NHKの道徳番組「さわやか3組」で授業を行った。
タイトルは「さくらランチ」。あらすじは以下だ。
給食を食べない隆君は、毎日コンビニのおにぎりを黙って食べている。他の子どもたちは「食べたくない子は、食べなくていいよ。」「ほうっとけばいいよ。」という。新任教師のかよこ先生は、「よくない。」と一言。隆君は気分を害して食器を床に落とす。割れた食器を拾っているときに、かよこ先生は指を切ってしまう。
まわりの子どもたちは、隆君に給食を食べさせようとして、桜の花を教室にかざり、「お花見」のようにして、給食をおいしく見せようと考える。「さくらランチ」作戦。計画は、途中で校長先生(?)に発覚して中止になってしまうが、隆君は給食を食べるようになる。
はじめて番組を視聴したとき、何が主張点なのかが今ひとつ分からなかった。もっとも、主張点が分からないから授業で使えるのである。主張点が分かりすぎると、子どもたちは考えない。(教師も考えない。)
分からなかったのは、三年生の子どもたちの反応である。どの程度まで、番組を「読める」のかが、予想できない。番組を途中で切って見せることは邪道であろうが、子どもたちの思考力を見るために、かよこ先生が指を切る場面で一度、停止した。
案の定、子どもたちは、「えーっ! ここでやめるんですか。」と声をあげた。そこで発問。
「隆君が怒ったのは、なぜでしょう。」
子どもたちに話し合わせる。ほとんどの、子どもたちが「先生が無理に食べさせようとしたから。」と答えていた。一部の子どもが「まわりの子が、しつこいから。」と答えた。私が「しつこく言ったの?」と問い返すと、他の子どもたちが「しつこく言っていない。」「ほうっとけばいい、関係ない、と言っていた。」と言う。そこで、「ほうっとけばいい、関係ない」を板書する。
「『ほうっとけばいい』『関係ない』という意見に賛成しますか、反対しますか?」と発問すると、全員の子どもたち全員が「反対」だと言う。
「それでは、どうすれば隆君は給食を食べられるようになるでしょう。」と発問する。これが、難しかったようだ。子どもたちは「怒った隆君に、まわりの人はどうすればいいのでしょうか。」という発問だととらえてしまった。「あやまる」という意見が多く出された。これは、私の発問の出し方に問題があった。もっと、焦点化して板書するべきだった。
色々と意見が出された後、一人の子どもが「おいしいよ、と言ってあげる。」と答えた。ここで時間きれ。残りの番組を視聴させたら、時間がなくなってしまった。
ここで反省点をメモしておこう。
まず、45分の授業で15分を番組視聴させるならば、あと30分しかない。その30分の中で、番組の内容について考えさせ、自分のこととして考えさせるためには、考える問いをしぼらなくてはならない。しかも、番組のどの場面に焦点化するかが重要だ。今回は、「ほうっとけばいい、関係ない」の場面がもっとも重要だと考える。
次に、話し合わせてみて感じたことがある。まだ学習班などをつくっていないので、となりの子どもたちとペアで話し合わせた。すると、話し合いに大きな差が生まれた。活発に話し合えるペアと話し合えないペアが出る。そこで、途中で3人チームに変更した。3人になると、今までだまっていた子どもたちも話し合うようになるから不思議だ。
「さわやか3組」は中学年向きの番組とはいえ、3年生と4年生で扱う場合、話し合いの内容が大きく異なるだろう。国語科の専科をして感じたことは、4年生の2学期後半から、子どもたちの思考力がぐんと伸びることだ。「学習の意味」をつかめるようになる。3年生の4月の実態を把握しつつ、授業づくりを行っていきたい。
反省の多い授業となってしまった。
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