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2007年12月24日 (月)

協同学習を考える 5

〜メンバー編制をどうするか〜
 同じ学習課題や同じ興味・関心をもった学習者が集まって活動を行った方が一見よいよいに思える。「一人一人を大切にする」学習のように思えてしまうが、はたしてそうだろうか。
 「一人一人を大切にする」ということは、「授業導入時の一人一人の課題意識や興味・関心をそのまま使う」ということではないはずだ。一人一人の学力保証を確実に行うということではないのか。

 そう考えると、メンバーの間でClearly perceived positive interdependence(明らかに認められた建設的な相互依存)の関係を築き上げることの方が重要だ。一人一人のindividual accountability and personal responsibility(個々の責任と個人の責務)が明確になり、学習者にとって「自分も学習に参画した」という意識が高まるからである。

 そこで、まず学習者を4つに分けてみることにする。
 「発言の多さ」を縦軸に、「学習目標」を横軸に設定する。
 協同学習が言葉を媒介にしたものであるである以上、発言力は極めて大きな要因となるからだ。発言数が極めて少ない学習者ばかりが集まったチームと、発言数の多い学習者が集まったチームとでは、学習効率に違いが出てくる。
 横軸の「学習目標」は、ここでは「グラフから読み取ったことを記述する」ということを例に挙げて考えてみよう。事前の調査において「グラフから読み取って書いた文の数」の多さで学習者を分けてみる。
 そうやって考えてみると、学習者は以下の4つのタイプに分けられる。
A:発言力があり、グラフから読み取ったことを文章化できる。
B:発言力に乏しいが、グラフから読み取ったことを文章化できる。
C:発言力はあるが、グラフから読み取ったことを文章化できない。
D:発言力に乏しいし、グラフから読み取ったことを文章化できない。

 これらの違ったタイプの学習者が同じチームに入っていた方がいい。多様な考えが導き出されるからだ。問題は、タイプAの学習者にとっても、他のメンバーに依存せざるをえないような学習課題を設定することだ。そうでないと、Aだけが一人で活躍してしまうことになるからだ。Aにとっても一人では解決できないハイレベルの課題が必要になってくる。(つづく)

 

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