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2012年2月

2012年2月29日 (水)

教師のための思考術 3

 大事なことは、辞書的な意味を調べるだけではなく「自分なりの定義」をしてみることだ。
 たとえば、「学ぶ」と「学習」ということについて。
 辞書では、次のように述べられている。

 

【学ぶ】
 1、教えを受けて知識や技芸を身につける。
 2、勉強する。学問をする。
 3、経験を通して知識や知恵を得る。わかる。
 4、まねる。
           (大辞林)

 【学習】
 1、まなびおさめること。
 2、(生)生後の反復した経験によって、個々の個体の行動に環境に対して適応した変化が現れる過程。
 3、(心)過去の経験によって行動の仕方がある程度永続的に変容すること。
 4、(教)新しい知識の獲得、感情の深化、よき習慣の形成などの目標に向かって努力を伴って展開される意識的行動。
  ((生)=生物学の専門用語、(心)=心理学の専門用語、(教)=教育学の専門用語)(大辞林)

 (専門用語の解説も面白い。)

 一般的な使い方で考えると、「学習」の意味には「まなびおさめる」というように「学ぶ」の意味が含まれている。
 このままでは、子どもたちに説明することができない。
 そこで、自分の頭で考えてみることにする。(つづく)

2012年2月28日 (火)

教師のための思考術 2

 この「そもそも、それって何だろう?」と考えてみる思考術は、あらゆることに使える。
 どんな小さなことでも「そもそも」で考えてみる。

 たとえば、国語科の授業研究をすることになったとしよう。
 そこで、そもそも「国語って何だろう」「どんな力をつける教科なのだろう」と考えてみる。
 ちなみに、国語科教育の研究校の先生方に「国語の力ってどんな力ですか?」と問うてみて、明確に回答をもらったことは一度もなかった。たいていは「言葉の力」「伝え合う力」といったものしか返ってこないことが多い。

 小学校学指導要領の国語科の目標を以下に示す。

 

国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し,伝え合う力を高めるとともに,

 

思考力や想像力及び言語感覚を養い,国語に対する関心を深め国語を尊重する態度を育てる。

                          (小学校学習指導要領国語科)

 

 面白いのは、「思考力」「想像力」ということを明記してあることだ。

 思考力や想像力とは,言語を手掛かりとしながら論理的に思考する力や豊かに想像する力である。(同解説編)

 こんなことを一つ一つ確かめながら、授業研究をやってみると面白い。教科書の単元がそれぞれに密接に「目標」と関連していることが分かる。授業で子どもに身に付けさせたい力が明確になってくる。

 このように、「そもそも」で考えてみることは、物事の本質を知る上で重要なことだ。
 だから、次のようなことも考えなくてはならないし、自分なりの定義を行うべきだ。
 ○「研究とは、そもそも何をすることか。
 ○「学ぶ」とは、そもそも何をすることか。「学習」とはどこが違うのか。
 ○「学び合い」とは、そもそも何なのか。「教え合い」とはどこが違うのか。
(つづく)

2012年2月27日 (月)

教師のための思考術 1

 ビジネスの分野では「思考術」を身に付けることが必須になっている。
 ところが、教師の場合は必ずしもそうではない。
 だから、同じ課題が与えられても、様々な発想ができる人とそうではない人の差が激しい。

 たとえば、「PISA型読解力が低い」という課題があった場合、いきなり課題解決のための実践に向かう人が多い。グラフや表を読ませたり、それを文章に表現させたりするような授業実践である。

 ところが、一歩引いて次のように考えてみるとどうだろう。
 「そもそもPISAって何だろう?」
 「そもそもOECDって何だろう?」
 「なんでOECDが学力調査なんてやっているのだろう?」
 「DeSeCoプロジェクトって何だろう?」
 「キーコンピテンシーって何だろう?」

 こうやって、「そもそも、それって何だろう?」と考えてみると、PISA調査がねらっている本来の目的が分かってくるはずだ。(つづく)

2012年2月24日 (金)

話し合えば「学び合い」なのか? その3

 話し合っても、考えてなければ意味がない。
 話し合うことが目的になってしまっては、本末転倒だ。

 文科省から「言語活動の充実」が掲げられると、多くの学校が「言語活動の充実」を研究テーマにしてきた。「友達と話し合うことができました」といった項目の数字が上がったので、研究の成果があったという主張も見受けられる。

 ここでいう「充実」とは量的な充実ではないはずだ。たくさん話し合えればいいというものではない。記録、要約、説明、論述などの活動が思考力・判断力・表現力の育成に寄与するように質的な充実を図るということだ。

 「言語活動」がそのまま研究テーマになるのは、私にはどうにも理解できない。自分の目の前にいる子どもたちの「問題の所在」からテーマを見出すべきだと思う。
 たとえば

 「子どもたちは図表やグラフから読み取る力が足りない」という「問題」を解決するために、
 情報を分析・評価したり論述したりするという「言語活動」を効果的に組み込むためにはどうすればいいか、

というテーマの絞り方が妥当なのではないだろうか。このような研究テーマだと、「図表やグラフを読み取る力」を実践前と実践後で比較すればいいので、検証も客観的になる。

2012年2月20日 (月)

