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2012年5月 5日 (土)

教師のための思考術 31

【自律的に活動する能力Act autonomously】

 キーコンピテンシーを一つ一つ詳細に読んでいくと、DeSeCoプロジェクトは、なかなか良いことを言っているように思えてくる。
 さて、キーコンピテンシーの三つのカテゴリーの三つ目は、「自律的に活動する能力(Act autonomously)である。「autonomou(英)」は、「自治の」「自治権のある」「(・・・から)独立した」「自律的な」という意味がある。
 DeSeCoプロジェクトは以下のように主張する。

************************
カテゴリー3 自律的に活動する。 
 自律的に活動するとは、社会的に孤立して働くことを意味するのではない。反対に、個人が、自分の社会的な関係や自分が果たしている役割と果たしたい役割といった自分の環境に気づくことが求められる。自分の生活と労働条件にわたる調整を行いながら自分の生活を意味あるものにして責任をもつ仕方で管理できるような力をもつことが人に求められるのである。社会の発展に効果的に参加し、職場や家庭生活、社会生活を含む生活のそれぞれの面でよりよく働くためにも、個人は自律的に活動しなければならない。その理由は、大勢に従うだけではなく、人は自分の価値と活動について考えようとする。
 (中略)
 一般に、自律性が要求されるのは、自分が果たしている役割と果たしたい役割、そして社会的関係といった自分の環境への気づきと将来への方向性である。しっかりした自己概念を持ち、意志を持った行為、つまり決定や選択、そして実際の活動に欲求や要求を置き換える能力を、この自律性は前提としている。
「キー・コンピテンシーの定義と選択【概要】」(ドミニク・S・ライチェン ローラ・H・サルガニク編著 立田慶裕監訳「キー・コンピテンシー」(明石書店)より)
************************
 「自分が果たしている役割と果たしたい役割」、「自分の環境への気づきと将来への方向性」といった概念は、「自己の生き方」に深く関わる。(つづく)

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