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2017年6月21日 (水)

忘れられない言葉3

 「一生懸命にやっているのに、どうして怒鳴られなくてはならないのだろう」という疑問は、それからずっと自分につきまとっていきます。つまり「一生懸命にやっていても良くないことはあるのだ」という「教訓」として心の奥底に残っていったのです。
 今ふりかえってみれば、怒鳴った先輩の気持ちは分かるような気がします。教育技術を獲得していくことが教師の学びであると思い込んでいた私が生意気に感じたのでしょう。
 教育技術は確かに有効に働くこともありますが、授業のねらいが変わり、子どもが変わり、教材が変われば、逆効果になってしまうこともあるでしょう。その当時の私はそれが分からなかったのだと思います。ある意味で、下の漫画の夏村ひかる先生のようにいい気になっていたのかもしれません。

Photo

 それから、3つの学校を異動しました。そして、教職11年目に伝統的な研究校に赴任しました。そこでは転入してきた教師は4月に研究授業をやらされます。新入り教師のお手並み拝見といったところでしょうか。
 私は、図画工作科の授業をやることにしました。日本の絵画と西洋の絵画を数点ずつ黒板に貼り、その違いを比較するという「比較鑑賞」の授業です。これは以前の学校でもやったことがあり、ほぼ間違いなくスムーズに展開する授業です。子どもたちもたくさん発言をして、授業もうまくまとまりました。

 さて、いよいよ授業研究会です。さすがに研究校らしく、先輩の教師たちからは様々な質問や批判的な意見が飛び交いました。しかし、私も自信がありましたので、質問には的確に応答し、批判には反論をしていきました。
 その授業研究会がなんとかうまく終わろうとしていたときのことです。最後の最後になって、当時の教務主任の先生が、厳しい表情で次のように言ったのです。

「こんな授業はしてほしくない!」

 この言葉も強烈に心に残りました。あのときの教務主任の先生の表情や周囲の光景まで今でもくっきりと心に刻まれているのです。(つづく)

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