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2008年8月 5日 (火)

国際美術教育学会世界大会2008in大阪

 8月5日の午前中は、全国図画工作・美術教育研究大会。大会運営委員長の山本啓介先生の提言が心に残った。紀要から引用させていただきたい。

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 ここ十数年、子どもの「思いのままに」流の授業が展開され、一つの儀式・やり方として流行した。教師は支援に、子どもには主体性の名のもとに「思いのまま」を求め、文字通りの何でもあり、子どもの育ちを置き去りにしたいわゆる「楽しい授業論」である。
(中略・・・前田)
 また、この時期を過ごした現在の大学生にメダカを描かせると、3分の1は無限大記号の線描となり、朝顔の葉は桜葉と類似し、蝶を描かせると軍配の図柄となった。
 生活の中で見取ること・感じ取ることを心の中の形象に高める力が弱く、自らの心に描きつづけもつイメージ力の「育ち」の残薄さがその背景にあると考えられる。
 子どもの「思いのままに」流の授業が引き起こした一つの教育結果であり、学校教育はこれら時代を過ごした全国の子どもたちに謝らなければならない。
(後略・・・前田)
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 あるデータによると、小学校の教師がもっとも教材研究に時間をかけるのが「国語」であり、全体の3分の1をしめていた。その次が「算数」。次が「社会」と続く。そして、一番最後に申し訳程度に残っていたのが「図工」であった。「図工」は図工美術の専門以外の教師にとっては「もっとも教材研究に時間がかからない教科」となっているのである。
 このままでは、図工の教科としての時間は残っていても、その教育内容はどんどん薄っぺらなものになっていくのではないだろうか。図工美術教育は、もっと自らの教科の重要性を主張しなけらばならない。

 この日の午後は、場所を変えて国際美術教育学会世界大会。さすがに世界レベルになると内容が幅広い。
 全体会の基調講演の中で、米国のBrent Wilson氏は視覚文化としての日本のコミックを取り上げ、台湾のLin Mun-Lee氏はCGを駆使したアニメーションを紹介した。
 各部屋で行われる発表内容も、漫画や映像などがテーマとなっているものが多い。8月9日までの全ての発表を聞きたいところだが、6日の夕方には東京に戻らなければならない。残念!!
 

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