと教材の扱い
 昨日の授業の位置づけを次の三点だと考えました。
  
(1)教科書の文章(筆者の主張)を実感的に理解する。
  
(2)メディアリテラシーを高める。
  
(3)読解から表現(自分たちの新聞づくり)への橋渡しをする
 
この三点からみて、野村監督の写真は、とても有効な教材だったと考えます。どちらも野村監督に焦点があててありましたが、この教材によって「アップとルーズ」の主張がよく分かったのではないかと思います。ただ、(1)の実感的な理解という意味では、この写真を扱った後で、一度、簡単に扱うだけでもいいから、本文に戻り、「確かにそうだ」と押さえる必要があったかもしれません。

 なるほどそうですね。もともと、昨日の授業のねらいは「本文に書かれてあったことを実際に確かめる」ということだったのですから、本文に戻った方がいいと思います。

 

(2)(3)の意味からは、研究会で発言したように、「君たちだったら何を伝えたいか」「どんな写真を使うのか」と一度送り手の視点に立たせることが有効ではないかと思います。そうすることで、送り手の意図や工夫がより理解できるようになり、自分自身が表現するときに生かされるようになります。

 これはすごくいい方法だと思いました。来週、大学生に話をする機会がありますので、この方法で一度、ためしてみます。「送り手の立場」に立たせて、目的をもたせると、また実感のある授業につながると思いました。

2 授業展開について
 これも発言しましたが、野村監督の教材を先に扱い、その後、子どもたちのスクラップを取り上げた方が、思考の流れとしてスムーズだったように思います。ただ、その場合も、スクラップそのものを全て扱うのではなく、同じ話題、事件等について、どのような写真が使われているのかに焦点をあてればおもしろかったのではないかと感じました。このような展開であれば、アップとルーズだけではなく、同じアップやルーズでも意図的に選択されていることを扱っても、子どもは十分に理解できたのではないかと感じました。ちらっとしか見ていないのでよく分かりませんが、総選挙のときの写真など、いくつか比べさせるとおもしろいものがあったようです。

 これは、おっしゃるとおりだと思いました。やりながら気づいたのですが、スクラップが多すぎて逆に考えにくいようでした。いくつかを取り上げて話し合った方が、結果的にはよかったと思います。総選挙の写真などは、まさに表情の問題なので、そのまま取り上げてみても面白かったと思います。


3 めあてと自己評価
 めあてとそれに対する自己評価がきちんとなされていて、日々の実践の積み重ねを感じました。子どもたちが、単なる感想を書いているのではなく、めあてに対して、分かったこと、感じたことを綴っていることがとても重要ですね。導入で、前時の自己評価を発表させること、それに対する先生のコメント等で、何を考えるべきなのか、書くべきなのか、きちんと意識づけられ、高められていることがよく分かりました。 
 また、シートの中に、教師からの評価が「○」だけで分かるようにしてある点も工夫だと思いました。>あれは、とてもいいですよね。一枚、サンプルにもらえませんか。
 自己評価を一枚のシートにしておくことは、単元を通した変容が一目で分かりやすいという点で効果がありますよね。ただ、高学年になれば、どのような学習の結果、そのような変容が生まれたのか、>子どもが自覚できるように、ノートや学習シートと一体化させていきたいという思いもあります。
 壺川小にいってから、私はノートを全く使いませんでした。そのかわり、ノートのようなシート
 (添付したA4版ノート)を印刷して、毎時間配布し、授業後はファイルに閉じさせておきました。
この方法をとった理由は三つあります。
 ・ 1年間の学習が1冊のファイルにまとめてあるので、いつでも前の学習を想起できることです。>>(「○月○日のノートを見なさい」といえば、すぐに全員がその日の学習を見つけられます。ノートだと年間、何冊か使うので、この方法ができません。)
 ・ 学習シートや資料等を、全てA4にそろえて作成しておくと、一緒にファイルすることができる。
 ノートに貼らせると、とてもかさばるし、時間がかかります。
 ・ 点検するのが簡単。40人のノートを見るのは、場所をとるので、毎日続けようとすると大変です。>特に、家に持ち帰ったりすると・・。しかし、上記のようにA41枚だと簡単に点検できます。
 長々と関係のないようなノートのことを書きましたが、ノートと自己評価を一体化させたいと考えれば、このようなA4ノートの裏側に、先生の自己評価の部分を最初から印刷しておけば学習の足跡と一体化できるのではないかと考えたからです。

 自己評価カードは国語の専科をやっていたときに、毎日150人ほどの子どもの作文を評価するために改良を重ねて今の状態になっています。
 添付していただいた国語ノートはいいですね。次の単元からは、ぜひ使わせて下さい。面白い発見があるような気がしています。




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2009年11月30日 (月)

公開授業(11月29日)〜アップとルーズで伝える〜13

 授業が終わった後、新聞社の記者の方から、「授業の途中で気づいたのですけど、前田先生の授業では、先生の方でまとめるということをなさらないんですね。」と言われた。
 これは、私なりのこだわりなのだと思う。教師側がまとめてしまうと、低いレベルで授業が終わってしまうからなのだ。

Jikohyouka  子どもたちが自己評価カードに書いていたことを挙げてみよう。
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○同じ事なのに、写真のとり方だけでふんいきが変わってしまうので、写真はとても重要であることが分かりました。

○新聞の写真にも伝えたいことがあるということが分かりました。今まで新聞を見たってよく意味が分からなかったけど、よく勉強してみると、写真にも一つ一つ意味があるということが分かりました。ルーズでとる意味、アップでとる意味はちがんだなあと思いました。今度は家の新聞を見て、写真にどんな意味があるのかを考えてみたいと思いました。

○注目する部分によって、見え方・考え方がちがうんだなあと思いました。でも、それを利用する人もいます。写真は正しくじょうほうを伝える事ができるし、まちがったじょうほうを伝える事もできるんだなあと思いました。

○アップはスポーツ選手の様子が多くて、ルーズは場所の広さを示しているみたいでした。それに、野村かんとくは、うれしいし、かなしかったんだろうなと思いました。どうあげはみんなからしてもらってうれしいし、野村かんとくのうしろすがたは、かなしそうでした。人の表じょうの様子が分かるから、すごいと思います。

○10月25日のは、みんなでいわっているみたいな様子で、10月28日のは、つらいかんじでいる様子がつたわってきました。いろいろな表じょうで、様子が分かることを知りました。

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 「子どもの学び」のほうが、「教師のまとめ」よりも、はるかに優れていると思う。だから、私はまとめない。

 授業は子どもと一緒に創るものなのだ。(つづく)

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