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2013年1月17日 (木)

教師の成長・発達とは何か その6

 新卒教師のように「方法」を全く知らない状態であれば、それを知る必要があるのは当然である。少なくとも授業を成立させるための責任があるからだ。
 問題は、「方法」を獲得することに重点が置かれすぎるところにある。「方法」は、目的を達成させるための「手段」である。したがって、「絶対に正しい方法」などはありえない。目的の適合性によって、方法は評価される。近所のスーパーに行く(=目的)のに、大型トラックで行く(=方法)のは適さないのである。

 方法が目的化されてしまう事例は多い。たとえば、「授業にはリズムとテンポが必要だ」と言われると「リズムとテンポを取り入れることが目的」となってしまったり、「学び合いが重要だ」と言われると「学び合いを取り入れることが目的」となってしまったりすることはよくあるだろう。ここ最近の「言語活動」も同様である。言語活動という活動が目的化されてしまう事例はよく見かける。

 このように、方法が目的化されてしまうと、本来の「目的」が見失われてしまう危険性が生じてくる。たとえば、リズムとテンポがあって一見良い授業のように見えるが、実は全員が理解していなかったりするような授業である。学び合いにしても、表面的な「少人数による話し合いの活動」だけを取り入れて、実際は、学習が成立していないこともある。これは、方法に問題があるのではなく、目的を意識せずに方法だけを取り入れた教師側に責任がある。つまり、適用の仕方に問題があると言えよう。

 ちなみに、最近の「『学び合い』への批判」は、「学び合い」という方法論そのものを批判しているのか、「学び合い」の適用の仕方を批判しているのかが、曖昧だ。大型トラックそのものを批判しているのか、近所のスーパーに行くのに大型トラックを使ったという適用の仕方を批判しているのかが分からないのである。
 (つづく)

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