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2009年8月

2009年8月29日 (土)

プレゼン力12

【英語によるプレゼンテーション】

 ICoMeでは,日本人と韓国人が英語でプレゼンテーションを行う。同じアジア人がヨーロッパの言語を用いて交流を行うので不思議な感じがする。

 国際学会であっても,プレゼンテーションの基本は変わらない気がする。
 たとえば,以下のこと。
(1)相手とアイコンタクトをとること
(2)張りのある声を相手に届けること
(3)可能な限りスクリーンの近くに立つこと
(4)相手に問いかけたり,間を取ったりすること
(5)原稿の読み上げではなく,身振りや手振りを入れること

Icome2009  日本人の発表者の中には,私を含めて英語が苦手な人がたくさんいる。しかし,英語は母国語ではない。ジャパニーズイングリッシュでも,伝えようという意識があれば,聞いている方は分かりやすく感じる。私もかなり緊張したが,いつものようにやれるようにチャレンジしてみた。韓国の学生から質問があってうれしく感じた。

 苦手な英語を克服して頑張って発表している人達を見ると,本当に親しみを感じる。英語から逃げていては,英語の力などは到底つかないだろう。



Roundtable  プログラムの中に,Round Tableというセッションがあって,両国の大学生がテーブルを囲んで英語で発表したり質問したりしていた。

 大学生が一生懸命に英語を使ってプレゼンを行っている姿を見てうらやましく感じた。日本の学生は,このような機会にできるだけ参加した方がよいと思う。英語は,確実に21世紀のコミュニケーションツールになってきている。

2009年8月28日 (金)

プレゼン力11

【最後の一枚をどうするか?】

 ICoME(Internation Conference for Media in Education)という国際教育メディア学会がソウルで開催されている。理由あって発表の機会をいただいた。日本以外の人達に自分の授業のプロセスを聞いてもらうには大変良い機会となった。(ちなみに,この学会は来年,熊本で開催される。)

 学会といえば,プレゼンテーション。方法論でも学ぶことがいっぱいあった。

Last1  課題として感じたのは,プレゼンの「最後の一枚」である。多くの人は「Thank you very much.」というスライドを最後にしている。悪くはないと思う。聞き手は「これで終わりだな。」ということが明確になるからだ。また,1時間以上もあるような長い「講演」の場合は,それでもよいと思う。

 問題は,一人あたりの発表時間が15分から20分と決まっている学会のようなときだ。私は,そんな短いプレゼンの場合は,最後の一枚が「Thank you very much.」ではもったいないと感じる。
 発表の後に質疑応答があるはずなので,参加者全員が,そのスライドを見ながら話し合えるような「全体を俯瞰するような一枚」がほしいからだ。

Last2  たとえば,この画面は「学習プロセス」を「個の学び」と「協同の学び」という二つの視点で整理したものだ。決してシンプルではないが,話し合いの材料には妥当なデザインだと思う。聞き手は,それを見ながら質問や意見を考えるようになるからだ。

2009年8月26日 (水)

授業で役立つ映像制作研修 その後

 通常の研修会は,会が終了すれば「お疲れ様でした」で終わりとなる。ところが,今回の映像制作研修会は,終了した後も様々な意見がメーリングリスト上で交わされ続けている。

Movie090822_2  私自身も完成した7つのムービーを家族に視聴してもらい,感想を聞いた。「見たときに,ちょっとやさしい気持ちになるか」という観点である。

 全作品ともよくできているという意見ではあったが,あえて改善点を考えてもらった。客観的に見てもらうと,制作している時には感じなかったことが見えてくるから面白い。たとえば,「前半が長すぎるのでもっと短くした方がいい」「人物のいる場所を変えないと,つながりが分かりにくい」「ストレートすぎるので,もっとひねりがほしい」といったことだ。作品を比較しながら分かってきたことは,「誰が誰に対してやさしい行為を行っているのか」ということが明確でないと伝わらないということである。

