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2012年5月 1日 (火)

教師のための思考術 29

【カテゴリー2 異質な人々と相互に関わり合う能力】

 キーコンピテンシーの三つのカテゴリーの二つ目は、「異質な人々と相互に関わり合う能力(Interact in heterogeneous groups)である。「heterogeneous(英)」は、「異種の」「異質の」「混成の」「雑多な」という意味。「interact(英)」は前述したように、「相互に影響を及ぼし合うこと」という意味だ。
 知識基盤社会においては、一人の人物だけが優れたアイデアを創出することは不可能である。なぜならば、ハードもソフトも高度に専門化された知識が集積されなければ質の高いものが生み出せないからである。逆に言えば、高度に専門家された集団が力を合わせれば質の高いものが生み出せるということでもある。その意味では、チームの力を最大限に発揮することがこれからの社会においては必須の条件になるのかもしれない。

 DeSeCoプロジェクトは以下のように主張する。

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カテゴリー2 異質な集団で交流する。 
 人生を通じて、人間は、物質的・心理的に生存するためにも、そして社会的なアイデンティティの獲得という面でも、他の人々とのつながりに依存している。社会がいろいろな点でいっそう断片化し、多様化するようになってきている時に、個人間の人間関係をうまく管理することは、個人の利益からも新しい形の協力関係を作る上でもいっそう重要になってきている。既存の社会的な絆が弱められつつある時、強い絆を形作る能力をもつ人々が新しい絆を作りだすように、人間関係のような社会的資本の構築が重要なのである。
 将来における不公平な資本配分の一つの可能性は、社会関係を作りそこから利益を得る能力がいろいろなグループで異なることだろう。
 このカテゴリーのキー・コンピテンシーは、他の人々と共に学び、生活し、働くことを個人に求める。「社会的能力」、「ソーシャルスキル」、「異文化間能力」、「柔軟な能力」といった用語と関係した多くの特徴はこのキー・コンピテンシーは当てはまる。
「キー・コンピテンシーの定義と選択【概要】」(ドミニク・S・ライチェン ローラ・H・サルガニク編著 立田慶裕監訳「キー・コンピテンシー」(明石書店)より)
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 ちなみに、小室淑恵著「なぜ、あの部門は『残業なし』で『好成績』なのか? 6時に帰るチーム術」(日本能率協会マネジメントセンター)という本は、なかなか面白かった。時間を効率的に使うためのビジネス書は山ほどあるが、それを「チーム術」という視点で語った本はなかったからだ。(つづく)

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