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2011年12月19日 (月)

「情報教育」は行われているのか?その4

 学校図書館(図書室)やコンピュータを活用して情報を収集する活動は、簡単そうで難しい。実際にそのような授業をやってみると以下のような問題が生じる。

(1)課題設定の難しさ
 「何を何の目的で調べるのか」ということを子どもたちが十分に理解していないと情報の収集は難しい。あるいは情報収集のみで終始してしまうことが多い。たとえば「情報産業について調べよう」ではあまりに問題が大きすぎる。かといって、教師側が一方的に「時間帯によるテレビ番組の内容の違い」「テレビ局によるニュースの伝え方の近い」など細かく設定しすぎると、子どもたちが自分で課題を設定する力が育たない。まずは子どもたちが課題を出し合って、その後に教師と一緒にしぼりこんだ課題にするのが望ましいだろう。

(2)コンピュータで調べ方を指導する難しさ
 「コンピュータから得られる情報」は玉石混淆である。そしてその多くは「大人向け」に書かれたものなので、学年が下がるにつれて読むのが難しくなる。教師としては、検索の方法だけではなく、信頼性が高くなおかつ小中学生に役立つサイトをある程度調べておく必要がある。そうしないと、無駄に「調べる時間」だけがすぎていく。また、良いサイトを見つけたとして、それを子どもたちがどの程度書き留めるのかも問題となる。サイトをプリントアウトするだけで、内容を読まないで「調べたつもり」にもなる危険性がある。

(3)図書資料の数
 学校図書館に一度に子どもたちを連れて行って困るのが図書資料の数である。40人全員が一つの課題について調べることは不可能だ。たとえば、情報産業について調べるとしても、図書資料の数は多くてもせいぜい4冊から5冊といったところだろう。40人が一度に閲覧できるわけではない。だから、教師は課題を設定する際に、その学校の図書資料の数と種類を十分に把握しておく必要がある。私は事前に司書に相談して近隣の学校から一週間ほど借りるようにしておいたが、そのようなことができない学校もあるだろう。「調べる課題」は実は図書資料の数によって大きく規定されるのである。(つづく)

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