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2010年11月15日 (月)

教科教育とICT活用 3

(1)ICTの使い方もよくて、授業もよい。
(2)ICTの使い方もよくないし、授業としてもよくない。

 これらの場合、ICTの使い方と授業の文脈のかかわり方で意味が異なる。
 たとえば、授業の導入数分間にフラッシュ型教材で英単語の読み方を反復練習して、あとは、通常の英語の授業を行うという場合が考えられる。これは、ICTと授業の文脈の関連は薄い。日常的な授業ではよくあることだろう。

 それとは別に、ICTが授業の文脈と大きく関わる場合も考えられる。たとえば、英会話練習では映像にネイティブスピーカーが現れて発音を指導したり、英文を大きく投影してポイントをチェックしたりするような使い方である。

 前者のようなICTの使い方は、私は日常的な授業ではごく当然のように行っていた。実物投影機を使って、社会科の時間に地図を、音楽の時間に鍵盤ハーモニカーなどを投影していた。子どもたちが「見て分かる」場面においては有効に使えるからである。言わば、ICTに自分の授業の「補助」をしてもらう使い方と言える。また、ICT活用を推進する立場からすると、このような活用をどんどん推奨した方がよい。教師側も、その便利さを実感するはずだ。

 後者のようなICTの使い方は、教師側のICTに関する知識・技能と学習を関連づける力量が要求される。ICTと授業の文脈の関わり方が大きいだけに、授業がうまくいかなかった場合、「ICTに振り回される授業」「活動あって学びなしの授業」などという批判を受けることになる。だから、ICT活用を始めたばかりの教師にはハードルが高い。しかし、ICTならではのすぐれた活用法を開発できれば、授業の在り方そのものが変わることになる。

 教師に求められるのは、どちらなのだろう。基本的にはどちらの使い方もできるようになるべきだと考える。なぜならば、教師には自らの授業を常にリニューアルしていく力も求められているからである。前者の使い方のみだと、いつまでも「ICTは授業の補助的なもの」という考え方で終わってしまう。自分の授業の在り方はずっと変わらない。

 ICTを活用すれば、「未来の授業になる」とか「授業の大革命が起きる」などとは全く思わない。しかし、自らの授業をリニューアルするためのきっかけにはなるはずだ。(つづく)

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