2009年10月17日 (土)

デジタルメディア時代の授業術10月18日

 以下のテレビ番組があることを知った。
 とかく,ICTやメディアの活用といった話題になると,「そんなものは,授業の補助的な手段だ」なとど批判されることが多いが,私はそうは思わない。
 現実問題として,教室にプロジェクタやデジタルカメラが導入されて,授業の方法はおろか内容まで変わったことが多い。
 今の国語科の教科書では,デジタルカメラで撮影して学習を進めることが前提になっている単元も少なくないはずだ。また,インターネットで情報を収集していく学習もある。

 どんな「授業術」が紹介されるのか,楽しみにしておきたい。

******************************

■『デジタルメディア時代の授業術』
10/18(日)16:00-16:44 NHK教育

※地域によっては、スポーツ中継などのため、放送日時が変更になる場合がありま
す。
 18日(日)新聞朝刊のテレビ欄や、NHKオンライン(www.nhk.or.jp/hensei/)
の番組表 でご確認ください。)

■番組では、先進的な取り組みをしている全国の学校を取材。
 デジタルメディアの活用によって、より楽しく、より分かりやすい授業を実践している先生方、学校の取り組みを紹介します。

■登場するのは、仙台、松山、広島の小学校と、愛知県岡崎市の高校です。
 電子黒板が入ったばかりの学校や、4年前から活用している学校。
 デジタルカメラを授業や学校生活のさまざまな場面で活用している学校。
 放送番組と電子黒板を組み合わせて授業を実践している学校です。

■詳しくは下記サイトをご確認ください。
  http://www.nhk.or.jp/school-blog/100/27933.html

どうぞよろしくお願いいたします。

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2009年4月 3日 (金)

マッキントッシュ教育活用集中講座 -iPhoto09-

熊本大学教育学部情報教育研究会 4月例会のお知らせです。

授業で役立つ写真活用
マッキントッシュ教育活用集中講座 -iPhoto09-
主催:熊本大学教育学部情報教育研究会 + D-project
日時:4月11日(土)9時-11時50分
場所:附属小学校3コンピュータ室
参加費:無料

■ 今回は写真
 昨年度,好評をいただいた「マッキントッシュ教育活用集中講座」は今年度も継続して実施することになりました。今年度は,大幅にパワーアップしたiLife09の使い方にしぼって教育での活用を考えていきます。
 第一回は,デジタルカメラを有効に活用するiPhoto09についての使い方と活用法について学びます。また,マッキントッシュに標準でついているプレビューというソフトの活用についてのレクチャーもあります。この会に参加するだけで,写真の活用の幅が一気に広がります。

■ 準備物
 コンピュータの活用に興味がある方は誰でも参加いただけます。貸し出し用のマッキントッシュがありますので、気軽にご参加下さい。 デジタルカメラをケーブルといっしょにおもち下さい。音楽CDやUSBメモリがあるとさらに便利です。申し込みは以下まで。(当日参加も大歓迎です。)
 熊本大学教育学部情報教育研究会 山口修一(yamashu2jp@yahoo.co.jp)

■ オプション研究「西オーストラリアの国語科授業視察報告」
 オプションとして,12時20分より14時まで昼食をとりながらの研究会もあります。今回は,西オーストラリアの国語科の授業(写真を活用した【見ること】の授業)の視察報告を前田康裕が行います。これもどなたでも参加できます。興味のある方はどうぞ。
Mact090411

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2008年12月15日 (月)

「授業に役立つメディア活用講座」満員御礼

 8日にアナウンスした「授業に役立つメディア活用講座」は、おかげさまで定員に達しました。募集を打ち切らせていただきます。すでに12日には、ほぼ満員でしたので、一週間たらずで、どっと申し込みがあったことになります。ありがたいです。
 当日は、充実した会になりますようがんばります。

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2008年12月11日 (木)

社会科3年「とくしょくのある店」

 社会科3年生に「とくしょくのある店」という単元がある。熊本市の学校では熊本市内向けの副読本を使用して授業を行う。取り上げられている店としては「スーパー」「コンビニ」「町中の個人商店」「大型ショッピングセンター」「商店街」などである。
 子どもたちは調べたいことを話し合い、実際に現地に行き見学したりインタビューしたりして調べていくことになる。

 その中でも、実際に見学には行けないところもある。「大型ショッピングセンター」や「商店街」などは、学校から遠くて見学には行けない。しかし、子どもたちは何度もそこに行った経験はある。つまり、「経験」はたくさんあるが、「見学」には行けないという場所である。

 そこで、インターネットで画像検索を行って、その画像で授業を行った。大型ショッピングセンターの外観や内部の様子をスクリーンに投影する。そして、「大型ショッピングセンターのよさは何だろう。」と問う。その際に、副読本にあった「それぞれのフロアの案内」も提示する。
 これは、想像以上にたくさんの答えが返ってきた。次のようなものである。
○ 大きな道(国道)にあるので、遠くから自動車で行きやすい。
○ 小さな店がたくさんあるので、色々そろう。
○ 1階と3階に飲食店があるので、ごはんも食べられる。
○ 駐車場がものすごく広い。
○ 映画館などもあるので、家族で一日中遊べる。
○ チラシで案内してくれる。

 このようなやりとりをしている中で、自然とスーパーマーケットとの違いが明らかになる。

 また、商店街も同様に行った。熊本市内の中心部には「上通り」「下通り」「サンロード新市街」という大きな商店街が三つ連なっている。その写真を投影しながら、「商店街のよさは何だろう。」と問う。これも、全員が共有して見られる写真があるから、分かりやすい。それに加えて、副読本に掲載されている地図も大きく投影する。地理的な便利さが分かりやすい。
 次のような答えが返ってきた。

