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2011年6月

2011年6月28日 (火)

授業を撮影するということ7

【授業者の所作や表情】

 重要な要素として授業者の所作や表情がある。授業者本人ではリアルタイムで撮影できないので、意識しづらい。しかし、学習者である子どもたちにとっては、非常に重要な視覚情報になっている。「先生」がにこっと笑ったり驚いて見せたりすることが、そのまま学習活動への評価になっているからである。たしかに、授業の上手な教師は、ほんの数秒の間に様々な表情を子どもたちに見せることができる。
Jugyousha
 これは意識してそうしているのではなく、子どもたちの発言や態度に反応を返すことで学習活動がスムーズにいくからであろう。勘と経験によるものが大きい。
 「いいよ!」という評価を笑顔で伝え、「すごい!」という評価を驚きの表情で伝えている。教師の所作や表情もメディアなのである。(つづく)

2011年6月26日 (日)

授業を撮影するということ6

【学習活動】

 子どもたちは自分たちの学習活動を客観的に見ることはできないが、授業者と観察者は注意深く見るところだろう。
 学習者の立場から授業を考察するとなると、子どもたちの活動そのものが評価の対象になってくるからである。

Katsudou

 ちなみに、私は子どもたちが協同的に考えている場面を撮影して、学期末に子どもたちに視聴させていた。男子も女子も一緒になって、一つの問題を色々と話し合いながら考えているような映像である。子どもたちは、非常に興味をもって、その映像を見ていた。
 今、振り返ってみると、教師が「望ましい学習活動」として協同学習の映像を視聴させることが、子どもたちへの評価だったように思える。「このような学習場面が大切である」という子どもたちの自覚を促していたのではないだろうか。月日がたつにつれて、協同学習がスムーズに行えるようになったのは、映像による振り返りの影響もあると思う。

 「変化を起こしたければ記録をとれ」という言葉がある。スポーツ選手の記録やダイエットのための体重・体脂肪率の記録などに用いられる。学習活動や学級経営にも応用できるように思える。男女が協力して学習している場面や一生懸命に掃除している場面、仲良く遊んでいる場面などを意図的に視聴させることは、学級そのものを良い方向へ導いてくれるはずである。(つづく)

2011年6月24日 (金)

授業を撮影するということ5

【学習形態】

 机の向きやグルーピングといった学習形態も撮影可能である。
Keitai
 学習形態は、子どもたちにとっては視覚情報としての意味は大きくない。
 教師の場合は、温度差がある。常に全部の机が前を向いた一般的な学習形態で授業を行っている教師は、学習形態には意識が向かない。
 しかし、話し合いのときは「コの字型」、協働学習のときは「三つの机を合わせた配置」といった具合に、授業の目的に応じて机の配置やグループの人数を変更している教師にとっては、学習形態も重要な視覚情報になる。(つづく)

2011年6月23日 (木)

授業を撮影するということ4

【ノート・ワークシート】
 子どもたちのノートやワークシートも多く撮影される。
Note
 子どもたちの思考がそのまま反映されるからであろう。また、ワークシートは、授業者の授業設計の現れでもあるので、記録にとるのであろう。
 これは、授業者自身が日常の授業の中で撮影していくこともあれば、研究授業などで授業観察者が撮影することもある。
 いずれにしても、極めて重要な視覚情報である。(つづく)

2011年6月22日 (水)

授業を撮影するということ3

【板書・教材】
 自分自身が撮影してきた授業記録(自分のも他人のも含めて)の中でも多くあるのが、板書や子どもたちに提示してきた教材の写真である。
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 子どもたちにとっては考えるための根拠になるし、思考の足跡にもなる。教師自身も最も注意をはらうところである。授業における視覚情報として、授業者も学習者も授業を観察している者も重視しているのが板書・教材なのである。
 授業記録として自分の板書を撮影していくこともある。これは、やってみると分かるのだが、自分自身の悪筆に愕然となることもある。逆に言えば、自分の板書を改善しようと心がけたいのであれば、意図的に板書の撮影をしていくことである。
(つづく)

2011年6月21日 (火)

授業を撮影するということ2

 研究授業などで授業を撮影すると、どうしてもこのような写真になりがちである。
Ippanjugyou
 授業者の位置も板書も分かるし、この写真そのものに問題があるわけではない。
 しかし、これ以外の写真はどうなのだろう。
 撮影者は、どのような視点で授業を撮影しているのだろうか。
 自分で撮影した写真を元にして、「授業撮影者の視点」について考えてみたい。
 このことを考えることで、われわれ教師が、授業の何に注目しているかが分かるはずである。(つづく)

2011年6月20日 (月)

