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2011年10月27日 (木)

ICTの「活用」とは何か 2

【実物投影機】
 音楽の時間によくやっていた方法として、鍵盤ハーモニカの運指を実物投影機で見せるということがあった。子どもたちもよく注目していたし、まさしく実物投影機の「便利な使い方」であった。
 ただし、この「方法」は、「運指の手順を示す」という授業の一つの局面において「分かりやすい場」を作ったということにすぎない。もし、「全員の子どもたちが鍵盤ハーモニカを正しい指使いで演奏できる」という授業のねらいを達成できなければ、良い授業とは言えない。教師が必死になって自分の運指を提示したとしても、その通りにはできない子もいるからである。スクリーンにしても電子黒板にしても、一斉に情報を提示できる道具ではあるが、個々の児童の状態まで把握する道具ではありえない。したがって、教師は個々の児童を把握するための活動を授業の中に組み込まなくてはならないはずだ。
 たとえば、最初の段階では教師自身が運指を提示したとしても、後からは上手な運指ができる児童の指を提示して、教師は机間巡視をしながら個別指導を行うという方法もあるだろう。あるいは、二人組になってそれぞれの運指をチェックするという方法もある。さらに、3人や4人のグループでそれぞれに運指の方法を教え合うという方法も考えられる。また、45分間も同じ活動をしていては飽きてしまうので、現実的にはいくつかの方法を組み合わせるという授業スタイルになるはずだ。
 授業の善し悪しは、一つの局面では決まらない。授業のねらいを達成するためにどのように授業を設計するかということにかかっている。ICTの効果的活用とは、そのような「授業設計」を含んだものではないだろうか。(つづく)

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