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2008年9月16日 (火)

ICT活用は授業研究である〜黒板に残すということ〜

 授業でプロジェクターを使っていると、それを使った方がいい場合と使わない方がいい場合が見えてくる。
 パワーポイントのようなスライドショーは、複数の映像をまとめて提示するのには便利であるが、子どもたちの心に残るかといえば、必ずしもそうではない。むしろ情報が多すぎると、案外と心には残らないものだ。

 たとえば、ここに2枚の写真がある。
 1枚目は算数の授業での板書である。子どもたちはB4の紙に自分たちの「考え方」を書く。実物投影機で、その紙を大きく投影して提示する。説明する子どもたちは、分かりやすく「考え方」を説明しなくてはならない。アナログ情報を拡大投影しただけだが、子どもたちはこのような学習を好む。(子どもにとっては、デジタルかアナログかということは問題ではない。)
 私が子どもたちに求めるのは「相手が分かりやすいような『図』を書き、分かりやすいような『説明』をすること」である。答えをはやく出すことだけではない。しかも、その紙はスクリーンの右側にはりつけることにした。説明が終わっても、紙は残ることになる。全部の説明が終わった後、「どのグループの説明が一番分かりやすかったか?」と問う。紙が残っているので比較しやすい。

 2枚目は道徳の時間の板書である。道徳の副読本の挿絵を学年主任がカラーコピーをしてくれた。あえて、副読本の文章を子どもたちに見せずに、教師の「語り」だけで授業をすすめた。語りながら、カラーコピーを黒板に貼り、キーになる言葉の紙を貼り付ける。子どもたちは、その先はどうなるのだろう、という目で話を聞くことができた。
 昔ながらの板書のスタイルであるが、授業の流れが黒板に残るので、子ども達は授業後半での感想が極めて書きやすい。その日の日記を見ると、この道徳の授業のことを書いている子どもが多かったので、印象に残ったのであろう。教材文をあえて見せずに、挿絵と語りだけでも心に残すことはできる。

 コンピュータによる映像は美しく、自由に編集できるので便利ではある。しかし、板書構成を考えないと、子どもの心には残せない。このようなことは、ICTを授業で活用するようになってから気づいたことである。

 子どもたちに何を提示し、何を残し、何を考えさせるかということが重要なのである。

Kokuban1
Kokuban2

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