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2007年12月14日 (金)

協同学習を考える 2

 協同学習を支える理念は、社会構成主義の考え方である。それは、知識を個人の産物とは捉えず、関係性の産物と捉える。したがって、相互の協力による問題解決的な学習を志向する。
 また、ヴィゴツキーの「発達の再接近領域の理論」も協同学習を支えるものとなっている。発達の再接近領域とは、学習者が独力で解決できる水準と、他人との協同で解決できる水準との差異がによって決定される領域を指す。子どもが協同で解決できることは、やがて独力で解決できるようになる、というものである。
 こうした概念が広がることによって、特に米国において協同学習は研究され発展してきた。そして、様々な手法も開発されてきた。「The Cooperative Learning Center at The University of Minnesota」のWEBサイトには、 Roger T. JohnsonとDavid W. Johnson による情報が満載されている。また、二人の著書は「学習の輪―アメリカの協同学習入門」(二瓶社)という書名で和訳されている。
 
 問題は、こうした協同学習を支える理念や理論、また、学習を成立させるための要素や条件などが、教室の現場に理解されないまま、手法(バズ学習やジグソー学習など)だけが伝わっていくことである。手法は、学習を効率的に進めるための一つの方法にしかすぎない。
 なぜ協同学習が良いのか、という理念を教師が理解していなかったら、どのような手法も効果的には働かないだろう。授業設計の理念を教師自らが語るようになっていなければならないのである。(つづく)
 

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