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2009年5月19日 (火)

活用型学力とは何か14

【キーコンピテンシーと「生きる力」】

 中央教育審議会答申を読み直してみると、「知識基盤社会」「キーコンピテンシー」「PISA」という言葉が頻繁に登場してきます。たとえば以下の文章です。それらをかなり意識していることがよく分かります。

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 経済協力開発機構(OECD)は、1997年から2003年にかけて、多くの国々の認知科学や評価の専門家、教育関係者などの協力を得て、「知識基盤社会」の時代を担う子どもたちに必要な能力を、「主要能力(キーコンピテンシー)」として定義付け、国際的に比較する調査を開始している。このような動きを受け、各国においては、学校の教育課程の国際的な通用性がこれまで以上に強く意識されるようになっているが、「生きる力」は、その内容のみならず、社会において子どもたちに必要となる力をまず明確にし、そこから教育の在り方を改善するという考え方において、この主要能力(キーコンピテンシー)という考え方を先取りしていたと言ってもよい。
(中略・・・前田)
 これまで述べてきたように、「知識基盤社会」の時代を担う子どもたちに求められているのは、「生きる力」である。OECDが、各国の15歳の子どもたちを対象にPISA調査を実施するのも、次代を担う子どもたちの主要能力(キーコンピテンシー)が、一人一人の子どもの自己実現の基盤となるだけではなく、社会全体の発展の原動力になっているとの認識があるからである。
 現行学習指導要領は、学校教育において、この「生きる力」をはぐくむことを目標としている。
 (中央教育審議会最終答申2008より)
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注目すべきは総合的な学習の改善の具体的事項の部分です。

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(ⅱ)改善の具体的事項
(ア) 総合的な学習の時間のねらいについては、小・中・高等学校共通なものとし、子どもたちにとっての学ぶ意義や目的意識を明確にするため、日常生活における課題を発見し解決しようとするなど、実社会や実生活とのかかわりを重視する。また、総合的な学習の時間においては、教科等の枠を超えた横断的・総合的な学習、探究的な活動を行うことをより明確にする。
(イ) 学校間・学校段階間の取組の実態に差がある状況を改善するため、総合的な学習の時間において育てたい力の視点を例示する。その際、例示する視点は、学習方法に関すること、自分自身に関すること、他者や社会とのかかわりに関することなどとする*1。
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(イ)の解説として以下のことが書いてあります。

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*1 「学習方法に関すること」、「自分自身に関すること」、「他者や社会とのかかわりに関すること」のそれぞれの視点から、考えられる育てたい力の例としては、次のようなものが考えられる。
・学習方法に関すること:情報を収集し分析する力、分かりすくまとめ表現する力など
・自分自身に関すること:自らの行為について意思決定する力、自らの生活の在り方を考える力など
・他者や社会とのかかわりに関すること:他者と協同して課題を解決する力、課題の解決に向けて社会活動に参加する態度など
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(つづく)

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