« 授業研究会で心がけていること1〜傾聴する〜 | トップページ | 授業研究会で心がけていること3〜意見の出し合いで終わらない〜 »

2017年6月10日 (土)

授業研究会で心がけていること2〜授業観を知る〜

 授業研究会では、授業の欠点や改良点を鋭く指摘する意見がたくさん出されることがあります。他の教師が気づかないような授業の事実を示しながら批判ができる教師は、力量の高い教師が多いと言えましょう。もちろん、授業の欠点について何も言及できない研究会は問題ではあります。
 しかし、一方では、授業の欠点を指摘することが授業研究会の中心だと考えてしまうと、授業を見る目も、授業という見える活動の「欠点探し」になりがちです。この授業の問題点はどこなのだろうという目で見てしまうと、授業者が授業を支えている授業観が見えなくなることがあるわけです。1時間の授業では見えない、授業者が大切にしている理念のようなものです。
 その先生の授業観をあれこれと想像しながら授業を観察すると、面白くなります。たとえば、「この先生は導入の部分にすごく時間をかけて、子どもたちの興味や関心を高めているのだな」とか「話し合いによる意見交換の活動にこだわっているのだろう」というふうに見てみると、ふだんから心がけていることは何なのだろうと思ってしまうわけです。
 この部分は、授業者に語ってもらうしか方法がありません。私が尊敬する先輩の先生が、社会の授業の後に、「農業を学習した子どもたちが農業をやってみたい、漁業を学習した子どもたちが漁業をやってみたい、そう思うような授業をつくりたい」という授業観を語ってくださったことを今でも鮮明に覚えています。まさに「目からウロコ」の瞬間でした。

|

« 授業研究会で心がけていること1〜傾聴する〜 | トップページ | 授業研究会で心がけていること3〜意見の出し合いで終わらない〜 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事