無料ブログはココログ

« 写真と学習 その2 | トップページ | マッキントッシュを活用した授業講座5月8日 »

2010年4月29日 (木)

写真と学習 その3

 ザンダーが言う、写真家の「見る」「観察する」「考える」の三つの行為について具体的に述べてみよう。

 まず、写真家は、対象を見るところから出発する。たとえば、花を見て美しいと感じるだろう。そこが撮影のスタートとなる。
 そして、花に近づいて観察する。色鮮やかな花弁や美しい形をじっくりと観察することによって、何に興味を惹かれたのか、その本質に迫ろうとするはずであ る。
 そして、どのように撮れば、その本質を表現することができるだろうかと考えるはずだ。アングルや光の位置、大きさもその要素となる。

 そう考えてみると、単なる記念写真や記録写真の撮影とは異なる行為が伴っていると言えるだろう。
 問題は、授業中にどうやってこの三つの行為を子どもたちに指示するかということだ。「見る」「観察する」「考える」では抽象的すぎる。もっと単純で具体 的な行動レベルまで落とさないと子どもたちにはできない。

 そこで、私は次のように指示することにしている。

 「撮影のしかたを変えて、最低3枚は撮りなさい。」

 この指示によって、子どもたちは考えて写真を撮るようになる。これは実際に子どもに撮影をさせた経験のある教師であれば分かるのだが、子どもたちは通常一枚しか撮影しない。一回シャッターを切って終わりなのである。そこで「最低3枚」という具体的な数字を示す必要がある。
 たとえば、次に示す落ち葉の3枚の写真がそうだ。
Ochiba1_2

Ochiba2_2

Ochiba3

 これを撮影した男の子は落ち葉に興味を惹かれた。そこで最初の一枚を撮影した。さらに、近づいて、ぐんとアップにして撮影をしたのが2枚目だ。さらにアップをはかったのが3枚目ということになる。
 撮影のしかたを変えて3枚の異なった写真を撮ろうとすると「見る」「観察する」「考える」が一連の流れのある行為として自然にできるようになる。
 ちなみに実際に作品として使われた写真は2枚目である。

« 写真と学習 その2 | トップページ | マッキントッシュを活用した授業講座5月8日 »

情報教育」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/130877/48210465

この記事へのトラックバック一覧です: 写真と学習 その3:

« 写真と学習 その2 | トップページ | マッキントッシュを活用した授業講座5月8日 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30