西オーストラリア:viewingの記録5
【Winthrop Primary School】
ここでは,Therese Cianfrini先生の国語。小学校3年生のviewingの授業である。面白いのは,advertisement(広告)をテーマにしているところだ。
まず,子ども達を教師の前に座らせて,「おもちゃなどの宣伝広告は,どんなところで見られますか。」と問う。子どもたちは「お店」「ラジオ」「ポスター」「WEBページ」「テレビ」「雑誌」などと答えていく。
Therese先生は,「今日は,テレビのコマーシャルについて考えてみましょう。」とよびかける。そして,「テレビコマーシャルには,どんなtrick(トリック)がありますか。」と問いかける。子どもたちは,それぞれに答えていき,先生がそれをカードにまとめていく。次のように分類されていった。
○colorful(派手な)
○Interesting Setting(興味を惹く設定)
○Fast Action(素早い動き)
○Exciting Events(刺激的な出来事)
○Lively Music(快活な音楽)
○Humour(ユーモア)
次に先生は,「どんなタイプの人々がそれを見ますか。」と問う。ホワイトボードに「Target Audience(対象となる視聴者)」とはり,子どもたちの答えを以下のようにまとめていく。
○adult(大人)
○Younger Children(幼い子ども)
○Business People(働く人々)
○Seniors(お年寄り)
○Teenagers(若者)
そして,先生はDVDを使ってテレビコマーシャルを見せる。最初は,Wii用のゲームソフト。典型的な派手なコマーシャルである。
子どもたちは,それを見てワークシートに記入していく。ワークシートには,
A FUNNY COMMERCIAL : Wii Computer Game
What do you like best about this commercial ?(このコマーシャルの何が一番好きですか?)
Would you buy this product?(この製品を買いますか?)Yes or No
Tick the boxes that best suit this commercial?(このコマーシャルに最もあてはまるものにチェックをしましょう。)
□colorful(派手な)
□action packed(いっぱいつまった動き)
□exciting(刺激)
□'trendy' people(今はやりの人々)
□lively Music(快活な音楽)
□well-known person(有名な人)
Colour to show how much you like the commercial.
(あなたがどれくらいこのコマーシャルが好きか色を塗りましょう。)
最後の問いでは,10段階のマスが書いてあり,それに色を塗れるようになっている。
同様に,先生は三つのテレビコマーシャルを見せていく。三つとも観光地(らしい)なのだが,ターゲットとなる人々が異なる。(1)は子ども向け遊園地。(2)は若者向けの派手な場所。(3)は家族向けのおだやかな場所だ。ワークシートには,表が書いてあり,その比較ができるようになっている。
Product advertised(宣伝された製品)
(1)Great Escape Party
(2)City Beach Surf
(3)Araluen Park
○Target audience(対象となる視聴者)
○Type of people used(使う人々のタイプ)
○'Catchy' words or phrases(覚えやすい言葉やフレーズ)
○Setting(設定)
○Music or sound effects use(音楽や音の影響)
○Most appealing point(最も心を動かすポイント)
(1)(2)と(3)の間に,別のおもちゃのテレビコマーシャルも見せている。このワークシートには次のように問いが書かれている。
A TOY OR GAME
Product: Go Go's Crazy Bones
○What things does the commercial show the toy doing?(コマーシャルは,このおもちゃができることとして何を見せていますか?)
○What can it really do?(本当にできることは何ですか?)
○Who would like this toy?(だれが,このおもちゃを好きでしょうか?)
○Colour the bear faces to show how much you liked the commercial.(このコマーシャルがどれくらい好きか,熊の絵に色をぬりましょう。)
Therese先生は,見てきたコマーシャルを再度見せる。子どもたちが一生懸命見ているのが印象的であった。そして,それぞれのテレビコマーシャルの中に含まれるトリックについて意見を出し合わせる。
最後に先生が「テレビコマーシャルは人々に与える影響が大きいですね。トリックの技術が含まれています。」といったまとめを行った。
小学校3年生の授業としては,かなりレベルの高いものであった。テレビコマーシャルがターゲットとしている視聴者やトリックを分析していくわけである。
このような学習を継続的に行っていけば,テレビコマーシャルに対する見方や考え方は,かなり違っていくだろう。

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