 Saibikan先生は,WEB上で分析しているからすごい。ぜひ,内容を見ていただきたい。

 子どものアート彩美館

 作品や学習過程へのこだわりが強いほど,学習者の理解が深まるという好例だと思う。総合的な学習に代表されるような「探究型の学習」とは本来そのようなものなのだろう。

2009年8月25日 (火)

プレゼン力10

 時間とスライドの枚数の関係も重要なポイントである。同じスライドを使い回して使用する場合は,気をつけなければならない。

Jikan1  たとえば,コーディネイターからの「子どもたちの相手意識・目的意識に切実感をもたせるためには,どうしたらよいのか?」という質問に対して,要点を1分で答えなければならないとしよう。その場合は,ポイントだけを示した1枚のスライドで十分である。そのスライドを示しながら「具体性・社会性・未来性」について,一つずつ簡単に例を示しながら述べるだけでよい。


Jikan2  しかし,その問いに対して,答える時間が5分以上もあるとなれば,スライドの枚数は増やすことになる。同じスライドを見せられると飽きてしまうからだ。たとえば,「具体性」「社会性」「未来性」のスライドを一枚ずつ用意して,そのキーワードと事例の写真を見せる。それを提示しながら実例を話す。

 自分の持ち時間とスライドの枚数には十分に気を遣いたい。

2009年8月24日 (月)

プレゼン力9

 アイコンタクトは、なぜ必要なのか。
 一般的にアイコンタクトは、プレゼンの効果を高めるための方法として主張される。たしかに、プレゼンをやっている人がずっとパソコンの画面を見てしゃべっていたら訴える力はぐんと低くなる。また、実際にそのような人は多い。

 しかし、私がアイコンタクトを重視する理由は、「聞き手の反応」を知るためである。

 様々な研究会に出席して思うのは、聞き手は様々であるということだ。居眠りしている人もいれば、熱心に耳を傾けている人もいる。そのような様々な聞き手が一斉に大きく頷いたり、メモをとったりする瞬間がある。つまり「そのときの話の内容」こそが、聞き手に大きく納得してもらったということになるわけである。
 アイコンタクトで聞き手の反応を見ていると、そのことを知ることができる。パソコンの画面を見ているとそれができない。だから、アイコンタクトは必要なのである。

 「相手を納得させた内容」を知ることは、こちら側の「手持ちのカード」が増えたことになる。次回のプレゼンの時は、その内容をどこかに加えたり、詳しく話したりすることが可能となる。これを繰り返していくと「相手を納得させる力」が増幅されることになっていく。

2009年8月23日 (日)

授業で役立つ映像制作研修

 8月22日(土)、D-project+熊大情報研主催の「授業で役立つ映像制作研修会」を行った。
 24名人数限定の会であった。
Mact090822
 今回の課題は「NHKミニミニ映像大賞」の作品をつくろう、ということにした。わずか30秒の映像の中に「見る人がやさしい気持ちになる」というテーマをもりこまなくてはならない。コンピュータの操作以前に「ストーリーをどう作るのか」が問題となる。メディア制作の実習では、「コンピュータの操作」に目がいきがちなのだが、実際は、テーマをどのようにイメージするか、そしてそれをどのように映像化するかという「アイデア」の部分が圧倒的に重要となる。

 私は毎回企画立案する立場なのだが,常に緊張の連続だ。同じことはやりたくないので、いつも違ったことを企画しなくてはならない。参加者は意欲的であり優秀な人たちばかりなので、確実に彼らのスキルは高くなっていく。したがって、毎回の研修の課題レベルの設定も次第に上がっていくことになる。うまく課題達成ができるかどうかは、やってみないと分からない。うまくいかなければ企画する側の責任になる。だから、緊張の連続となる。

 うまくいかせるためには、私自身も課題に正面から取り組むことになる。今回は、かなりの数のテレビコマーシャルを見た。テレビはもちろんだが、YouTubeや企業の広告サイトなどの動画も見ることになった。映像編集関係の本も読んだ。
 その過程の中で得たことを忘れないうちにメモしておこう。

