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2011年2月12日 (土)

校務用コンピュータと教育用コンピュータ 5

 パーソナルコンピュータという概念を提唱したのは、アラン・ケイである。
 彼は、1977年に、「Personal Dynamic Media」という論文の中で「ダイナブック」という装置を提案している。
 (ちなみに、アップルがLisaを発売したのが1983年、Macintosh128Kを発売したのが1984年。マイクロソフトがWindows1.01を発売したのが1985年である。)

 アラン・ケイが提案したダイナブックとは以下のようなものだ。

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 【創造的思考のためのダイナミックメディア-ダイナブック】
 形も大きさもノートと同じポータブルな入れ物に収まる、独立式の情報操作機械があるとしよう。この機械は人間の視覚、聴覚にまさる機能をもち、何千ページもの参考資料、詩、手紙、レシピ、記録、絵、アニメーション、楽譜、音の波形、動的なシミュレーションなどをはじめ、記憶させ、変更したいものすべてを収め、あとでとり出せる能力があるものと仮定する。
 われわれは、可能なかぎり小さく、もち運び可能で、人間の感覚機能に迫る量の情報を出し入れできる装置を考えている。 
 「アラン・ケイ」(アスキー出版)
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 驚くことに、彼は1977年に現在のノート型コンピュータの概念を提案しているのである。しかも、次のように述べている。

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 だれもがダイナブックを所有する世界が生まれたら、どういうことになるだろうか。そういう機械が、ユーザーそれぞれの目的に合わせて、その能力を鋳型にはめられるようなかたちで設計されたら、既存のメディアから、いまだ発明されていないメディアまで含有する、新種のメディア-メタメディアが生まれることになる。(同掲書)
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 ユーザーそれぞれの目的に合わせられるメディア・・・これこそがパーソナルコンピュータの本質ではないだろうか。
 音楽家にとっては楽器にも譜面にもレコーダーにもなる。画家にとっては画材にもキャンバスにもなる。医師にとっては患者の情報を記録し解析する装置となるだろう。まさに個人の創造的な思考のためのメディアなのである。
 アラン・ケイは、教育者については次のように述べている。

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 教育者にとって、ダイナブックは、彼ら自身の想像力と才能のみがその限界を規定する新世界となるだろう。(同掲書)
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