○ 近くに電車の停留所やバス停がいっぱいあるので、行きやすい。
○ 近くに銀行や郵便局がたくさんある。
○ 三つの商店街がつながっているので、たくさん買い物できる。
○ デパートがあるので、競争できる。
○ 店どうしで話し合って、催しものをひらくことができる。
○ 一つ一つの店が専門店になっていて、くわしい店員さんがいる。
○ アーケードがあるので、雨がふっても濡れない。

 このようなやりとりの中で、大型ショッピングセンターとの違いが明らかになる。

 もしも、スクリーンに大型ショッピングセンターや商店街の写真を提示せずに同様の発問を行ったとしたら、子どもたちにとって「その店のよさ」をイメージしにくかっただろう。写真があるから、子どもたちは「経験」を思い出すことができるのだと思う。
 「経験」から考察させるという授業において、このような写真や資料の提示は有効だ。

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2008年12月 8日 (月)

映像のプロから学ぶ「授業に役立つメディア活用講座」

新しい授業に対応するため
 映像を含めたマルチメディアが様々な形で教育の分野でも活用されるようになりました。また、子どもたちが実際に写真やビデオを撮影してプレゼンテーションに生かしたり、映像の編集を行ったりするような単元も増えてきました。しかし、教師の側がそのような現状に対応できていないのではないでしょうか。
 この講座に参加すれば、コンピュータを活用したメディア活用のポイントが分かるだけではなく、確実に映像制作のスキルアップが図れます。
 表彰式や抽選会、懇親会なども含めて楽しい内容になっています。 また、コンピュータをお持ちでない方のために、こちらで準備しております。 気軽にご参加下さい。

(チラシ(chirashi.pdf)がダウンロードできます。)chirashi.pdfをダウンロード

ワークショップの都合上、30名限定の会になりますので、早めにお申し込み下さい。(先着順)

日付:2009年1月31日(土)
場所:熊本大学くすのき会館
時間:午前9時〜午後5時30分
主催:D-project(デジタル表現研究会)
共催:熊本大学教育学部情報教育研究会・放送教育協会
協力:アップルジャパン
会費:1000円(飲み物、軽食代)
日程:午前:授業活用講座・プロから学ぶ映像制作
午後:映像制作実践・発表会、抽選会、懇親会
参加申込み:直接またはメールで山口修一まで 
  Mact1

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2008年12月 5日 (金)

エルネット〜ちょっと待って、ケータイ〜

 エルネットとは、文部科学省がインターネットを活用して、教育・文化・スポーツ・科学技術に関する学習コンテンツや情報等を全国に提供する教育情報通信ネットワークである。
 これは、けっこう面白いし役に立つ。

 たとえば、1ch「文部科学省から」の中の以下の二つのビデオは興味深い。
 (1)「ちょっと待って、ケータイ」(保護者向け)
 (2)「ちょっと待って、ケータイ」(子ども向け)

 どちらも「携帯依存」「不正請求」「プロフサイト」「ネットいじめ」の短いドラマで構成されている。4つのドラマを一度に見せることも可能だし、一つずつ見せることもできるだろう。

 面白いのは、同じドラマを保護者の立場からと子どもの立場からの両方で作成してあるところだ。
 私は保護者向けの方を見てから、子ども向けの方を見た。授業で使える。

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2008年11月22日 (土)

授業で役立つ映像編集~iMovie08~ 12月6日(土)

マッキントッシュ教育活用実技講座
主催:熊本大学教育学部情報教育研究会
共催:D-project
日時:12月6日(土)9時ー12時
場所:熊本大学教育学部附属小学校3階 コンピュータ室
参加費:無料

 今回の実技講座のテーマは、「映像」です。また、「写真」や「動画」はもちろん「イラスト」なども含んで授業活用を考えていきます。
 日常の授業の中で「映像」を効果的に活用することができれば、楽しさも倍増します。たとえば、社会科見学で撮影した映像を元にして授業を創ったり、インターネット上の映像を元にして話し合ったりすることもできましょう。
 授業記録を簡単に数分で編集することができれば、授業研究会でも活用できます。デジカメがあればニュース番組を子どもたちに作らせることもきます。

 映像編集はコンピュータを活用することで簡単にできるようになりました。特に今回は、iMovie08にしぼって、その使い方をじっくり学びたいと考えます。
 「朗読劇:ちいちゃんのかげおくり」は、GarageBandで編集した音声をiMovie08に取り込み、それに挿絵を挿入していきました。この完成版もご披露したいと思います。


 コンピューの活用に興味がある方は誰でも参加が可能です。デジタルカメラをお持ちの方はケーブルといっしょにお持ち下さい。音楽CDやUSBメモリがあるとさらに便利です。
 コンピュータをお持ちではない方にも用意しておりますので、手ぶらでけっこうです。
 申し込みは以下まで
 熊本大学教育学部情報教育研究会 山口修一
 (yamashu2jp@yahoo.co.jp)Mac_handson3

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2008年11月10日 (月)

デジタル教材コンテスト 2

 キーノート(Keynote)は、マッキントッシュ用のプレゼンソフトである。しかし、パワーポイントとはまるで異なる。(もちろん、同じような画面も作ることはできるが。)
 
