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2008年1月

2008年1月17日 (木)

初等教育資料「ICT時代に求められる小学校教育」

 文部科学省が発行している「初等教育資料11月号」の特集もICTであった。「ICT時代に求められる小学校教育」というタイトルである。
 その中の座談会の記事の中で、出てきたのが、「プロジェクタ」「実物投影機」「デジタルカメラ」といったものである。コンピュータが必ずしも中心ではないのが印象的だ。
 これらの機器は、基本的に「情報を提示するもの」である。提示された情報をどう料理するかが、教師の腕の見せ所である。
 「ICTは教育の本質ではない」などと批判する人もいるが、どんな情報をどのように提示するか、ということは「教授の基本」である。

2008年1月16日 (水)

筑波大附属小の「授業とICT」

 筑波大学附属小学校初等教育研究会が出版している「教育研究2月号」の特集は「授業とICT」である。
 いくつかの実践事例で共通していることは,ICTのC(communication)が強調されているということだ。それは,子ども同士のコミュニケーショであり,子どもと学習対象とのコミュニケーションである。
 そのための映像の共有であったり,共通課題の設定であったり,インタラクション(相互作用)であったりする。それを支えるのは,教師のもつ授業技術である。
 
 以前,「ICT活用の研究は,授業研究そのものである。」と述べたことがあるが,この特集号を読んで,あらためてそう感じた。ICTが効果的になるかどうかは,教師の授業力に依存するのである。

2008年1月15日 (火)

協同学習を考える 14

~STADとは何か その3~

Robert E.Slavin氏は言う。

There are three concepts that are central to all Student Team Learning methods: team rewards, individual accountability, and equal opportunities for success. In all of these methods, teams may earn certificates or other rewards if they achieve above a designated criterion. Note that the teams are not in competition; all (or none) of the teams may achieve the criterion in a given week.

 すべての学生チーム学習方法に重要な3つの原理がある。

 チーム報酬、個別の責任、成功の平等な機会。

  これらすべての方法で、もし、彼らが指定された基準の上に目的を達するなら、チームが証明書あるいは他の報酬を得るかもしれない。

 チームが競争にないことに注意を払いなさい。チームのすべてが所定の週に基準を達成するかもしれないし、ひとつも達成できないかもしれない。(訳:前田)。

 

 STADはチーム間競争ではない。学生が習得しなければならないことを、チームのメンバー全員が以前よりもよりよく習得できるように、チームが教えあい助け合いことに意義がある。

2008年1月14日 (月)

協同学習を考える 13

~STADとは何か その2~

 HANDBOOK OF COOPERATVE LEARNINGという本がある。編者はSholomo Sharan氏。この中にSTADの解説をRobert E.Slavinが執筆している。

 Robert E.Slavin氏は、言う。

Student Team Learning methods share with other co-operative learning methods the idea that students work together to learn and are responsible for their own as well as others' learning. However, Student Team Learning methods emphasize the use of team goals and team success, which can only be achieved if all members of the team learn the objectives being taught. That is, in Student Team Learning, the students' tasks are not to do something as a team, but to learn something as a team, where the team's work is not done until all team members have mastered the material being studied. 

 生徒チーム学習は、ともに学び自他の学びに責任をもつという他の協同学習と方法を共有する。しかし、生徒チーム学習は、すべてのメンバーが学習目的を達成させるというチームのゴールと成功に主眼を置く。すなわち、生徒の課題は、チームとして何かをするということではなく、チームとして何かを学ぶということだ。そして、すべてのメンバーが学習資料を習得するまではチームの仕事は終わらない。(前田 訳)

 

 STADは一回だけで終わる「話し合いの学習」とは異なる。習得するべき対象があり、それを全員で学ぶことに主眼が置かれる。(つづく)

2008年1月 6日 (日)

協同学習を考える 12

 村上正祐先生より以下のコメントをいただいた。
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 さて,協同学習において「安易に能力別で編成したり、学習者の興味・関心によってグループ編成したりするべきではない。」というのは,私にとって新鮮でした。
 今まで,興味関心でグループ編成をすることを疑ってもみませんでした。
 そういえば,異質な人間がグループにいる時に,思ってもみないアイデアが生まれる・・・共同制作を指導した時に感じたことがありました。
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 これは、けっこう重要な問題だと思う。
 ジョージ・M・ジェイコブス、マイケル・A・パワー、ロー・ワン・イン著「先生のためのアイデアブック」という書籍がある。(伏野久美子、木村春美 翻訳、関田一彦監訳、ナカニシヤ出版)(ちなみに、とてもいい本なので、おすすめの一冊だ。)
 その書籍でも「多様なメンバーによるグループ作りの原則」について以下のように述べられている。
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 この原則は、生徒は、協同したいと思う人だけでなくいろいろなタイプの人と協同すべきであるというものです。つまり、協同学習では、時として自分の選んだメンバーと一緒に活動することはありますが、ほとんどの場合は教師によって決められた多様なメンバーから構成されたグループで活動します。(同掲書 p30)
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 塩田氏と同様、ここでも協同学習のグルーピングの原則が述べられている。(つづく)

2008年1月 4日 (金)

協同学習を考える 11

〜STADとは何か その1〜
 協同学習にSTAD(スタッド)とよばれる手法がある。Student Teams Achievement Divisionsの略である。訳すると「学習者チーム達成度による得点分配法」といったものになろう。

 学習者が自分の過去のテスト平均点に対する上昇点をポイントに変換し、チームポイントに加算することで貢献していくといったものである。あくまでも、ポイントは自分の過去の平均点に対するものなので、テストの平均点が高い学習者もそうでない学習者にも、平等にチャンスが与えられる。
 
 この方法も正確に知らないと、単なる「班競争」になってしまうおそれがある。もうちょっと、文献を読んで調べてみることにする。(つづく)

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