デジタル教材コンテスト表彰式
デジタル教材コンテストでグランプリをいただくことになった。
受賞した作品は、「ミニ討論ゲームで遊ぼう」。
実は、平成16年度に6年生を担任したとき、「学級討論会をしよう」という単元が、どうもうまくいかなかった。子どもたちは、一生懸命にやっているのだが、論と論を戦わせるという「討論」になっていなかったのである。
平成17年度、国語科専科になったとき、再度チャレンジした。それでも、納得できない。そのときに、「意見に説得力をもたせるための技術」と「それを習得させるための時間」がないことに気づいた。
平成18年度、子どもたちにお願いして「動画教材」を作成し、3人グループでトレーニングができるようにした。三つの段階でレベルアップしていくようになっている。そうすると、一人一人が「論を戦わせる場」が増えることになる。
平成19年度の春休み、動画教材を一般化できるように、劇団きららのメンバーにお願いして撮影を1日がかりで行った。それを使いながら授業をやってみることにした。夏休みにオーサリングを行って一般にも「デジタル教材空間」というサイトを立ち上げて公開した。
このようなプロセスを経て作成したものだけに、グランプリ受賞を聞いたときは素直に感激してしまった。一生忘れられない思い出になるだろう。
もっとも時間がかかったのは、実は動画教材そのものではなく、指導案(minitouron.pdf)の方であった。
教材作りは、授業を考えないとできない。だから、教材の裏には教師の理念が見えるのだと思う。
動画教材は、紙ベースや静止画ベースの教材とは違った授業が展開できる。面白いコンテストがはじまった。
今後、授業用の動画教材がさらに集まってくるのだろう。「minitouron.pdf」をダウンロード
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