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2017年4月29日 (土)

上條晴夫著「理想の授業づくり」

 上條晴夫著「理想の授業づくり」を読みました。
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 この本は、授業づくりをどのように学ばせるかを提案したユニークな本です。従来の授業づくりの考え方を根底からひっくり返すような面白さがあります。
 また、「授業へのダメ出し」を中心としてきた従来の授業研究会の在り方に対しても一石を投じる本にもなっています。
 たとえば、「授業づくりの教育においては、正しい授業のスタイルや教育技術、教育理論を教えて、それを理解させ覚えさせれば、それが蓄積されて応用可能になると考えられていた」と主張してあり、従来の授業づくり教育への疑問が投げかけられています。それに対して本書では、その教師の『理想』(こだわり)を鍛えることが提案されています。この考え方は大変斬新であり、授業の見方も変えていくことにもなるでしょう。
 力量の高い教師の授業は、その教師らしい「授業観」に支えられています。しかし、従来の授業研究会の方法だと、授業方法の欠点を探し、修正案を出し合うことで展開されていくので、どうしても「授業観」が見えにくくなってしまいます。以前、30代の若い先生方の教員研修において、「ベテラン教師の授業を見て、その方法をそのまま真似るのではなく、その先生がどのような授業観を持っているのかを探したり、インタビューしたりして考察してみてください。」と指示したことがあります。その授業研究会では、1時間の授業では見えなかった「その教師らしい『授業観』」が見えるようになったことを今でも覚えています。
 教師教育に携わる人たちだけでなく、研究主任や管理職のような学校リーダーにとっても「授業づくりとは何か」を考えていくための斬新な教育書と言えます。

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