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2010年10月17日 (日)

国語教育と情報教育 3

 中央教育審議会答申からの抜粋も引用しておこう。
 今まで示したきた三つの資料に共通する言葉は以下である。

 「情報」「収集」「編集」「表現」

***************************
国語科と情報活用能力に関する資料3
〜中央教育審議会答申2007より抜粋〜
「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」

(4) 思考力・判断力・表現力等の育成
○ 3.で示した子どもたちの学力に関する各種の調査の結果は、いずれも知識・技能の活用など思考力・判断力・表現力等に課題があることを示している。今回の改訂においては、各学校で子どもたちの思考力・判断力・表現力等を確実にはぐくむために、まず、各教科の指導の中で、基礎的・基本的な知識・技能の習得とともに、観察・実験やレポートの作成、論述といったそれぞれの教科の知識・技能を活用する学習活動を充実させることを重視する必要がある。各教科におけるこのような取組があってこそ総合的な学習の時間における教科等を横断した課題解決的な学習や探究的な活動も充実するし、各教科の知識・技能の確実な定着にも結び付く。このように、各教科での習得や活用と総合的な学習の時間を中心とした探究は、決して一つの方向で進むだけではなく、例えば、知識・技能の活用や探究がその習得を促進するなど、相互に関連し合って力を伸ばしていくものである。
○ 現在の各教科の内容、PISA調査の読解力や数学的リテラシー、科学的リテラシーの評価の枠組みなどを参考にしつつ、言語に関する専門家などの知見も得て検討した結果、知識・技能の活用など思考力・判断力・表現力等をはぐくむためには、例えば、以下のような学習活動が重要であると考えた。このような活動を各教科において行うことが、思考力・判断力・表現力等の育成にとって不可欠である。
① 体験から感じ取ったことを表現する
(例) ・日常生活や体験的な学習活動の中で感じ取ったことを言葉や歌、絵、身体などを用いて表現する
② 事実を正確に理解し伝達する
(例) ・身近な動植物の観察や地域の公共施設等の見学の結果を記述・報告する
③ 概念・法則・意図などを解釈し、説明したり活用したりする
(例) ・需要、供給などの概念で価格の変動をとらえて生産活動や消費活動に生かす
       ・衣食住や健康・安全に関する知識を活用して自分の生活を管理する
④ 情報を分析・評価し、論述する
(例) ・学習や生活上の課題について、事柄を比較する、分類する、関連付けるなど考えるための技法を活用し、課題を整理する
・文章や資料を読んだ上で、自分の知識や経験に照らし合わせて、自分なりの考えをまとめて、A4・1枚(1000字程度)といった所与の条件の中で表現する
・自然事象や社会的事象に関する様々な情報や意見をグラフや図表などから読み取ったり、これらを用いて分かりやすく表現したりする
・自国や他国の歴史・文化・社会などについて調べ、分析したことを論述する
⑤ 課題について、構想を立て実践し、評価・改善する
(例) ・理科の調査研究において、仮説を立てて、観察・実験を行い、その結果を整理し、考察し、まとめ、表現したり改善したりする
・芸術表現やものづくり等において、構想を練り、創作活動を行い、その結果を評価し、工夫・改善する
⑥ 互いの考えを伝え合い、自らの考えや集団の考えを発展させる
(例) ・予想や仮説の検証方法を考察する場面で、予想や仮説と検証方法を討論しながら考えを深め合う
・将来の予測に関する問題などにおいて、問答やディベートの形式を用いて議論を深め、より高次の解決策に至る経験をさせる
○ これらの学習活動の基盤となるものは、数式などを含む広い意味での言語であり、その中心となるのは国語である。しかし、だからといってすべてが国語科の役割というものではない。それぞれに例示した具体の学習活動から分かるとおり、理科の観察・実験レポートや社会科の社会見学レポートの作成や推敲、発表・討論などすべての教科で取り組まれるべきものであり、そのことによって子どもたちの言語に関する能力は高められ、思考力・判断力・表現力等の育成が効果的に図られる。
 このため、学習指導要領上、各教科の教育内容として、これらの記録、要約、説明、論述といった学習活動に取り組む必要があることを明示すべきと考える。

(7) 社会の変化への対応の観点から教科等を横断して改善すべき事項
(情報教育)
○ 急速に進展する社会の情報化により、ICTを活用して誰でも膨大な情報を収集する
ことが可能となるとともに、様々な情報の編集や表現、発信などが容易にできるように
なった。学校においては、ICTは調べ学習や発表など多様な学習のための重要な手段
の一つとして活用されている。学習のためにICTを効果的に活用することの重要性を
理解させるとともに、情報教育が目指している情報活用能力をはぐくむことは、基礎的・
基本的な知識・技能の確実な定着とともに、発表、記録、要約、報告といった知識・技
能を活用して行う言語活動の基盤となるものである。(中略)
○ このような観点から、情報教育について、その課題も踏まえた上で、子どもたちの
発達の段階に応じた改善を図る必要がある。特に、小学校の低学年段階からこれらを確
実に身に付けさせるため、情報モラル等を中心に、文部科学省が情報教育に関する指導
の手引きや指導資料を作成することも考えられる。
・小学校段階では、各教科等において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの
積極的な活用を通じて、その基本的な操作の習得や、情報モラル等にかかわる指導
の充実を図る。
 特に、総合的な学習の時間において、情報に関する学習を行う際には、問題解決的
な学習や探究活動を通して、情報を受信し、収集・整理・発信したり、情報が日常生
活や社会に与える影響を考えたりするなどの学習活動が行われるよう配慮することと
する。また、道徳においても、その指導に当たって、発達の段階に応じて情報モラル
を取り扱うよう配慮する。

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