ちいちゃんのかげおくり12 GarageBand
朗読劇を「方法論」として子どもたちに作品解釈をさせていく学習を設計するとなると、どこを注意して読ませるかがポイントとなるだろう。漫然と練習をさせても意味がないからだ。
そこで次のように再設計することにする。全11時間の単元計画である。
大切なことは、「なぜ、そのように読むべきなのか」ということを子どもたちに文章を根拠にして話し合わせることであろう。また、解釈ができれば、すぐに朗読ができるというわけではない。役割を変えながら、多くの子どもたちが読み、何度も練習するような場も必要であろう。
また、子どもたち一人一人には、本文を印刷したプリントを準備する。そのプリントに「読み方」や「心情」「情景」などを書き込めるようにしていく。そのプリントは評価でも使えることになる。
読解したことは表現しないと伝わらない。それが文であっても朗読であっても同様である。
1時:デジタル教科書の朗読を聞いて初発の感想を書く。朗読劇をゴールにすることを知る。
2時:戦時中の資料を見て当時の生活の状況を知る。新出漢字の練習を行う。
3時:1の場面の朗読のし方をみんなで話し合って練習する。
キーになる言葉:
「ね。今、みんなでやってみましょうよ。」
「すごうい。」
「今日の記念写真だなあ。」
「大きな記念写真だこと。」
「体の弱いお父さんまで、いくさに行かなければならないなんて。」
ちいちゃんとお兄ちゃんは、かげおくりをして遊ぶようになりました。
4時:2の場面の朗読のし方をみんなで話し合って練習する。
キーになる言葉:
「さあ、急いで。」
「お母ちゃん、お母ちゃん。」
「お母ちゃんは、後から来るよ。」
「お母ちゃん。」
でも、その人は、お母さんではありませんでした。
5時:3の場面の朗読のし方をみんなで話し合って練習する。
キーになる言葉:
ちいちゃんは、なくのをやっとこらえて言いました。
「おうちのとこ。」
ちいちゃんは、深くうなずきました。
ちいちゃんは、また深くうなずきました。
「お母ちゃんとお兄ちゃんは、きっと帰ってくるよ。」
6時:4の場面の朗読のし方をみんなで話し合って練習する。
キーになる言葉:
「まぶしいな。」
ちいちゃんは、暑いような寒いような気がしました。
「かげおくりのよくできそうな空だなあ。」
「ね。今、みんなでやってみましょうよ。」
「ひとうつ、ふたあつ、みいっつ。」
「ようっつ、いつうつ、むうっつ。」
「ななあつ、やあっつ、ここのうつ。」
「とお。」
「お父ちゃん。」
「お母ちゃん、お兄ちゃん。」
夏のはじめのある朝、こうして、小さな女の子の命が、空にきえました。
7時:班で役割分担を行って、自分たちが担当する場面を話し合いながら朗読の練習を行う。
(絵本の挿絵は23枚。それを班の数で割る。)
8時:録音1:それぞれの班で録音を行う。
9時:自分たちの録音を聞いて、改良点を出し合って再度朗読の練習を行う。
10時:録音2:それぞれの班で再度録音を行う。
11時:朗読劇を視聴して感想を話し合う。初発の感想と比較して学習全体を振り返る。
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