 パワーポイントは、感覚的に「一画面における情報の量」を「足し算」していくソフトだ。だから、説明的になるし、文字情報も多くなりがちだ。しかし、複雑な図形などは自由に描ける。学会などでの発表のデータを一覧印刷すると、おおよその内容は把握できる。だが、ややもすると、発表者は画面の内容を読み上げるようなプレゼンになってしまう。したがって、発表者が見えなくてもかまわない。聴衆は、画面だけを見る。
 それに対してキーノートは、感覚的に「一画面における情報の量」を「引き算」していくソフトだ。だから、もっとも伝えたい情報だけを印象的に美しく「見せる」ことができる。説明の部分は、発表者自らが自分の言葉で語らなくてはならない。したがって、発表者の語りが重要な要素となる。発表者が目立つプレゼンになるのである。聴衆は画面と発表者の両方を見ることになる。だから、一覧印刷したものを見ても内容は把握しにくい。紙媒体では発表者が消えてしまうからである。

 パワーポイントが「説明する」ソフトなのに対して、キーノートは「見せて語る」ソフトだと言えるかもしれない。どちらにもメリット・デメリットがあるはずだ。プレゼンテーション=パワーポイントという構図を変えるときが来ている。
Keynote

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2008年11月 9日 (日)

デジタル教材コンテスト 1

【キーノートのすごさ】

 デジタル教材コンテストに参加させていただいた。
 そのコンテンツは以下にアップされている。

http://www.apple.com/jp/education/ali/contest/
http://www.apple.com/jp/education/ali/

 WEBページではクイズが自動的に流れていく動画になっているが、実際に製作した教材は、問いと答え、解説の間は自動的に止まるようになっている。

 入賞者5名がプレゼンテーションを行う。全員がパワーポイントではなく、キーノートで行った。しかも、今回、作成した教材8つのうちの前半4つは全てキーノートで製作している。
 つまり、教材もキーノートだし、プレゼンもキーノートなのである。

 キーノートは、動画と文字を同時に表示させた動画を簡単に制作することができる。活用の幅は、さらに広がりそうである。

 面白かったのは、パワーポイントでプレゼンの画面をつくるときと、キーノートでプレゼンの画面をつくるときは感覚が異なることに気づいたことである。(つづく)

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(追伸)皆様のおかげでグランプリを受賞することができました。苦労して教材を製作してきただけに感激いたしました。大変ありがとうございました。Presentation

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2008年11月 6日 (木)

11月8日デジタル教材・プレゼンテーション

 11月8日(土)新宿パワータワーホールで、プレゼンテーションを行うことになった。デジタル教材コンテストの受賞者5名がその活用方法の紹介をしなければならないからである。

 日頃は、子どもたちにプレゼンの指導を行っているが、自分でやるとなると色々と考えることが出てくる。
 まず第一は、デジタル教材そのものの良さを主張しなければならないということである。そのためには、教材そのものの提示が不可欠となる。
 次の第二は、それが子どもたちの学習にどのようにかかわっているのか、ということを主張しなければならない。教材が良くても、学習が効果的にすすめなければ意味をなさない。
 そして第三は、プレゼンテーションとしての構成である。どのように筋道立てて話すと、参加者に主張点が伝わっていくか、ということだ。

 これらの三つのことを考えてアイデアを練り上げる。難しいが楽しみでもある。
 詳細は以下。
 http://www.apple.com/jp/education/events/aef2008/

 興味のある方はぜひご参加いただきたい。デジタル教材とは何か、プレゼンテーションとは何か、ということが共有できるイベントになると思う。Keigosample

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2008年10月25日 (土)

音楽をコンピュータで楽しむ 11月1日

マッキントッシュ教育活用実技講座
主催:熊本大学教育学部情報教育研究会
共催:D-project
日時:11月1日(土)9時ー11時30分
場所:熊本大学教育学部附属小学校3階 コンピュータ室
参加費:無料

 今回の実技講座のテーマは、「音」であり「音楽」です。また、広く「朗読」なども含んで授業活用を考えていきます。
 日常の授業の中で「音」を効果的に活用することができれば、楽しさも倍増します。CDの曲を途中で切って別の曲をつなげたり、楽譜を読み取って演奏させたり、様々なことが可能となります。
 CDプレイヤーでは絶対できなかったことが、コンピュータを活用することで簡単にできるようになりました。この機会にぜひ、体験してみて下さい。
 コンピューの活用に興味がある方は誰でも参加が可能です。教材の音楽CDやUSBメモリがあると便利です。コンピュータをお持ちではない方にも用意しております。
 申し込みは以下まで
 熊本大学教育学部情報教育研究会 山口修一
 yamashu2jp@yahoo.co.jp
 Garageband

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2008年10月11日 (土)

D-projectのWEBサイトがリニューアル

私が副会長をつとめているD-projectのWEBサイトがリニューアルされた。

http://www.d-project.jp/2008/index.html

2002年からスタートした会だが、D-projec2では子どものメディア創造力の育成にテーマをしぼって活動している。

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2008年10月 2日 (木)

Keynoteを使った教材:マッキントッシュ教育活用実技講座10/4

 Keynoteはマッキントッシュ専用のプレゼンテーションソフトです。しかし、PowerPointとはひと味もふた味も違った表現ができます。これで教材を作成してみると、かなり面白いことができます。
 ここでは、敬語の教材のごく一部をサンプルとしてアップします。画面はかなり小さくしています。(keigosample.mov)クイックタイムの動画ファイルになっていますが、クリックしながら画面をすすめていく形式にできます。
 このようなことが自由にできるようになると教材作成が楽しくなってきます。

 そこで今回のマッキントッシュ教育活用実技講座のテーマはKeynote。
 マッキントッシュをもっていない方も自由に参加できます。たくさんの参加をお待ちしております。

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マッキントッシュ教育活用実技講座2
主催:熊本大学教育学部情報教育研究会
共催:D-project
日時:10月4日(土) 9時-11時30分
場所:熊本大学教育学部附属小学校3Fコンピュータ室
参加費:無料

