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2008年8月 8日 (金)

感性はなぜ必要か?

 前述したDeSeCo(Definition and Selection of Competenites)は、キーコンピテンシーを3つに区分している。
 その3つとは以下である。
1、Use tools Interactively(道具を双方向的に使用できる能力)
2、Interact in heterogeneous groups(異質な人々と相互に関わり合う能力)
3、Act autonomously(自立的に行動する能力)

  InSEAのシンポジウムでも、このDeSeCoの主張が話題になっていた。「感性」といった美的な能力が、この中に含まれていないのも要因であろう。

 一方、新学習指導要領の図画工作の目標では,「感性を働かせながら」が新たに加えられた。

 感性とは何だろう。大辞泉では次のように説明してある。
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1 物事を心に深く感じ取る働き。感受性。「―が鋭い」「豊かな―」
2 外界からの刺激を受け止める感覚的能力。カント哲学では、理性・悟性から区別され、外界から触発されるものを受け止めて悟性に認識の材料を与える能力。
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 また、新学習指導要領解説では次のように述べられている。
****************************
「感性を働かせながら」は,今回新たに加えた文言である。これは,表現及び鑑賞の活動において,児童の感覚や感じ方などを一層重視することを明確にするために示している。
「感性」は,様々な対象や事象を心に感じ取る働きであるとともに,知性と一体化して創造性をはぐくむ重要なものである。表現及び鑑賞の活動においては,児童は視覚や触覚などの様々な感覚を働かせながら,自らの能動的な行為を通して,形や色,イメージなどをとらえている。これを手がかりに児童は発想をしたり,技能を活用したりしながら,自他や社会と交流し,主体的に表現したり,よさや美しさなどを感じ取ったりしている。「感性を働かせながら」とは,このような児童の感覚や感じ方,表現の思いなど,自分の感性を十分に働かせることを示している。

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 「感性」を否定する人はいないだろう。しかし、「感性」は、DeSeCoが主張するキーコンピテンシーには含まれてはいない。
 図工美術科は、感性がなぜ必要なのか、ということに関して説得力のある説明を行っていく必要がある。

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