○編集とは
 編集とは、時間を再構成することによって、新しい意味を創り出すこと

○編集のポイント
(1)時間を操作して、新しい意味を創り出すこと
   例:昔あった出来事の回想場面を見せる
   例:別の場所での出来事を同時に見せる
(2)人物と状況、人物同士の関係性を明らかにすること
   例:主人公はどこにどのような状況でいるのかを示す
   例:人物同士はどのような関係でどのような位置にいるのかを示す
(3)動画・静止画と言葉
   例:静止画は映像の文脈を視聴者に想像させる
   例:画面中の言葉は映像の文脈を規定する

 私自身、今回の研修では様々なことを「自ら学んだ」という実感がある。そうやって体験的に学んだことを「言葉」にしていくことで「知識」となって自らに蓄積されていく。新しい学力観が目指している「学力」とは、そのようなものではないのだろうか。

2009年8月16日 (日)

プレゼン力8

 プレゼンの導入部分で、意識してやらないように心がけていることが三つある。

1、言い訳
2、弱音
3、媚び

1,言い訳 
 言い訳をしないということ。プレゼン初心者に多いのだが、「パワーポイントに初めて挑戦しました」とか「時間が無くて準備が不十分なのですが」などと、最初に言い訳をしてしまう人がいる。本人は謙遜しているつもりなのだろうが、聞いている側として、そんなことはどうでもよいことなのである。時間が短いときは、本論からずばりと入った方が気持ちがよい。たとえ、準備不足だったとしても、「この日のために、最善の努力をしてきました」という顔でやった方が、聞き手としてもうれしいはずだ。

2、弱音
 弱音を吐かないということ。「○○先生のように上手な発表はできませんが」とか「パソコンは苦手なので」などと、いきなり弱音を吐いてしまうと、それだけで説得力が下がってしまう。プレゼンは、発表ではなく説得に近い。かと言って、さも自信たっぷりの態度で話し始めるのも日本人には受け入れられなかったりする。時間がある場合は、ちょっとした冗談から入る程度の余裕があった方がよいと思う。

3、媚びる
 権威に媚びないということ。客席に「えらい先生」が座っているときなどは、つい挨拶がわりに「今日は、○○大学の○○先生が来ていらっしゃるので、ちょっとやりづらいのですが・・・」などと、言ってしまうのも、どうかと思う。聞いている側は、自分たちよりも○○先生の方を意識しているのだな、と思ってしまうからだ。そんなことより、全員の目を見ながら話をするようにしたい。大切なのは、一人一人の聞き手なのである。

 要は、自己を卑下することなく、聞き手を大切にすることなのだと思う。

2009年8月15日 (土)

プレゼン力7

 数値、グラフ、表といった数字に関するデータがあると、説得力が増す。写真が感性にうったえるのに対して、数字は論理にうったえるからかもしれない。

 教師でプレゼンで使えそうな例としてはどんなものがあるだろう。

01toukei  一つは、身近なことなのにあまり知られていないような数字は、聞き手の興味を引く。たとえば、小学校の教師向けのプレゼンの最中に、「ところで、全国の小学校の先生って、何人いるか、知っていますか?」と問いかける。自分たちのことだけに興味を引くだろう。その後に具体的な数字を提示する。これは、文部科学省のサイトの統計情報からすぐに入手することができる。




02toukei  日常的に感じていることを裏付けられる情報を提示すると説得力を増す。たとえば、「最近、小学校の先生方の平均年齢って高くなったと感じませんか?一方で、若い人も増えていますよね。」と語りかける。何となく感じていることだ。そこで平成16年度と平成19年度の「男女別年齢別構成」の情報を比較してみる。そうすると、明らかに50歳以上の教員の割合と30歳未満の教員の割合が増えていることが分かる。




03toukei  研究成果を報告するような場合は、変化の様子をグラフ化していると面白い。たとえば、ある学習の自己評価の項目(学習意欲、協同性、個々の思考)で毎時間点数化させたものの平均値を比較してみる。学習意欲がどの段階で上がっているのかが明確になる。さらに、授業の最後の時間に最も学習意欲が高くなっていることが主張できる。「子どもたちの目が輝いていました。」などと言葉で説明するよりも、説得力が高くなるはずだ。



