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2012年5月13日 (日)

教師のための思考術 38

【研究のための思考術 6】

 さらに、「論理的に思考する力」について述べたい。これは、 「なぜ」という疑問を発して、「結果」として扱われる現象と、その「原因」となる現象とを論理的に関係させる力である。((参考文献:高橋正昭著「創造の方法学」(講談社現代新書))

 たとえば、研究紀要などでは次のような文が書かれていることが多い。

 「子どもたちはデジタルカメラで撮影したので、意欲的に写真の説明を行うことができた。」

 この文は

 「子どもたちはデジタルカメラで撮影した」

という事実と

 「子どもたちは意欲的に写真の説明を行うことができた」

という事実を単純に並べただけである。

 結果と原因を論理的に関係させたわけではないので、「なぜ学習者は写真の説明を意欲的に行うことができたのか?」という結果に対して、原因を論理的に関係させたわけではない。

 だから、次のように「説明」をしなくてはならない。

「子どもたちが自分が撮影した写真について意欲的に説明を行うことができたのは、撮影することによって現実が子どもによって意味づけられたからである。」

 この場合デジタルカメラという要素は重要ではない。「撮影」という行為こそが、子どもたちを意欲的に説明できるようにさせた「結果」に対する「原因」であるということを主張する必要がある。

 ちなみに、事実を述べただけの「記述」で終わっている研究紀要の文が多い。だから、学校の研究は考察が不足しがちで、実践報告で終始してしまっている。(つづく)

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