■ 今回は実技講座!
 ICTが教育現場に広がらない理由の一つに、コンピュータの操作が面倒であることが挙げられます。しかし、操作が簡単であれば、それは生活の一部となります。教師が、コンピュータを楽しく使えるようになれば、教育への活用も広がっていくことでしょう。
 そこで、熊本大学教育学部情報教育研究会では、 マッキントッシュ教育活用実技講座を企画することにしました。マッキントッシュOSは極めて操作が簡単だからです。
 また、ウインドウズも使えるようになり、活用の幅がぐんと広がりました。
■ 教材やスライドの作成
 今回の実技講座では、マッキントッシュのソフトの中でもKeynoteにスポットあてることにしました。
 Keynoteは、PowerPointとは、ひと味もふた味も違うプレゼンテーションソフトです。しかし、アイデア次第では教材やスライドの作成も可能なのです。
 文字の入った画面に動画をうめこんだり、静止画像の切り替えを効果的に行ったりできます。また、写真やイラストを自由な場所に動かしてアニメーションにすることもできます。
 様々な機能を楽しみながら、操作を覚えましょう。 
■ 準備物
 マックユーザーの方はご自分のマッキントッシュをぜひお持ち下さい。また、持っていない方のために、マッキントッシュを用意しております。
(協力:D-project)
 コンピュータの活用に興味がある方は誰でも参加いただけます。デジタルカメラをお持ちの方は、ケーブルとともにお持ち下さい。また、USBメモリがあると便利です。
 申し込みは以下まで。(当日参加も大歓迎です。)
 熊本大学教育学部情報教育研究会 山口修一(yamashu2jp@yahoo.co.jp)
Keigosample
「keigosample.mov」をダウンロード

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2008年9月21日 (日)

ICT活用は授業研究である〜NHK理科3年:ふしぎだいすき〜

 子どもたちは、NHKの「ふしぎだいすき」(理科教育のテレビ番組)が、それこそ「だいすき」である。
 「放送番組は番組としての文脈があるので15分を通して見せてほしい」という制作者側の願いを聞くことがあるが、授業する側としては難しいところだ。45分の授業の中での15分は大きい。番組の内容が豊富であればあるほど、子どもは消化しきれなくなることも考えられる。

 たとえば、「第8回 花からなーんだ」。テーマは「花」なのだが、内容的には、「花が咲く様子」「様々な形の花」「花の中のぼう(子房)」「花の蜜を吸う虫や鳥」「花からたね」と、もりだくさんの情報であった。
 つぼみ〜花〜実を観察しようという学習活動の途中で見せたのだが、子どもたち自身の課題意識が薄かったのが問題であった。漠然と見せても、子どもにとっての「学び」は小さいものになってしまうのだろう。

 考えてみれば、実際の活動で観察できることは、その場でやればよい。実体験の方が、身につくのは今さら言うまでもない。実際の活動では体験できないが、実体験を元にした課題となるものは面白くなるはずだ。

 そこで「第9回 大集合! たねにもいろいろ」では、番組の視聴の前で、話し合いの時間をとることにした。課題は「お米は『種』か?」というものだ。
 授業は、すでに「植物の観察」のまとめの段階。オクラもホウセンカも種から子葉が出て、葉を出しながら育ち、つぼみ、花、実、種の順番でサイクルができあがっていくことを写真を見せながら、黒板にまとめる。
 その後、「みんなが食べている米は種ですか?」と問う。子どもたちは、「えっ?」という顔をした。ほとんどの子どもが「種ではない。」と言う。そこで「じゃあ、どこなんですか?」と問いかけると、「うーん」とうなっていた。そこで、グループで話し合わせてみると、今度は三分の一程度の子どもが「お米は種だ。」と言う。オクラとホウセンカのサイクル図が根拠になっている。
 そこで番組を視聴させる。番組は、えだ豆が種であることからスタートして、そばも小麦も種であることに触れていく。そして、いよいよ米の話題になっていく。子どもたちは真剣に視聴していた。
 番組の視聴後、子どもたちは「分かった」という顔をしていた。しかし、それだけでは面白くない。「みんなが食べている野菜は、植物のどこなのだろう。」という発問を出して話し合った。
 にんじんや大根・・・根。
 キャベツやレタス・・・葉。
 たけのこ・・・茎。
 大豆や米・・・種。
 普段食べている野菜も植物である。生活経験を元にして、その形状から判断していく。このような話し合いは、子どもたちの植物に対する興味・関心を高めていくことになるのだと思う。
 ちなみに、その日の給食はキャベツとにんじんとゴマの入ったサラダであった。

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2008年9月19日 (金)

マッキントッシュ教育活用実技講座 10月4日(土)

さわってみよう! マッキントッシュ
〜Keynoteでスライドショーや教材をつくってみよう〜

主催:熊本大学教育学部情報教育研究会
共催:D-project
日時:10月4日(土)9時-11時30分
場所:熊本大学教育学部附属小学校3Fコンピュータ室
参加費:無料

