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2009年5月12日 (火)

活用型学力とは何か11

【自律的に活動する能力Act autonomously】

 キーコンピテンシーを一つ一つ詳細に読んでいくと、OECDのDeSeCoプロジェクトは、なかなか良いことを言っているように思えます。「有能で責任感があり思いやりのある人間」ということなのでしょう。
 さて、キーコンピテンシーの三つのカテゴリーの三つ目は、「自律的に活動する能力(Act autonomously)です。「autonomou(英)」は、「自治の」「自治権のある」「(・・・から)独立した」「自律的な」という意味があります。DeSeCoプロジェクトは以下のように主張します。

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カテゴリー3 自律的に活動する。 
 自律的に活動するとは、社会的に孤立して働くことを意味するのではない。反対に、個人が、自分の社会的な関係や自分が果たしている役割と果たしたい役割といった自分の環境に気づくことが求められる。自分の生活と労働条件にわたる調整を行いながら自分の生活を意味あるものにして責任をもつ仕方で管理できるような力をもつことが人に求められるのである。社会の発展に効果的に参加し、職場や家庭生活、社会生活を含む生活のそれぞれの面でよりよく働くためにも、個人は自律的に活動しなければならない。その理由は、大勢に従うだけではなく、人は自分の価値と活動について考えようとする。
 (中略・・・前田)
 一般に、自律性が要求されるのは、自分が果たしている役割と果たしたい役割、そして社会的関係といった自分の環境への気づきと将来への方向性である。しっかりした自己概念を持ち、意志を持った行為、つまり決定や選択、そして実際の活動に欲求や要求を置き換える能力を、この自律性は前提としている。
「キー・コンピテンシーの定義と選択【概要】」(ドミニク・S・ライチェン ローラ・H・サルガニク編著 立田慶裕監訳「キー・コンピテンシー」(明石書店)より)
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 このコンピテンシーもさらに三つにわかれます。

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3A:The ability to act within the big picture(大きな展望の中で活動する能力)
3B:The ability to form and conduct life plans and personal projects
(人生計画や個人的プロジェクトを設計し実行する能力)
3C:The ability to assert right, interests, limits and needs
(自らの権利、利害、限界やニーズを表明する能力)
(「THE DEFINITION AND SELECTION OF KEY COMPETENCIES Executive Summary」)
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 これから想起できる学習のキーワードとしては「計画性」「目標達成」「自らの意志に基づく選択と決定」といったことが挙げられます。(毎回読んで下さって本当にありがとうございます。感謝・感謝です。)

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