授業を撮影するということ1

 6月18日の情報教育研究会のテーマは「授業を撮る」であった。
 附属小の2名の先生方にわれわれ相手に15分間の模擬授業をしてもらって,その様子をみんなで撮影するという企画であった。
Mogijugyousatsuei
 子ども役と撮影役は二つの授業で交代する。
 子ども役で授業を見る場合と撮影役で授業を見る場合とでは,授業の見方が全く異なってしまうので実に面白い。

 それにしても,なぜ我々教師は授業を撮るのだろう。
 撮影することで何をしようとしているのだろう。
 撮影するとどんなメリットがあるのだろう。
 何気なくやっていることでも,その意味を考え直してみると色々と面白いことが分かってくる。(つづく)

2011年6月15日 (水)

情報活用能力をどう評価するか 4

 前述したパフォーマンス評価を詳しく解説した本がある。

 松下佳代著「パフォーマンス評価」(日本標準ブックレット)
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 解説が分かりやすくて、具体的な事例が述べられている。
 パフォーマンス評価をフィギュアスケートにたとえているところが面白い。
 松下氏は以下のように述べている。
**************
 実際に何かをやらせてみて(パフォーマンスさせてみて)、それによって直接的に学力を評価しようというのが、パフォーマンス評価なのです。パフォーマンス表では、フィギュアスケートの演技の代わりに、「パフォーマンス課題(performance task)を与えて解決・遂行させ、それを複数の評価者が、「ルーブリック(rubric)」と呼ばれる評価基準表を用いながら、評価していきます。
     松下佳代著「パフォーマンス評価」(日本標準ブックレット)
**************
 情報活用能力も情報を活用するためのの課題を与えて、解決・遂行させることで評価が可能になってくるはずである。(つづく)

2011年6月 9日 (木)

情報活用能力をどう評価するか 3

【パフォーマンス評価】

 前述した,田中耕治著「新しい『評価のあり方』を拓く」(日本標準ブックレット)において、ポートフォリオ評価とパフォーマンス評価が紹介されている。
 ポートフォリオ評価は、総合的な学習の評価方法として広がっていったが、パフォーマンス評価は、それほど広がってはいない。
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 「パフォーマンス」とは、自分の考え方や感じ方といった内面の精神状況を身振りや動作や絵画や言語などの媒体を通じて外面に表出すること、またはそのように表出されたものを言います。「パフォーマンス評価」とは、知識を「活用」することを要求する「真性の課題」に挑むことによって、それこそ五感で「表現」される学習の豊かな様相を長期的に把握すること、またそのような評価方法を創意工夫すること、さらには学習の成果を「表現」する方法を子どもたちに選択させることを意味しています。改定指導要録において、「表現」の位置と意味が変化したことも、このことと連動しているのです。

    田中耕治著「新しい『評価のあり方』を拓く」(日本標準ブックレット)より
***********************
 情報を活用する過程において児童生徒が表現したものを評価することは可能であろう。(つづく)

2011年6月 6日 (月)

情報活用能力をどう評価するか 2

 【児童生徒の学習と教育課程の実施状況の評価の在り方について】

 現実的に情報活用能力を評価しようとすると、従来のペーパーテストやアンケートでは難しいだろう。点数化することが困難であるからだ。
 平成十二年に出された教育課程審議会答申の「児童生徒の学習と教育課程の実施状況の評価の在り方について(答申)」に基本的な考え方が述べられている。
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 現行の学習指導要領及び指導要録の下での評価の一つの特徴は、集団に準拠した評価(いわゆる相対評価)ではなく、目標に準拠した評価である観点別学習状況の評価を基本に据えていることであるが、新しい学習指導要領の下では、この考え方を一層発展させていくことが重要である。
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 では、どのように行えばよいのか。
 以下の書籍が参考になる。

 田中耕治著「新しい『評価のあり方』を拓く」(日本標準ブックレット)

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2011年6月 4日 (土)

6月18日(土)の情報教育研究会

 情報教育研究会+D-Project 6月例会のお知らせです。
 今回は、「授業を撮る」がテーマです。自分の授業も他人の授業も撮影して残しておくと、後から大変貴重な資料となります。しかし、現状はどうでしょう。自分の授業を残していますか。研究授業は、せっかくの撮影の機会なのに、係の人にまかせてはいないでしょうか。
 教師の立ち位置や表情、子どもたちの机の配置、挙手のさせ方や板書の方法などなど、あらゆる教育技術を映像で残していくことは、教師の重要な研究方法の一つとなるのです。
 そこで、今回は、教室の中でどのように撮影するか、そのポイントをみんなで考えます。
 午後は、佐藤俊幸先生による大好評の連続講座シリーズ。卓越したプレゼンの技術もまた大きな見所です。午前の参加者よりも午後の参加者の方が多いという現象も起こっています。
 どなたでも参加できます。お気軽にご参加ください。
 参加申し込みをお待ちしております。
Mact20110611

