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2012年5月 8日 (火)

教師のための思考術 34

【研究のための思考術 2】

 研究主任が、研究紀要のような「研究のまとめ」を書く段階になって、「主題設定の理由」を書くことがある。そのほとんどが、「現代社会は知識基盤社会とよばれる。・・・」などといった中教審答申や学習指導要領総則に書いてあるような文言から始まり、「前年度までの研究から」や「本校の目指す児童像から」といった文章が並ぶ。本当に研究主任は、そのようなことを理由に研究主題を設定したのだろうか。
 そもそも、研究主題を設定するのは、そこに「問題」があったからだ。「問題」が焦点化されていないので、「主題設定の理由」が後付けされることになってしまう。
 研究を「物事を深く調べたり考えたりして、事実を明らかにすること」だと捉えるのであれば、深く調べたり考えたりする「目的」があるからだろう。それが「問題解決」ということになるはずだ。
 だから、今、目の前にいる子どもたちのどこが問題であり、その原因は何なのかといったことを研究の最初の段階でとことん考えてみる必要がある。たとえば、「情報活用能力の育成」が研究テーマであるならば、「そもそも情報活用能力とは何か」「その能力は子どもたちに身に付いていないのか」「いないとすれば、それは何が原因なのか」「その原因はどのような方略によって取り除くことができるのか」といったことを掘り下げて考えてなくてはならない。それが「主題設定の理由」ということになるはずだ。(つづく)

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