無料ブログはココログ

« 活用型学力とは何か4 | トップページ | 活用型学力とは何か6 »

2009年4月29日 (水)

活用型学力とは何か5

【「知識基盤社会」に必要な能力とは何か?】

 中央教育審議会最終答申の「現行学習指導要領の理念」の中に以下のことが書かれています。
**************************
 すなわち、平成17年の中央教育審議会答申(「我が国の高等教育の将来像」)が指摘するとおり、21世紀は、新しい知識・情報・技術が政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増す、いわゆる「知識基盤社会」(knowledge-based society)の時代であると言われている。
 「知識基盤社会」の特質としては、例えば、①知識には国境がなく、グローバル化が一層進む、②知識は日進月歩であり、競争と技術革新が絶え間なく生まれる、③知識の進展は旧来のパラダイムの転換を伴うことが多く、幅広い知識と柔軟な思考力に基づく判断が一層重要になる、④性別や年齢を問わず参画することが促進される、などを挙げることができる。
(中略・前田)
 このような社会において、自己責任を果たし、他者と切磋琢磨しつつ一定の役割を果たすためには、基礎的・基本的な知識・技能の習得やそれらを活用して課題を見いだし、解決するための思考力・判断力・表現力等が必要である。しかも、知識・技能は、陳腐化しないよう常に更新する必要がある。生涯にわたって学ぶことが求められており、学校教育はそのための重要な基盤である。
(幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について(答申)p8)
**************************
 続けて答申は「共存・協力」「社会への貢献」の必要性や「自分自身を深めること」「開かれた個」の重要性を述べていますが、ここでは割愛します。さらに、答申は「次代を担う子どもたちに必要な力」を一言で示すとすれば、「生きる力」にほかならないと述べつつ、次のように主張しています。
**************************
 経済協力開発機構(OECD)は、 1997年から2003年にかけて、多くの国々の認知科学や評価の専門家、教育関係者などの協力を得て、「知識基盤社会」の時代を担う子どもたちに必要な能力を、「主要能力(キーコンピテンシー)」として定義付け、国際的に比較する調査を開始している。このような動きを受け、各国においては、学校の教育課程の国際的な通用性がこれまで以上に強く意識されるようになっているが、「生きる力」は、その内容のみならず、社会において子どもたちに必要となる力をまず明確にし、そこから教育の在り方を改善するという考え方において、この主要能力(キーコンピテンシー)という考え方を先取りしていたと言ってもよい。
**************************
 「生きる力」が漠然として分かりにくいものであったのに対して、キーコンピテンシーは具体的に定義づけられていそうです。では、キーコンピテンシーって何なのでしょうか。(つづく)

« 活用型学力とは何か4 | トップページ | 活用型学力とは何か6 »

教育観・研究観」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/130877/47985377

この記事へのトラックバック一覧です: 活用型学力とは何か5:

« 活用型学力とは何か4 | トップページ | 活用型学力とは何か6 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30