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2009年1月23日 (金)

ICTは授業の「補助的な手段」なのか 7

 小中学校の教師が日常の仕事をする上では、ICTはそれほど重要な技術ではないのだと思う。電子メールを使わなくても学校内外の連絡はとれるし、指導書があれば授業はできる。学級通信は手書きでもよいし、成績処理も電卓でOKだ。インターネットがなくても、特に不便さは感じないだろう。

 しかし、21世紀の社会で活躍する子どもたちにはICTは必要不可欠な道具となるだろう。ICTスキルのみならず、獲得した情報をもとに批判的に思考する力や他者と協調してアイデアを発信しながら問題を解決していくための力は、高度情報化社会に求められる力であるからだ。そのような力を高めるための単元が増えてきていることも事実である。

 教師は、自分ができなこいことを子どもたちに教えることに大きな抵抗を感じる。自信がないからである。ICTに関する単元が増えたとしても、それを教師が充実させきれなければ意味はない。

 次に引用する文は重要である。何の文献からの引用か分かるだろうか。

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 児童に基礎的・基本的な知識・技能を習得させるとともに,それらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等を育成し,主体的に学習に取り組む態度を養うためには,児童がコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段に慣れ親しみ適切に活用できるようにすることが重要である。また,教師がこれらの情報手段や視聴覚教材,教育機器などの教材・教具を適切に活用することが重要である。
 社会の情報化が進展していく中で,児童が情報を主体的に活用できるようにしたり,コンピュータで文字を入力するなどの基本的な操作,情報モラルを身に付けたりすることは一層重要となっている。このような情報活用能力を育成するため,今回の改訂において,「各教科等の指導に当たっては,児童がコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段に慣れ親しみ,コンピュータで文字を入力するなどの基本的な操作や情報モラルを身に付け,適切に活用できるようにするための学習活動を充実する」ことを示している。各教科等においては,国語科における言語の学習,社会科における資料の収集・活用・整理,算数科における数量や図形の学習,理科の観察・実験,総合的な学習の時間における情報の収集・整理・発信などコンピュータや情報通信ネットワークなどを活用することとしているほか,道徳においては情報モラルを取り扱うこととしている。
 すなわち,コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段の活用に当たっては,小学校段階ではそれらに慣れ親しませることから始め,キーボードなどによる文字の入力,電子ファイルの保存・整理,インターネットの閲覧や電子メールの送受信などの基本的な操作を確実に身に付けさせるとともに,文章を編集したり図表を作成したりする学習活動,様々な方法で文字や画像などの情報を収集して調べたり比較したりする学習活動,情報手段を使って交流する学習活動,調べたものをまとめたり発表したりする学習活動など,情報手段を適切に活用できるようにするための学習活動を充実することが必要である。
 また,インターネット上での誹謗中傷やいじめ,インターネット上の犯罪や違法・有害情報の問題を踏まえ,情報モラルについて指導することが必要である。情報モラルとは,「情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度」であり,具体的には,他者への影響を考え,人権,知的財産権など自他の権利を尊重し情報社会での行動に責任をもつことや,危険回避など情報を正しく安全に利用できること,コンピュータなどの情報機器の使用による健康とのかかわりを理解することなどであり,情報発信による他人や社会への影響について考えさせる学習活動,ネットワーク上のルールやマナーを守ることの意味について考えさせる学習活動,情報には自他の権利があることを考えさせる学習活動,情報には誤ったものや危険なものがあることを考えさせる学習活動,健康を害するような行動について考えさせる学習活動などを通じて,情報モラルを確実に身に付けさせるようにすることが必要である。その際,情報の収集,判断,処理,発信など情報を活用する各場面での情報モラルについて学習させることが重要である。また,子どものインターネットの使い方の変化に伴い,学校や教師はその実態や影響に係る最新の情報の入手に努め,それに基づいた適切な指導に配慮することが重要である。なお,携帯電話の利用の問題に関しては,学校においては,家庭との連携を図りつつ,情報モラルを身に付けさせる指導を適切に行う必要がある。
 各教科等の指導に当たっては,教師がこれらの情報手段に加え,視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ることも重要である。これらの教材・教具を有効,適切に活用するためには,教師はそれぞれの情報手段の操作に習熟するだけではなく,それぞれ情報手段の特性を理解し,指導の効果を高める方法について絶えず研究することが求められる。
 また,校内のICT環境の整備に努め,児童も教師もいつでも使えるようにしておくことが重要である。
 なお,児童が安心して情報手段を活用できるよう,学校においては情報機器にフィルタリング機能の措置を講じたり,情報セキュリティの確保などに十分配慮したりすることが必要である。

(文部科学省「小学校学習指導要領解説:総則編」)

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