■ 今回は実技講座!
 ICTが教育現場に広がらない理由の一つに、コンピュータの操作が面倒であることが挙げられます。しかし、操作が簡単であれば、それは生活の一部となります。教師が、コンピュータを楽しく使えるようになれば、教育への活用も広がっていくことでしょう。
 そこで、熊本大学教育学部情報教育研究会では、 マッキントッシュ教育活用実技講座を企画することにしました。マッキントッシュOSは極めて操作が簡単だからです。
 また、ウインドウズも使えるようになり、活用の幅がぐんと広がりました。
■ 教材やスライドの作成
 今回の実技講座では、マッキントッシュのソフトの中でもKeynoteにスポットあてることにしました。
 Keynoteは、PowerPointとは、ひと味もふた味も違うプレゼンテーションソフトです。しかし、アイデア次第では教材やスライドの作成も可能なのです。
 文字の入った画面に動画をうめこんだり、静止画像の切り替えを効果的に行ったりできます。また、写真やイラストを自由な場所に動かしてアニメーションにすることもできます。
 様々な機能を楽しみながら、操作を覚えましょう。 
■ 準備物
 マックユーザーの方はご自分のマッキントッシュをぜひお持ち下さい。また、持っていない方のために、マッキントッシュを用意しております。
(協力:D-project)
 コンピュータの活用に興味がある方は誰でも参加いただけます。デジタルカメラをお持ちの方は、ケーブルとともにお持ち下さい。また、USBメモリがあると便利です。
 申し込みは以下まで。(当日参加も大歓迎です。)
 熊本大学教育学部情報教育研究会 山口修一
yamashu2jp@yahoo.co.jpMac2「mac_hands_on2.pdf」をダウンロード

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2008年9月18日 (木)

ICT活用は授業研究である〜プレゼンテーションの指導〜

【一度パワーポイントからはなれて考えてみる】
プレゼンテーションとは「説明」ではない。情報の発信者と受信者の間に意味を生じさせて、受信者を納得させることである。そう考えると、プレゼンテーションとはコミュニケーションの一つの方法なのである。
 ところが、一般的には「プレゼンテーション=パワーポイント」という意識が強い。発信者が伝えたいことを単純に文字情報にしたスライドでは、受信者は受け身になってしまうことが多い。一度パワーポイントから離れてプレゼンテーションを考えてみることを提案したい。

【写真によるコミュニケーション】
 ここに子どもたちが撮影してきた一枚の写真がある。
 もし、次のように問われたらどう考えるだろう。

 子どもたちは、この公衆トイレの写真で何を伝えようとしているのだろう。

 情報の受信者は、子どもたちのメッセージを読み取らなくてはならない。能動的に写真からの情報を解釈しようと試みることになる。

実は、この写真は、子どもたちがユニバーサルデザインについての学習をしていて撮影されたものである。「入り口が小さいと不便だ。」と感じ、伝えようという意志が働き、撮影という行動にうつしたのだ。つまり、公衆トイレは、子どもたちによって「課題をもった場所」として意味づけられたわけである。
 しかし、受信者は「公衆トイレの写真」だけを見せられても、発信者からのメッセージを引き出すのは難しい。なぜならば、写真は極めて具体的なものを記録することができるが、意味は曖昧であるからだ。
 そこで、発信者は写真を見せると同時に、自らの〈意味づけ〉を語る必要が出てくる。たとえば、「これは、公園のすみにある公衆トイレです。でも、入り口がこんなに小さくては、入れない人がいるのではないでしょうか。」といった具合である。
 このような〈写真の意味づけ〉を言葉にするという活動が、情報の受信者と発信者の間にコミュニケーションを生じさせることになるのである。

【プレゼンテーションをどう指導するか】
 基本的には以下のことがポイントとなる。

○ プレゼンテーションの目的を明確にする
○ 文字ではなく写真の意味を語る構成にする
○ 言葉で相手にうったえかけるようにする

 プレゼンテーションそのものが目的となってしまってはならない。何かの目的があって、その方法としてプレゼンテーションが位置づけられなくてはならない。相手を説得するという目的が明確になっていると、意欲も高まり相互評価も行いやすい。
 また、プレゼンテーションで提示する文字情報は極力少ないものにして可能な限り写真の意味を語るような構成にする。こうすることによって、提示資料を作成する時間を短縮することもできる。
 さらに、相手にうったえかけるようにするためには、言葉が極めて重要な役割を果たすことになる。どのような問いかけが必要なのかといったことを吟味させていく。そして、原稿を見ないで相手に語りかけるというアイコンタクトの重要性も認識されるようになる。

Koushutoire

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2008年9月17日 (水)

ICT活用は授業研究である〜黒板に残すということ〜

 授業でプロジェクターを使っていると、それを使った方がいい場合と使わない方がいい場合が見えてくる。
 パワーポイントのようなスライドショーは、複数の映像をまとめて提示するのには便利であるが、子どもたちの心に残るかといえば、必ずしもそうではない。むしろ情報が多すぎると、案外と心には残らないものだ。

 たとえば、ここに2枚の写真がある。
 1枚目は算数の授業での板書である。子どもたちはB4の紙に自分たちの「考え方」を書く。実物投影機で、その紙を大きく投影して提示する。説明する子どもたちは、分かりやすく「考え方」を説明しなくてはならない。アナログ情報を拡大投影しただけだが、子どもたちはこのような学習を好む。(子どもにとっては、デジタルかアナログかということは問題ではない。)
 私が子どもたちに求めるのは「相手が分かりやすいような『図』を書き、分かりやすいような『説明』をすること」である。答えをはやく出すことだけではない。しかも、その紙はスクリーンの右側にはりつけることにした。説明が終わっても、紙は残ることになる。全部の説明が終わった後、「どのグループの説明が一番分かりやすかったか?」と問う。紙が残っているので比較しやすい。

