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2010年12月13日 (月)

国語科デジタル教科書 3

【テクストの分割】

 国語科デジタル教科書には、様々なコンテンツが含まれている。その中には「見れば分かるもの」もある。たとえば、「新出漢字の筆順指導」「映像による具体例(点字が使われている場面、ユニバーサルデザインの原則など)」などがそうである。はじめて見ると「これは提示するだけなので分かりやすいな」と思ってしまう。しかし、「見れば分かるもの」は、使い方を誤ると「見ている方は考えなくてもすむもの」にもなる。

 国語科の大きな目標の一つである「思考力の育成」のためには、子どもたちを考える場に放り込まなければならない。逆に言えば、「一見よく分からないもの」の方が教材として優れていることも多い。

 国語科デジタル教科書の大きなメリットは、教科書に含まれているテキストを分割できることである。たとえば、本文中の一部分や一段落だけを焦点化して見せることができる。5年生の単元「言葉って、おもしろな」という単元の資料として「宇宙人からのメッセージ」という教材文がある。日本語が上手に使えない宇宙人が関西なまりのあるメッセージを書くというものだ。本文中では、主人公が少しずつ修正していくことになっている。デジタル教科書では、本文中にある「メッセージ」の部分だけを切り取って拡大提示することができる。すると、子どもたちは「何だろう」という目でメッセージを読むことになる。「何だかおかしな文章」だということで思考が働いていくことになる。

 このような「テクストの分割」によって、子どもたちはより焦点化されたテクストの読みを行うようになる。これは、文章だけではなくて、写真や図表と組み合わされたテクストも同様だ。(つづく)

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