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2012年9月27日 (木)

授業におけるICTの活用とは? その8

【ICT活用における授業設計方略の変化 2】
 あるICT活用の研究指定校の授業を振り返ることにする。
 その学校のA教諭は研究指定を受ける前のICT活用は0に近かった。研究指定を受けたことをきっかけにして、ICT活用を自分の授業に取り入れることになったわけである。
 1年目のA教諭の授業ビデオを観察してみる。
 ICTの活用は2カ所だけである。1番目の活用は、児童のワークシートを実物投影機で拡大し、書き方を見せて指導するといったものである。2番目の活用は、児童が説明している対象となる物の写真を拡大して投影するといったものである。
 一方、2年目でのA教諭のICT活用は明らかに異なっていた。
 ICT活用の活用は、大きく3カ所。1番目の活用は、デジタル教科書のひらがなの筆順アニメーションを映し出して、それを見ながら空書きするように指示を出す。2番目の活用は、デジタル教科書の挿絵だけを拡大提示して、「同じように手を動かしましょう。」と指示したり、「この絵にはどんな説明がついていましたか。」といった問いを出したりしていた。つまり、単純に提示して理解させようとするのではなく、映像に伴った問いを出して考えさせようとしているのである。そして、3番目の活用は、本文に関連する動画を見せるといったものである。それによって本文の内容をより深く理解できるようにするためである。
 1年目と2年目での違いとして印象的なのは、黒板の使い方の変化である。1年目は黒板が中心となっており、従来の授業に映像が補助的に使われるというスタイルである。2年目は、デジタルテレビと黒板が組み合わさった板書となっており、映像を根拠に考えさせ、学習者の意見は黒板にまとめていくようなスタイルに変わってきている。デジタルテレビと黒板の役割を明確にした授業スタイルと言えよう。
 本人が意識してそうしたわけではなく、1年間の中で教師自身がICTの効果的な活用を模索していくうちに、このような変化が生じたのである。(つづく)

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