 2枚目は道徳の時間の板書である。道徳の副読本の挿絵を学年主任がカラーコピーをしてくれた。あえて、副読本の文章を子どもたちに見せずに、教師の「語り」だけで授業をすすめた。語りながら、カラーコピーを黒板に貼り、キーになる言葉の紙を貼り付ける。子どもたちは、その先はどうなるのだろう、という目で話を聞くことができた。
 昔ながらの板書のスタイルであるが、授業の流れが黒板に残るので、子ども達は授業後半での感想が極めて書きやすい。その日の日記を見ると、この道徳の授業のことを書いている子どもが多かったので、印象に残ったのであろう。教材文をあえて見せずに、挿絵と語りだけでも心に残すことはできる。

 コンピュータによる映像は美しく、自由に編集できるので便利ではある。しかし、板書構成を考えないと、子どもの心には残せない。このようなことは、ICTを授業で活用するようになってから気づいたことである。

 子どもたちに何を提示し、何を残し、何を考えさせるかということが重要なのである。

Kokuban1
Kokuban2

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2008年9月10日 (水)

プロジェクター3500ルーメン

 プロジェクターを購入しようと思って貯金をしておいた。
 学校のプロジェクターの使用頻度がかなり多くなって、自分自身が使えるものが少なくなってきたからである。また、今の教室は3階にあり周囲に何もないので、右も左も極めて明るい。しかも、うすいカーテンが一枚あるだけだ。これでは、2000ルーメンのプロジェクターでは暗すぎて見えない。
 期間限定ではあったが、3500ルーメンのものが129800円であったので購入に踏み切った。DVI入力端子がついているので、MacBookProからの画面をアダプタなしで投影できる。二つの画面を同時にうつすことも可能である。大きいのと投写距離が必要なのが若干の欠点であるが、値段の割にはよくできている。カーテン無しでも十分に明るく投影できる。
 教室に据え置きできるで、ケーブルもカバーをつけて固定できる。便利さが格段にアップした。Projector
Cable

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2008年8月25日 (月)

マッキントッシュ教育活用実技講座 9/13

さわってみよう! マッキントッシュ

主催:熊本大学教育学部情報教育研究会
共催:D-project
日時:9月13日(土)9時-11時30分
場所:熊本大学教育学部附属小学校3Fコンピュータ室
参加費:無料

■ 今回は実技講座!
 ICTが教育現場に広がらない理由の一つに、コンピュータの操作が面倒であることが挙げられます。しかし、操作が簡単であれば、それは生活の一部となります。教師が、コンピュータを楽しく使えるようになれば、教育への活用も広がっていくことでしょう。
 そこで、熊本大学教育学部情報教育研究会では、マッキントッシュ教育活用連続集中講座を一学期に開催しました。マッキントッシュOSは極めて操作が簡単だからです。また、ウインドウズも使えるようになり、活用の幅がぐんと広がりました。
 連続集中講座では、毎回30名を超える参加者が集まり盛会のうちに終了いたしました。参加した皆様方からの「続けてほしい」「実際にさわりながらやってみたい」というご要望にお応えするために、今回は実技講座を企画することにしました。キーワードは「さわってみよう」です。

■ デジカメ写真の活用
 実技講座の第一回目は、デジタルカメラのデータを管理・活用する方法を伝授します。学校で頻繁に使われるようになったデジカメの写真も活用次第では教材作成に役立ちます。また、スライドショーの制作も簡単です。

■ 準備物
 マックユーザーの方はご自分のマッキントッシュをぜひお持ち下さい。また、持っていない方のために、マッキントッシュを借りることにしました。(協力:D-project(デジタル表現研究会)
 コンピュータの活用に興味がある方は誰でも参加いただけます。デジタルカメラをお持ちの方は、ケーブルとともにお持ち下さい。また、USBメモリがあると便利です。
 申し込みは以下まで。(当日参加も大歓迎です。)
 熊本大学教育学部情報教育研究会 山口修一


Mac_hands_on
「mac_hands_on1.pdf」をダウンロード

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2008年8月23日 (土)

デジタル教材作成研修

 熊本大学教育学部情報教育研究会では、デジタル教材作成研修会を企画した。しかし、当日は激しい雷雨を伴う大雨となった。5、6人も集まればいいかなと思っていたが、土曜日にもかかわらず13人も集合した。しかも、全員がマックユーザーである。
 
 目的は、デジタル教材を作成することによってiCTを活用した授業の研究をすることだ。もちろん、そうすることによって、コンピュータのスキルアップも目指す。しかも、デジタル教材コンテストにも応募するという一石三鳥の取組である。

 9時から10時までは、昨年度の入賞作品を全員で視聴して、すぐれたデジタル教材の条件を話し合った。それから12時までは、ひたすら制作。昼食をはさんで、午後2時から、それぞれの作品の途中経過を見てアドバイスをしあった。午後3時すぎから午後5時までは、ひたすら制作に没頭する。

 最初と途中の話し合いは、かなり役に立った。どんなアイデアでも客観的なアドバイスを受けることで、かなりブラッシュアップできる。これもまた、協同的な学習だといえよう。こんなことを休日に集まってやっている教師集団はめずらしいのかもしれない。


 Kyouzaisakusei
Kyouzaisaksei2

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2008年7月12日 (土)

iPhone

 携帯電話は好きではない。しかし、iPhoneには興味があった。11日が発売日。どうせないだろうと思って、家の近所のソフトバンクショップに行ったら・・・あった。
 形は、iPod Touchに似ているが、厚い。しかも、少し縦に長い。(左がiPod Touch、右がiPhone)

 しかし、スピーカーは内蔵であるし、カメラもついている。何と言っても、これから激増するであろう専用アプリケーションを考えると、さらに進化していくだろう。
 山根一眞氏がテレビで「iPhoneは携帯の延長線上にあるのではなく、コンピュータの延長線上にある。」ということを述べていたが、確かにその通りだと思う。コンピュータに電話機能がついたものと考えた方が分かりやすい。iPhoneは魅力的なコンピュータだ。