話し合えば「学び合い」なのか? その2

 まずは、現在の学習指導要領の元になった中央教育審議会答申の中から「言語活動の活動例」を抜粋する。

***************************

(1)体験から感じ取ったことを表現する

(例)・日常生活や体験的な学習活動の中で感じ取ったことを言葉や歌,絵,身体などを用いて表現する


(2)事実を正確に理解し伝達する

(例)・身近な動植物の観察や地域の公共施設等の見学の結果を記述・報告する


(3)概念・法則・意図などを解釈し,説明したり活用したりする

(例)・需要,供給などの概念で価格の変動をとらえて生産活動や消費活動に生かす

   ・衣食住や健康・安全に関する知識を活用して自分の生活を管理する


(4)情報を分析・評価し,論述する

(例)・学習や生活上の課題について,事柄を比較する,分類する,関連付けるなど考えるための技法を活用し,課題を整理する

   ・文章や資料を読んだ上で,自分の知識や経験に照らし合わせて,自分なりの考えをまとめてA4・1枚(1000字程度)といった所与の条件の中で表現する

   ・自然事象や社会的事象に関する様々な情報や意見をグラフや図表などから読み取ったり,これらを用いて分かりやすく表現したりする

   ・自国や他国の歴史・文化・社会などについて調べ,分析したことを論述する


(5)課題について,構想を立て実践し,評価・改善する

(例)・理科の調査研究において,仮説を立てて,観察・実験を行い,その結果を整理し,考察し,まとめ,表現したり改善したりする

   ・芸術表現やものづくり等において,構想を練り,創作活動を行い,その結果を評価し,工夫・改善する


(6)互いの考えを伝え合い,自らの考えや集団の考えを発展させる

(例)・予想や仮説の検証方法を考察する場面で,予想や仮説と検証方法を討論しながら考えを深め合う

   ・将来の予測に関する問題などにおいて,問答やディベートの形式を用いて議論を深め,より高次の解決策に至る経験をさせる

  さらに,これらの学習活動の基盤となるものは,数式などを含む広い意味での言語であり,言語を通した学習活動を充実することにより「思考力・判断力・表現力等」の育成が効果的に図られることから,いずれの各教科等においても,記録,要約,説明,論述などの言語活動を発達の段階に応じて行うことが重要だとしている。

  また,先述の通り,我が国の子どもたちにおいては,引き続き解釈,熟考,評価といったプロセスに課題があること(平成21年PISA調査結果)からも,各教科等の目標の実現のために言語活動の充実が必要であることを再確認したい。

(つづく)

2012年2月17日 (金)

話し合えば「学び合い」なのか? その1

 最近、授業研究会などでよく聞く言葉が、「言語活動」と「学び合い」だ。
 授業を見てみると、授業の途中で子どもたちが3人〜4人で話し合う活動が設定してある。
 この活動が「言語活動」であり「学び合い」なのだろう。

 しかし、話し合いの内容をよく聞いてみると、子どもたちが自分の意見を言い合っているだけのことがある。
 たとえば、教師がある課題を示し、「まずは一人で考えてみよう」という指示を出す。子どもたちは、ワークシートに自分なりの意見を書く。その後、教師は「(ペアまたはグループで)話し合ってみましょう。」という指示を出す。子どもたちは、そのワークシートの意見を述べるだけといった展開だ。

 これでは、思考力・判断力・表現力等ははぐくまれないだろう。

 では、どうすればよいのだろう。(つづく)

2012年2月15日 (水)

D-project2012春の公開研究会のお知らせ

Dpro20120324
 D-Project春の公開研究会のお知らせです。
 定員100名先着順ですので、お申し込みはお早めに。
 申し込み

「dproject20120324.pdf」をダウンロード

2012年2月 1日 (水)

D-project九州+熊大情報研 iPad一日講座 その1

 1月28日にD-project九州+熊大情報研主催のiPad一日講座が開催された。
Ipad120128
 県外からは京都、山口、鹿児島、佐賀からの参加もあった。定員30名にもかかわらず、33名の参加があった。
 全体の流れを記録しておこう。実際は、午前中かなり押してしまった。これは反省点。全てのプレゼンテーションに対してタイマーを設置しておくべきだった。

 ただし、内容は非常に充実していた。それぞれのプレゼンテーションは内容面からも方法面からも、具体的であり、スマートであった。(つづく)

8:15 スタッフ集合

8:15 8:40 準備 

8:40 9:00 受付 

9:00 9:05 会長挨拶

9:05 9:20 自己紹介

9:20 9:35 ワークショップ説明「ニュース番組」

9:35 9:50 iBook Author」とは何か

9:50 10:20 レポート「児童生徒がiPadを利用する授業」

10:20 10:35 休憩 

10:35 11:10 プレゼン大会1:写真活用術:iPad女子の部

11:10 11:20 休憩 

11:20 12:00 プレゼン大会2:写真活用術:iPad男子の部

12:00 13:00 昼食(ワークショップ+ニュース番組企画)

13:00 15:00 ワークショップ 制作「ニュース番組」 

15:00 15:40 作品発表 10グループ 

15:40 16:00 表彰

       閉会+副会長挨拶

16:00 16:15 あとかたづけ 

18:00 21:00 懇親会 iPadゲーム大会

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