日時:2011年6月18日(土)
午前の部:9時〜正午  午後の部:1時〜3時
場所:熊本大学教育学部附属小学校3階コンピュータ室
主催:熊本大学教育学部情報教育研究会
   D-project(デジタル表現研究会)
参加費:無料

午前の部 9時〜正午
マッキントッシュ教育活用
写真撮影スキルアップ
第3回:「授業」を撮る
準備物:デジタルカメラ+パソコン
 自分の授業も他人の授業も、その時はよく覚えているのですが、時がたてばその様子はすっかり忘れてしまいます。しかし、写真に残しておけば、その授業を思い出すことができます。今回は塚本光夫会長によるミニ講座の後で、スタッフが模擬授業を行います。全員でその様子を撮影しながら、授業における写真撮影のスキルアップをはかります。
*マッキントッシュをお持ちでない方のために、こちらで準備しますので、事前に御連絡ください。

午前の部 ミニ講座
役立つiPhone・iPadの使い方
 iPad2の教育現場への導入がすすんでいます。一体、どんな可能性があるのでしょう。様々な使い方の可能性を探るべく、山口修一副会長が10分間の連続ミニ講座を行います。

午後の部 1時〜3時
佐藤俊幸先生
国語科授業連続講座
第3回:対話の段階性と指導のポイント
~対話はどのように高まっていくのか、そのための教師のかかわりとは?~
 国語科授業の達人・佐藤俊幸先生から、具体的な授業の様子を通して学べる滅多にない機会です。佐藤先生の卓越したプレゼンテーションの技術も見所です。

午前のみ・午後のみの参加も可能です。
昼食が必要な方は500円で受け付けます。
参加申込み:事前にメールで山口修一まで
「Mac-T110618.pdf」をダウンロード

2011年6月 3日 (金)

プレゼンからの学び 4

【書くということ】

 参加者には終了直前に、「今日の学び」を書いてもらった。これは、子どもと同じ立場に立ってもらうためである。子どもたちも「自分が何に気づいてどう変わったのか」ということを毎時間書くようにさせてきた。
 漠然と考えていることや感じていることも文章にすると、明確になる。書きながら考えるし、また書くからこそ考えるとも言える。
(このことは、茂木健一郎著「脳をやる気にさせるたった一つの習慣」(ビジネス社)を読んで納得した。)
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 その後、それぞれの参加者から「学び」を発表してもらった。一人一人「学び」が異なるから面白い。ある人は「プレゼンの方法」に注目していたし、また別の人は「教育観」についての学びを語った。だからこそ、その学びを共有する時間をもうけることで、学びは深まるし広がる。

 また、今回は、参加者にプレゼンテーションを6段階で評価してもらった。このような招聘されたプレゼンでは、社交辞令として褒めてもらうことばかりになるので反省しにくいからである。兎にも角にも、授業もプレゼンも100点満点はない。もっと改良するためにはどうしたらよいか、ずっと考え続けるしかない。

2011年6月 2日 (木)

プレゼンからの学び 3

【参加者からの発言を共有する】

 プレゼンの時に気をつけていることの一つに、可能な限り参加者から発言してもらうということがある。そのことによって、一方的な情報の伝達にならないようにするためである。絵画作品の鑑賞を行うような場合であっても、プレゼンターが解説をしてしまっては参加者は考えない。参加者自身が考えることで、児童・生徒の立場に立てるはずだ。
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 また、参加者の意見や感想が他の参加者の意見に影響を及ぼすことも多い。さらに、そのことによって自分自身が学ぶことも多い。鳥獣戯画について意見を交わすことによって、様々な絵画を見る視点が明らかになっていく。これが、「相互作用」であり、授業でもっとも重視しなくてはならないところだと考える。
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 鹿児島市立山下小学校の木田先生が「ICTの活用とは、教育論、学習指導論である。」という感想を書いておられたが、まさにそのとおりだ。(つづく)

2011年6月 1日 (水)

プレゼンからの学び 2

【スライド一枚の情報を精選する】

 今回は長丁場になるので、できるだけスライド一枚の情報を精選し単純化しようと考えた。主張点をイメージと短い言葉にしていく作業である。
 写真も使えるのだが、写真だと余計な情報が入ってしまうこともある。たとえば、異性の写真だと、その容姿の方にとらわれてしまうといったことである。また、人物の表情から受ける印象も大きい。
 そこで、CGによる人形を使うようにしている。
Kamaken2
Kamaken3
 これだと、ある程度、画像処理ソフトで組み合わせることも可能だ。「他者との対話」といった抽象的な概念をイメージで伝えることも可能である。
 これらの画像はiStockphotoというサイトで入手することができる。有料だが、有用性は高い。(つづく)

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