 すでに、教育用のアプリケーションもアップされていた。これから、どのように展開していくのか楽しみである。魅力的なハードやソフトは、魅力的なアイデアを生み出していくからだ。Iphone

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2008年6月26日 (木)

第4回マッキントッシュ教育活用集中講座

熊本大学教育学部情報教育研究会7月例会のお知らせです。

第4回マッキントッシュ教育活用集中講座

主催:熊本大学教育学部情報教育研究会
日時:7月5日(土)午前9時〜午前11時30分
場所:熊本大学教育学部附属小学校3階コンピュータ室


第4回 「デジタル写真の活用・授業での活用」

       〜iPhotoと授業実践〜

 今や、MacOSだけではなくWindowsもLinuxも走るようになったマッキントッシュ。
マッキントッシュの教育活用方法を研究し共有化を図ることを目的とした本講座も,いよいよ最終回となりました。今まで一度も参加されていない方も,この機会に是非ご参加下さい。パソコンは楽しいことであることが実感できると思います。

 第1回では、様々な機能を組み合わせたプレゼンテーションの極意を共有しました。
 第2回では、簡単に動画の編集を行い授業で活用するための極意を共有しました。
 第3回では、音楽の簡単な操作とネットワークの活用を共有しました。

 今回の第4回では,デジタルカメラの写真の活用方法を共有します。また,今まで参加して下さった方5名にマックを活用した授業実践例を報告していただきます。

 マックユーザーではなくても、コンピュータの教育活用に興味がある方は誰でも参加できます。ふるってご参加下さい。ご自分のパソコンを持参されると、その場で操作を確かめられると思います。参加される方は下記まで御連絡下さい。

 このメーリングリストに参加されている方は,お手数ですが参加不参加を下記までお知らせ下さい。準備の都合がございますので,よろしくお願いします。


 熊本大学教育学部情報教育研究会 山口修一(yamashu2jp@yahoo.co.jp)

**********************

今後の予定
8月23日(土)9:00-17:00
教材作成実技講座
 参加者全員が実際に映像教材を作成して、教材コンテストに応募します。 
 教材を作成することで、授業づくりの方法論とコンピュータスキルの両方を獲得できる研修です。しかも,教材コンテストで入賞するかもしれません。一石三鳥の講座です。場所は熊本大学くすのき会館です。希望される方は,情報教育研究会の山口修一までメールで申し込んで下さい。


「mac_seminars4.pdf」をダウンロード

2kai

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2008年6月21日 (土)

実物と映像

 理科では、モンシロチョウの幼虫を観察している。
 もちろん実物の観察がベストだ。

 しかし、細かいところが見えない。しかも、多人数で一度に見ることは不可能だ。そこで、実物投影機でぐんとアップして見せることにした。わずか5mmほどの幼虫の頭部が、1mほどに拡大される。
 歯を食べているところはもちろん、フンをしているところもはっきりと観察できる。子どもたちも、熱心に観察している。むしゃむしゃと歯を食べてフンを出す幼虫の生態に驚きの声をあげていた。

 その前の週は、NHK教育番組の「ふしぎだいすき」で、幼虫が卵から出てきて、その殻を食べて成長していく様子を視聴した。また、さなぎになっていくところを高速再生の映像で視聴した。こうしたことは肉眼では不可能だ。

 たしかに実物に勝るものはないが、実物では直接観察できないこともある。要は、様々な視点で観察できるように教師が教材提示の工夫をすることが重要なのだろう。提示する場合のICT活用とは、そのようなことなのだと思う。
 Aomushi2

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2008年6月 2日 (月)

第3回マッキントッシュ教育活用集中講座

第3回マッキントッシュ教育活用集中講座のお知らせです。

主催:熊本大学教育学部情報教育研究会
日時:6月14日(土)午前9時〜午前11時30分
場所:熊本大学教育学部附属小学校

テーマ「ネットワークと音楽を、授業でどう活用するか」
   〜iWeb, iChat, GarageBand〜

 第3回となる今回は、またもやマッキントッシュが得意とする「ネットワークと音楽」です。アップルコンピュータから専門の方を東京からお招きします。参加者はGarageBandの本当の使い方を知ることできます。資料としてのソフトやマニュアルなども準備しております。
 ネットワークは活用されているようですが、案外と「WEB検索」と「メール送受信」で留まっていることが多いようです。 iWebを使えば簡単にWEBサイトの作成や教材の作成で可能です。また、iChatを使えば気軽に遠く離れた人と画面の共有やテレビ電話が可能です。
 今回は、会場にネットワーク環境を整えてみたいと考えております。

 会の後半は、「音楽CDを読み込み編集して、一枚のCDにする方法」「楽譜からMIDIデータを作成する方法」なども話題にしていきます。運動会や音楽の授業で活用ができます。もちろんマックユーザーではなくても、コンピュータの教育活用に興味がある方は誰でも参加できます。ふるってご参加下さい。ご自分のパソコンを持参されると、その場で操作を確かめられると思います。
参加申し込みは下記まで。

 熊本大学教育学部情報教育研究会

 山口修一

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2008年5月12日 (月)

NHK:理科3年ふしぎだいすき

 現在、ホウセンカとオクラを育てている。子葉が出たところで、「種の中には何が入っているのでしょうか?」と発問を行って、話し合わせた。
 「芽になるところ」「栄養」「はっぱになるところ」などの意見がぞくぞく出てくる。実際に切ってみて観察するのがもっとも効果的なのだろうが、直径2ミリほどの種を切るのは子どもたちには至難の業だろう。