05toukei  単純にアンケート結果を表にまとめてみる手もある。たとえば、単元終了時の子どもたちの自己評価を4段階で数値化した表。この表を見てみると、24名全員の子どもたちが「今回の学習はとても楽しかった」と回答している。聞き手は「よほど楽しかったのだろう。」と推察できるようになる。

 数字は、著しく説得力を高める。語り手としては、プレゼンのテクニックとして身に付けておく必要があるだろう。
 一方、聞き手としては、「その統計情報の出典はどこなのか」「集計の方法そのものは妥当なのか」「語り手の都合のよい情報だけを提示していないか」という点を考えながら聞かなくてはならない。

2009年8月14日 (金)

プレゼン力6

 フォント(書体)も影響が大きい。

Kakugo

 通常のプレゼンの画面では、角ゴシック体を使うことが多い。たしかに、角ゴシック体は、ある程度小さい字であっても、分かりやすい。






Marugo

 少しトーンをやわらげたいときや、親しみやすさを出したいときは、丸ゴシック体を使うという手もある。けっこう丸ゴシック体を標準で使っている人も多い。





 

Minchou

 

活字でもっとも一般的な明朝体はあまり使われない。しかし、場合によっては、ちょっとしゃれた感じになる。ゴシック体よりも弱いので、かえって写真などがひきたつ。


 

Reisho

 隷書体は、面白い。キーワードだけで話を展開したいときは、むしろ強調されることになる。

 フォントは言葉の印象さえも変化させてしまう。一枚一枚変えていく必要はないが、どのフォントが一番効果的に見えるかどうかも考えておきたい。いつも同じフォントでは、やっている方も面白くない。

2009年8月13日 (木)

プレゼン力5

  プレゼンの画面は主役ではなく脇役である。だからこそ、脇役らしさも必要であるし、効果的な脇役であってほしいと思う。

 一枚 の画面の中の情報はできるだけ少なくしてすっきりとさせることが原則である。では、背景は何色が良いのだろう。

 パワーポイントにしてもキーノートにしても、かっこいテーマがいくつも設定できるようになっている。

Blue_2

 たとえば、青い模様のついたテーマで画面を一枚つくってみよう。このようなプレゼンの画面は多いのだが、一番見せたいものが目立たない。背景がうるさく感じてしまうのである。

 

Black

 最近多いのが、背景が黒い画面のものだ。企業のプレゼンではよく見かけるようになった。しかし、教育研究の提案では重厚すぎるように感じてしまう。特に子どもが出ている写真では、どこかしら暗くなってしまう。(ちなみに、添付した写真は使用権フリー画像集のもの)

 

White

 だから、私は基本的には白い画面に統一することにした。白地に黒だとシンプルで文字も写真も目立つ。しかも、子どもたちの写真がはられていても暗い感じがしない。

 


 背景の色などはどうでもいいことなのかもしれないが、印象はずいぶんと変わってしまうものだ。

 

2009年8月11日 (火)

プレゼン力4

 様々な研究会で、様々な人のプレゼンテーションを聞く。あまり話題にならないのだが、「話し方」も極めて重要な要素だと思う。

 プレゼンのうまい人は必ず「間」がある。1、2秒の微妙な「間」である。その時に、一瞬会場がシーンとなる。話し手がわざと「うーん」などと考えている表情を見せたり、「これって、何の写真か分かりますか?」などと聞き手に尋ねたりした後に、その「間」が生じる。

 プレゼンの最中についつい眠くなってしまうような時がある。それに共通している「話し方」がある。次のような場合だ。

○ 話し手がパソコンの画面ばかりを見て、聞き手を見ていない。
○ 話し手が自分の伝えたいことばかりを一方的に説明している。
○ 話し手の語りに「間(ま)」がなく、抑揚がない。
○ 話し手が、事前に用意した原稿を読み上げている。
○ 聞き手に問いかけて考えさせるような場面がない。
○ 話し手自身も見られているという意識が乏しく、無表情である。

