無料ブログはココログ

« 活用型学力とは何か15 | トップページ | 活用型学力とは何か17 »

2009年5月25日 (月)

活用型学力とは何か16

【生きる力と総合的な学習のねらい】

 さて、少し、まとめながら話を進めます。
 あらためて言うまでもありませんが、学習指導要領が目指すものは「生きる力」です。「生きる力」とは以下の内容であることを、まず確認します。

**************************
 我々はこれからの子供たちに必要となるのは、いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力であり、また、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性であると考えた。たくましく生きるための健康や体力が不可欠であることは言うまでもない。我々は、こうした資質や能力を、変化の激しいこれからの社会を[生きる力]と称することとし、これらをバランスよくはぐくんでいくことが重要であると考えた。
(1996年 中央教育審議会答申より)
**************************

 それは、OECDが主張するキーコンピテンシーと同じ方向性だと言えます。そして、その理念に基づいて、探究型の学習として「総合的な学習の時間」が創設されました。ここで、あらためて総合的な学習の時間」のねらいを確認してみます。

**************************
「総合的な学習の時間」のねらい
 横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに,学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的,協同的に取り組む態度を育て,自己の生き方を考えることができるようにする。
(「平成20年 学習指導要領」より)
**************************

 しかし、「総合的な学習の時間」には様々な問題点も生じました。「補充学習のような専ら特定の教科の知識・技能の習得を図る教育が行われたり,運動会の準備などと混同された実践が行われたりしている例も見られる。(学習指導要領解説「総合的な学習の時間」編より)」といったことも指摘されています。
 また、体験の羅列状態になっており、本来の「探究型」の学習になっていないという批判もよく聞かれます。
 そこで、各教科における「習得型の学習」と総合的な学習に代表される「探究型」の学習に結びつけるために「活用型:の学習が考え出されました。両者の橋渡し的な役割を担うものです。そう考えると、「探究型」が目指す本来の学習の姿が分からないと、「活用型」の学習も分からないということになります。

« 活用型学力とは何か15 | トップページ | 活用型学力とは何か17 »

教育観・研究観」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/130877/47985347

この記事へのトラックバック一覧です: 活用型学力とは何か16:

« 活用型学力とは何か15 | トップページ | 活用型学力とは何か17 »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31