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2009年1月22日 (木)

ICTは授業の「補助的な手段」なのか 6

 ICTの活用を推進する上でやっかいなのは、スキルの問題である。活用する上では、ある程度のスキルが必要だからである。

 パーソナルコンピュータを「Intellectual Bicycles(知的自転車)」という言葉で語ったのは、Steve Jobs氏である。自転車の発明によって、人間が本来もっている身体的な能力を大きく拡大させた。それと同様に、パーソナルコンピュータの発明は、人間が本来もっている知性的な能力を大きく拡大させるという意味である。
 
 自転車を乗りこなすには、技能が必要である。だから、最初の段階ではスキルアップが必要になる。ICTのスキルアップトレーニングは、楽器や語学のトレーニングと似ている。ある程度、継続して行わなければ身につかないからである。
 たとえば、映像を取り込んで加工して提示するというスキルは、年に一度の研修程度では身につかない。学校内で「デジカメをコンピュータに取り込もう」「ビデオカメラで映像を編集しよう」といった研修を年に一回程度行ったとしたとしよう。その場ではできたとしても、すぐに忘れてしまう。日常的に行わなければ身にはつかないのである。

 自転車の練習も同様である。最初の段階では、たとえ転びながらでも毎日少しずつ練習していくうちに身についていく。たまに練習したとしても、乗れるようにはならない。
 しかし、ある程度スキルアップできると、自然と使用頻度が高くなってくるので、乗りこなせるようになっていき、忘れることはない。

 そう考えると、学校の現場においては、集中してスキルアップを図る時間と場を準備しなければならない。しかし、そのような研修を行っている学校は皆無であろう。結局は、教師個人にまかせているのが現状だ。そうなると、ICTの活用は、教師によって大きく差が生じてくる。(実際にそうなっている。)

「ICTはあくまでも授業の補助的な手段である。」という主張は正論のように思えるが、そのように考えているうちは、「補助的な手段」にさえもなりえないだろう。スキルアップ研修を軽視するからである。

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