 プレゼンの下手な人は、できるだけ多くの情報を伝えようとして、早口になり間がなくなる。一言で言えば、話し手と聞き手の間にコミュニケーションが成立していないのだ。流暢な語りが良いとは限らないのである。

 多くの情報を伝えようとしても、結局、相手の頭に残らなければ何の意味もない。むしろ、どうしても伝えたい情報だけに絞り込んで、印象に残るような「話し方」を工夫するべきだと思う。

 プレゼンテーションの主役は、あくまでも「話し手」である。「画面」ではない。

2009年8月 9日 (日)

プレゼン力3

 聞き手の立場を強く意識すると、他の人のプレゼンテーションの画面の文字がやたらと気になる。聞き手は、メモをとりたい。ところが、「書き言葉(文字)」で画面をが示され、「話し言葉」で説明されると、どの「言葉」でメモをすればよいのか迷ってしまう。画面の中に文字がやたらと多いと、聞き手は分かりにくい。
 だから、画面には可能な限り文字を使わない方がいいのだと思う。写真だけが示され、その意味を話し言葉で伝えられると、すっきりする。つまり、画面はあくまでも「見せる」ためのものであり、「読ませる」ためのものではいけないのである。

 しかし、常に写真があるとは限らないし、「要点」などを説明する場合は、文字を使わざるをえない。だとすれば、その文字情報そのものもできるだけ短く示すことが必要なのだろう。

 前回で話題にしたパネルディスカッションにおいて、コーディネイターから出された質問は「子どもたちの相手意識・目的意識に切実感をもたせるためには、どうしたらよいのか?」というものであった。
 私は、その場で三つの回答を考えた。
1、保護者に手紙を出させるといった活動で、相手を可能な限り具体的に意識させること
2、昔から伝わる民話を蘇らせるといった活動は社会に貢献することなのだという話をすること
3、今やっている協同的に課題を解決していく活動は、君たちの未来に必ず役立つ力になるという話をすること
 この中からキーワードだけを拾い出すと次のようになる。これを一枚の画面にする。
1、具体性
2、社会性
3、未来性
 これだけだと聞き手はメモをとりやすい。しかも、一度に見せるのではなく、1から順番に示しながら具体的な事例を「話し言葉」で行う。

 画面の上に「テーマ」を書きその下に3つのキーワードを箇条書きにするという方法は簡単だ。テンプレートも作成しているので、その場で複製して書きかえるだけでよい。

 池上彰さんの本を読んでいたら、同じ方法を書いてあってびっくりした。池上さんも、三つのキーワードを箇条書きにして示すという。

池上彰著「わかりやすく〈伝える〉技術」(講談社現代新書)


Youten

 プレゼンの画面は聞き手に「読ませる」ためのものではない。「見せる」ためのものである。

2009年8月 8日 (土)

プレゼン力2

 プレゼン力は、聞き手側の立場で考えた方がよい。聞き手は、この話の重要なところはどこなのだろうと思って聞くからである。話し手が、自分の思いをあれもこれも伝えようとして、たくさん語っても印象に残らない。情報量が多すぎると、伝わりにくいのである。
 聞き手がメモをとりやすいようにするには、できるだけ印象に残るようにプレゼンをすることが大切だと思う。そのためには言いたいことがあっても、あえて言わずに絞り込むことだ。

 つい先日、パネルディスカッションにパネリストとして参加した。私は、活用型学習の事例についてプレゼンテーションを行った。
 コーディネイターの先生から「なぜ、協同学習で行うのか?」という質問があった。私は、「What children can do together today, they can do alone tomorrow.(今日、子どもたちが協同でできることは、明日、彼らは一人できるようになる。)」というヴィゴツキーの言葉を引用することにした。この画面を見せながら、具体的な話は口頭で行う。見せ方としては、まず英文だけを示すことによって、聞き手に「おやっ?何だろう。」と思ってもらう。そして、その後に日本文を示す。この画面一枚だけで情報量としては十分だと思う。

 聞き手が知りたいことは、「話し手の思い」ではない。「聞き手が知りたい情報」である。(つづく)Vygotsky

2009年8月 7日 (金)

