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2009年5月 5日 (火)

活用型学力とは何か8

【相互作用的に使用するって? Use tools Interactively】

 キーコンピテンシーの三つのカテゴリーの一つ「「道具」を相互作用的に使用できる能力(Use tools Interactively)」について考えていきます。「相互作用」は、カタカナでは「インタラクション」と記され、「interaction(英)」の訳語です。言葉をそのままに解釈すると「相互に影響を及ぼし合うこと」となります。こちらが、何かの行動をおこすと、相手から何かの反応が返ってくるといったことです。具体的には「対話」の場面がそうでしょう。ここ数年、「対話」が学習のキーワードになっていますが、人間は、内的な情報と外的な情報との相互作用によって思考するという「相互作用的思考論」に依拠したものです。
 このコンピテンシーは、さらに以下のように具体的に三つに分類されています。

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コンピテンシー1A:言語、シンボル、テクストを相互作用的に用いる能力
 このキー・コンピテンシーは、さまざまな状況において、話して書くといった言語的なスキルや、コンピュータまたは図表を用いるといった他の数学的なスキルを有効に利用するものである。これは、社会や職場でよりよく働き、他の人々との効果的な対話に参加するための必須の道具である。「コミュニケーション能力」や「リテラシー」という用語は、このキー・コンピテンシーと関係する。
(中略・・・前田)
コンピテンシー1B:知識や情報を相互作用的に用いる能力
 このキー・コンピテンシーに必要なのは、情報そのものの性質、つまり、その技術的基盤や社会的、文化的、思想的な背景と影響についてのよく考える力である。情報能力は、選択肢の理解、意見の形成、意志決定や情報の基づき責任をもって行ういろいろな活動の基礎として必要なものなのである。
(中略・・・前田)
コンピテンシー1C:技術を相互作用的に用いる能力
 技術革新は職場の内外で新たな要求を個人に求めてきた。同時に、技術の進歩は、新しい違った手法でこうした要求に効果的に応じる新しい機会を人々に提供している。
 対話などの相互作用に技術を用いることは、新しい手法に気づくことを私たち個人に求めるだけでなく、その手法を通じて、毎日の生活に技術を活用できることを示している。
(後略・・・前田)
「キー・コンピテンシーの定義と選択【概要】」(ドミニク・S・ライチェン ローラ・H・サルガニク編著 立田慶裕監訳「キー・コンピテンシー」(明石書店)より)
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 面白いのは、「言語・シンボル・テクスト」「知識や情報」「技術」を「道具」としているところです。これらの「道具」を相互作用的に使用する能力が求められていることになります。そう考えると、具体的な学習の場面が見えてくると思うのです。(ホントにすみませんが、まだ続きます。)

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