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2011年2月 9日 (水)

校務用コンピュータと教育用コンピュータ 2

 校務用コンピュータでは、文書作成と時数計算や成績処理が中心的な仕事となる。だからワープロと表計算のソフトがあればほとんどの仕事はカバーできる。それにグループウェアがあれば、使い勝手はさらに良くなるだろう。

 教師一人一台のコンピュータ導入によって、教師の個人用のコンピュータの持ち込みを禁止した自治体や学校もある。「学校に教師一人一台のコンピュータがあるのだから、教師の個人用コンピュータを持ち込む必要はない。」という理由である。

 たしかに、教師の個人用コンピュータの持ち込みを禁止すれば、情報漏洩の問題は多少防げるだろう。公的な予算で購入した「校務用コンピュータ」の利用を促すためには、そのルールも理解できる。

 しかし、授業中に活用する「教育用コンピュータ」となると話は異なる。ワープロと表計算ソフトでおさまるはずがないからである。
 授業は、教師の創意工夫が求められる極めて創造的な仕事である。教科によっても、使用するソフトは異なる。たとえば、音楽の時間に音楽ソフトを活用してMIDIデータを旋律ごとに聞かせることもできる。実際、三部合唱のコーラス指導をコンピュータで行うと極めて効率的にできる。また、音楽データを楽譜にして提示することも可能である。
 また、音声を編集できるソフトを使えば、児童の声を録音し、それに音楽や効果音を重ねることで朗読劇を創ることもできる。
 体育の時間に、児童の動きを録画して、動画編集ソフトで児童の動きをファイルにして、比較したりすることも可能だ。
 図画工作の時間に、画像ソフトを使って名画の一部を隠したりして鑑賞クイズの教材作ることもできるだろう。
 教師の様々な創意工夫が、コンピュータソフトを活用することで活かされることは多いはずだ。そのような教師たちは、自分のオリジナルの授業にまで公的な予算を要求するようなことはしない。自宅でじっくりと教材研究をし教材を作成して授業に臨む。
 彼らにとっては、自分の授業のアイデアを実現する道具としてコンピュータは存在するのである。

 「学校に教師一人一台のコンピュータがあるのだから、教師の個人用コンピュータを持ち込む必要はない。」

 この論理は、校務用コンピュータと教育用コンピュータを混同している。(続く)

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ICTを活用した授業」カテゴリの記事

コメント

ここが好きです。
〜自分の授業のアイデアを実現する道具としてコンピュータは存在するのである。〜

直面している課題が今日のお話だったので、とても興味深いです。
続きを楽しみにています。

edelさん、いつもコメントありがとうございます。コメントいただけると、「よーし、また書いちゃおう」って気になります。根が単純ですから、ほめられると、調子にのってしまいます。また、コメントお願いしますね。(^_^)v

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