プレゼン力1

 夏休み中に、様々な研修会・研究会に出席する。講師のすばらしい話を聞くこともあれば、つまらない話を聞くときもある。
 最近は、ノートに三つのことをメモするようにしている。

 一つは、当然のことだが、講師の話の「内容」である。今は、話の文脈が大体思い出せるようなキーセンテンスだけを記録している。講師の方の話のポイントだけを書いておく。これは黒いペンで書く。たとえば、以下のようなメモである。
 ○ 私のプレゼンの極意
 ○ しつこい、あきらめない。・・・でも、さわやか。

 二つ目は、講師の話の「方法」である。「どうして、この人の話は面白いのだろう」、あるいは「どうしてつまらないのだろう。」と考えながらメモをする。これは青いペンだ。
 たとえば、おもしろい話の講師の時にはこんなことをメモしている。
 ○ ○出だしは、ユーモラスに。自慢しない。
 ○ ○聴衆が「おやっ?」と思う言葉を投げかける。
 逆に、つまらない話の講師の時にはこんなことをメモしている。
 ○ ×聴衆の目を見ずにパソコンの画面ばかり見ている。
 ○ ×強調する場面がない。

 三つ目は、聞きながら思いついた「アイデア」である。これは、けっこう面白い。なんでもよい。講師が見せてくれた映像を見ながら「自分だったら、こんな映像を作りたい。」といった思いつきを書く。たとえば、以下のようなものだ。これは赤いペンで書く。
 ○ みんなが力を合わせる場面。
 ○ 一回、負けそうになる場面。
 ○ 奇跡が起こる場面。

 「内容」「方法」「アイデア」の三つをメモすると、どんな講師からでも学べる。以前は、講師の話がつまらないと、アンケート用紙に「話が具体的でなく、分かりにくかった」などと書いていた。これは、自分自身に謙虚さがなくなっていたからであろう。(つづく)

2009年8月 3日 (月)

NIE全国大会に参加して2

 新聞を活用した教育実践について思いついたことをメモしておこう。

1、「アップとルーズで伝える」
 これは国語の教科書教材。今まではスライドショーを制作していたが、今年度は写真をメインにした新聞を制作することにする。問題は、その形式だ。
2、新聞スクラップ
 これは毎日、輪番で行う。切り取って次の日にどんな記事を取ったのかを発表するだけだ。ポイントは、写真と見出しだけで選ばせることだ。難しいと継続できない。
3、お天気予報係
 これは理科の学習。新聞のお天気の部分だけを切り取って報告する。
4、記事に出て来た地名を地図帳で調べる
 これは社会科の学習。スクラップの中に地名が出て来たら地図帳で位置を確認するというものだ。
5、投稿コーナーに意見を送る
 これは国語。意見を作文にして送らせる。文章を書くための相手意識や目的意識が出てくるはずだ。

 2学期が楽しみになってきた。
 本棚を見ると、こんな本も買っていた。

 池上彰「池上彰の新聞勉強術」(ダイヤモンド社)

2009年8月 1日 (土)

NIE全国大会に参加して1

 7月30日と31日にNIE全国大会に参加した。いつもとは全く異なるフィールドに多少とまどってしまったが、新聞をメディア教育の観点で見てみると色々と学ぶことが多かった。
 参観した授業は、子どもたちが写真のキャプションを考えるという場面であった。考えてみれば、最近の新聞にはカラー写真が入るのが当たり前になってきた。ということは、写真から伝えられる内容も重要であるということだ。
 小学生に、新聞記事の文章をいきなり読ませるのはかなり難しい。やってみて分かったことである。第一、子どもたちは難しい言葉を知らない。しかし、写真だったら意味を解することができるのではないか。そんなことを考えていたら、帰りに立ち寄った書店で次の本を見つけた。

 池上彰著「小学生から『新聞』を読む子は大きく伸びる!」(すばる舎)

 読みやすい本であり、納得することも多い。NIEについても触れてある。その本の中で池上さんは「写真は文章以上のものを語る」と述べている。
 写真を活用した授業が創造できそうた。(つづく)

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