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2008年7月 8日 (火)

総合的な学習を考える1

 文部科学省のサイトに小学校学習指導要領解説が発表されている。
 興味があるのは、総合的な学習の解説だ。
 「2 内容の取り扱いの改善」として以下の三つが述べられている。この部分は、今後の総合的な学習を考えていく上で重要なところになるはずだ。学校の指導計画は、一度決められてしまうと改善することが難しい。探求活動として成立しているのか? 単なる体験活動になっていないか? 言語活動は充実しているのか?といったチェックをしていく必要があるはずである。

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(1)探究的な学習としての充実
 総合的な学習の時間については,自ら学び自ら考える力などの「生きる力」をはぐくむために,既存の教科等の枠を超えた横断的・総合的な学習となることを目指して実施されてきた。
 今回の改訂では,このことに加えて探究的な学習となることを目指している。基礎的・基本的な知識・技能の定着やこれらを活用する学習活動は,教科で行うことを前提に,総合的な学習の時間においては,体験的な学習に配慮しつつ探究的な学習となるよう充実を図ることが求められている。すなわち,総合的な学習の時間と各教科等との役割分担を明らかにし,総合的な学習の時間では探究的な学習としての充実を目指している。このことについては目標において明示するとともに,内容の取扱いにお
いても「探究的な学習」「探究活動」「問題の解決や探究活動の過程」などとして複数箇所に示している。
 学習活動の例として示されている国際理解や情報に関する学習を行う際にも,「問題の解決や探究活動に取り組むことを通して」と示し,体験活動だけで終わることや知識・技能を一方的に教え込むだけの学習活動ではないことを明確にしている。

(2)学校間の取組状況の違いと学校段階間の取組の重複
 総合的な学習の時間の課題として,学校間の取組の実態に差がある状況や学校段階間の取組が重複していることが挙げられる。学校間の取組の状況に違いがあることを改善するために,総合的な学習の時間において育てようとする資質や能力及び態度の視点を例示することとした。例示する視点としては,「学習方法に関すること,自分自身に関すること,他者や社会とのかかわりに関することなど」とした。このことにより,各学校において設定する育てようとする資質や能力及び態度が一層明確になる
とを目指した。
 合わせて,学校段階間の取組の重複を改善するために,学校段階間の学習活動の例示を見直した。従前から示されていた学習活動は,「例えば国際理解,情報,環境,福祉・健康などの横断的・総合的な課題,児童の興味・関心に基づく課題,地域や学校の特色に応じた課題などについて,学校の実態に応じた学習活動を行うものとする」とされていた。今回の改訂では,これに加えて,小学校では「地域の人々の暮らし,文化と伝統に関する学習活動」,中学校では「職業や自己の将来に関する学習活動」を例示として加える。これらのことによって,各学校段階における児童・生徒の発達に応じた適切な学習活動が展開されることを目指した。

(3)体験活動と言語活動の充実
 総合的な学習の時間においては,従前と同様に体験活動を行うことを重視し,積極的に学習活動に取り入れることとしている。例えば,小学校における自然体験活動や中学校の職場体験活動,高等学校の就業体験活動や奉仕体験活動などである。
 しかし,体験活動がそれだけで終わるのではなく,体験活動を行うことによって児童の学習を一層充実したものとすることが求められている。そのために,内容の取扱いにおいて,「体験活動については,第1の目標並びに第2の各学校において定める目標及び内容を踏まえ,問題の解決や探究活動の過程に適切に位置付けること」とした。さらに,「問題の解決や探究活動の過程においては,他者と協同して問題を解決しようとする学習活動や,言語により分析し,まとめたり表現したりするなどの学習
活動が行われるようにすること」を示した。これは,互いに教え合い学び合う活動や地域の人との意見交換や交流活動など,他者と協同して課題を解決しようとする学習活動を重視することを意味する。また,言語により整理したり分析したりして考え,それをまとめたり表現したりして自分の考えを深める学習活動を重視するものである。このように,体験活動と言語活動を共に充実させることが,総合的な学習の時間の充実においては欠かせないのである。

 ここまで述べてきたように,今回の改訂では,国が示す目標を踏まえ,具体的な目標や内容は,各学校において定めることを明確にした。このようなことから,各学校においては,教育委員会の指導の下,総合的な学習の時間の目標を踏まえた適切な学習活動が行われるよう,校長を中心に学校全体として組織的に取り組み,指導計画や指導体制,実施状況について,点検・評価することが求められる。

(文部科学省:小学校学習指導要領解説 総合的な学習編 より)

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