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2013年1月16日 (水)

教師の成長・発達とは何か その5

 ヴィゴツキーの「発達の最近接領域」とは、子どもが一人で解決できる課題の水準(=「現下の発達水準」)と、他人との協同のなかで課題を解決する場合に到達する水準(=「明日の発達水準」)との差によって決定づけられる領域である。そしてヴィゴツキーは、他人の助けを借りて子どもが今日なし得ることは、明日には一人でできるようになるということを主張している。
 自分の「経験知」が、このような公の理論(=「学問知」)とつながったときに、「腑に落ちる」ことになるのだろう。こうした学問知を得ることによって、さらに応用が可能となる。国語や算数での実践にも広がっていった。
 そう考えてみると、教師が知見を得るためには以下のようなプロセスが必要になるのだろう。
(1)新しい(実験的な)授業実践
(2)振り返りによる言語化〜経験知の蓄積〜
(3)学問知の獲得〜さらなる新しい授業へ〜

 教師の中には、現職教師として大学院へ進学するものもいる。私もそうであった。それは、おそらく(3)の学問知を獲得したいと考えるからではないだろうか。授業技術を獲得するためではない。経験知の意味を知りたいと欲してくるのだと思う。

 明日の授業の準備のための方法(=ハウトゥ)の獲得で終始していては、(1)(2)(3)のプロセスをたどることはできない。ややもすれば、本来、「手段」であった「方法」が目的化されてしまうこともある。
(つづく)

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