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2009年1月 5日 (月)

「授業の準備の時間」を確保する 3

 「授業の準備の時間」といってもやることは色々ある。私は、大きく三つに分けている。
 まず一つ目は、直接授業に必要な準備である。たとえば、発問・指示を考えたり、ワークシートを作成したりすることだ。教師にとっては絶対必要な「教材研究の時間」である。
 二つ目は、授業を振り返ることである。たとえば、授業の記録をとったり、反省点をメモしたりすることである。「省察の時間」とでも言えるだろう。これがないと、授業はやりっぱなしで終わる。
 三つ目は、授業には直接は役立たないが、授業を構想するための土台となるような知識を得るようなことだ。旅行したり人に会ったり本を読んだりすることも含まれる。良質の音楽や絵画に触れることもそうだ。「教養の時間」とでも言えばいいだろうか。

 「授業の準備の時間」が減れば、この三つのうちのどれかが減ることになる。「教材研究」の時間は実質的に減らせないので、「省察の時間」と「教養の時間」を減らすことになる。これは、大きい。省察や教養は極めて重要だからである。これがないと、授業の準備は、方法論のみに終始してしまうことになりかねない。「明日の授業を何とかこなす方法」だけが身についてしまって、そもそも「その方法は妥当なのか」ということが検討されていかない。間違った方法であることに気づかずに、授業をすすめる危険性が高いのである。

 教師は給料や肩書きを得るために動いているのではない。授業という「仕事」に対する充実感を得るために動く。授業を充実させるためには身銭を切って学ぶ。
 だから、授業を充実させるために必要な時間は「資源」なのである。この意識が働かないと、日本の教師は多忙化の渦の中で授業に必要な力を失っていくことになるだろう。

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