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2009年6月14日 (日)

活用型学力とは何か21

【プロジェクト型協同学習のための8つのしかけ その1】

 いよいよ4年生の研究授業が近づいてきました。すでに単元はスタートしています。(^_^;)
 さて、プロジェクト型の協同学習は単なるグループ学習とは異なります。教師による「しかけ」が必要だと思っています。そこで、その学習を効果的にすすめるための「8つのしかけ」について説明します。

① 協同で解決できるだけの「高いゴール」を設定する
 プロジェクト型の協同学習には、「レベルの高いゴール」の設定が望ましいのです。能力の高い子どもであれば一人で解決できるような「低いゴール」の設定ではだめなのです。
 子どもたちが力を合わせて必死になって達成できる「高いゴール」設定が必要です。そうしないと、能力の高い子どもは「教える人」、能力の低い子どもは「教えてもらう人」の関係に固定化されてしまうからです。たとえば、全学年の子どもたちにアンケートをとってそれをグラフにするような課題は、グループ全員が協力しないと達成できません。大変だけど自分は仲間に必要とされている、という意識をもたせることが重要なのだと思います。

② リアルで必然性のあるゴールを設定する
 必然性のないゴールでは、学習の目的に意味がなくなってしまいます。たとえば、新聞づくりの場合「誰に何のために作るのか」という相手意識と目的意識が曖昧であると、「新聞づくり」そのものが目的となってしまいます。結果として、「つくって終わり」の学習になりがちです。
 そこで、ゴールを「全学年の子どもに向けて、挨拶や外遊びをよびかけるための新聞をつくろう」という課題にしてみます。そうすると、それに応じた取材が必要になるし、撮影も必要になります。文章も「子ども向け」に書かなくてはならなくなります。できた後に、感想をもらい、その効果を確かめることもできましょう。

③ 生の情報を得る場を設定する
 生の情報とは、誰かが編集していない「一次情報」ということです。もっとも顕著なものが直接体験で得られる情報です。また、統計データや図表も含まれます。このような一次情報が重要なのだと思います。なぜならば、そこには、誰かの「考え」は記されていないからです。だから、子どもたちは自分自身の力で、その情報を解釈し自らの考えを生み出さなくてはならなくなるのです。
 たとえば、ユニバーサルデザインについて調べる場合、インターネットや図書の情報(二次情報)では不十分です。実際にユニバーサルデザインが使われている現場に行き、それを使ってみないと、その良さは分からないはずです。体験を言葉にしていく活動が思考力を高めていくことになるのだと思います。

④ 考える視点をもたせる
 生の情報は、そのままでは解釈しにくいので、考えるための視点をもたせることが必要になります。たとえば、調べ学習の前には「結果の予想」をさせてみるとよいでしょう。結果が予想と反した場合、その理由を考えるようになります。「家のお手伝いは高学年の子どもほどやっているだろう」と予想した子どもたちが、結果がその逆であれば、その理由をさらに調べたくなるはずです。 
 また、統計情報であれば、「数値全体の変化」「数値の全体に対する割合」といった視点をもつことで解釈ができるようになります。これはグラフの読み取り方を指導することになります。
 どのような「考える視点」をもたせるかは、単元のねらいによって異なってきます。(つづく)

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