 そこで、理科3年「ふしぎだいすき」を視聴。私は子どもたちが視聴する様子を観察することにした。どこで、子どもたちの興味・関心が高まるのかを調べるためである。

 子どもたちが、特に集中して見ていたのは、やはり「種の中身」であった。課題意識が高かったからであろう。それと、「種が育つ様子を時間を縮めた映像」のところである。種からどんどん芽が出てくる様子は、子どもにとっては新鮮であった。現実では絶対に見られないからだ。
 当然のことではあるが、番組視聴のためには「課題意識」を持たせることを実感した。また、「実際の観察では見られない映像」が子どもたちの興味・関心を高めることも感じた。
 実体験と映像は、相互補完的に学習効果を高める。Rika3nen

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2008年5月 9日 (金)

学校放送番組とデジタルコンテンツ

 5月8日、熊本県熊本市情報教育研究会の役員会が行われた。事務局長として以下の研究テーマを提案させていただいた。今年度一年間は学校放送番組とデジタルコンテンツの活用に研究を焦点化していく。
****************************
研究テーマ
【学校放送番組とデジタルコンテンツを授業でどのように活用するか】

テーマ設定の趣旨
 現在、教育の情報化政策によって、様々な組織によってデジタル教材が開発されている。その中でもNHKは、豊富な学校放送のための映像を活用した優れた取組を行っている。またNHKでは、2011年以降の学校放送番組とデジタルコンテンツのあり方に関する調査研究プロジェクト会議を開催しており、将来の教育サービスのあり方についても研究している。
 このような中、熊本では放送教育研究九州ブロック大会が開催されることになった。そこで、熊本県熊本市情報教育研究会としても、このような機会を積極的に生かすことによって、教育実践の幅を広げると同時に、学校放送番組とデジタルコンテンツの授業での活用に焦点化して研究を進めていきたい。このような取組は、将来的にも役立つものと考えられる。
 具体的には、月一回の例会では、学校放送番組とデジタルコンテンツの授業での活用事例を共有する。また、10月31日に行われる放送教育研究九州ブロック大会にも積極的に参加・協力して研究を深めたい。

活動計画(内容は別途提案。例会は熊本市教育センターで開催予定。)
 5月8日(木) 役員会
 6月18日(水) 例会1
 7月9日(水) 例会2
 8月15日(金)16日(土)  夏季研修会
 9月17日(水) 例会3
10月15日(水) 例会4
10月31日(金) 放送教育研究九州ブロック大会
11月19日(水) 例会5
12月10日(水) 例会6
 1月21日(水) 例会7
 2月18日(水) 例会8
3月11日(水) 例会9

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2008年5月 8日 (木)

白地図をつくる

 3年生では学校のまわりを探検する。インターネットで提供されている地図を利用すると白地図を作成できる。
 白地図で不要なものは色と場所である。地図をそのままスクリーンキャプチャーする。マックの場合は、シフトキー+コマンドキー+3キーで簡単にできる。
 それをPhotoshopなどの画像ソフトで読み込んでグレースケールにする。コントラストを調整して道の線がくっきりとでるようにする。
 不要な場所の名称を消しゴムツールで消す。それに児童名を記入する欄をもうけると完成。

 ちなみにインターネット上の航空写真も見せた。自分たちが住んでいる町を真上から見るということは、子どもにとって新鮮であったようだ。Gakkkounomawari

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2008年5月 2日 (金)

第2回マッキントッシュ教育活用集中講座

第2回マッキントッシュ教育活用集中講座のお知らせです。

主催:熊本大学教育学部情報教育研究会
日時:5月10日(土)午前9時〜午前11時30分
場所:熊本大学教育学部附属小学校

テーマ「動画をどう編集し、授業でどう活用するか」
   〜iMovieHD, iMovie08, iDVD, Final Cut Express 4、Qucitime Player Pro〜

 第2回となる今回は、マッキントッシュが得意とする「動画の編集と活用」です。アップルコンピュータから専門の方をお招きします。資料としてのソフトやマニュアルなども準備しております。
 会の後半は、「動画のファイル形式と変換」「動画の活用事例」「iPodとの連携」なども話題にしていきます。もちろんマックユーザーではなくても、コンピュータの教育活用に興味がある方は誰でも参加できます。ふるってご参加下さい。ご自分のパソコンを持参されると、その場で操作を確かめられると思います。
参加申し込みは下記まで。

 熊本大学教育学部情報教育研究会

 山口修一

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2008年5月 1日 (木)

GarageBandで体育の音楽をつくる

 体育では表現運動を行っている。鏡になったり忍者になったりして子どもたちは楽しそうに活動する。そんなときは、音楽があると子どもたちの動きがまるで違ってくる。
 そこで、マッキントッシュに標準でついてくるGarageBandというソフトを使って音楽を作成してみた。これが実に簡単に作成できる。添付してあるのは、「からだでじゃんけん」の音楽である。リズムにのって大きな動作でじゃんけんをしていく。負けたら派手なポーズでその場にたおれなくてはならない。シンプルなゲームだが、実に面白い。
 GaregeBandは楽譜の知識がなくても自由に曲が作成できるし、CDにも書き出すことができる。しかも好きなテンポや長さにできる。体育のようにメロディを重視しない動きが必要な場合は活用できるだろう。私は5曲もつくってしまった。Garage_band
Karadadejanken
「karadadejanken.mp3」をダウンロード

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2008年4月27日 (日)

マッキントッシュ教育活用メーリングリスト

 4月26日、第一回マッキントッシュ教育活用集中講座が開かれました。予定人数の倍以上の参加者があり、資料が不足してしまうほどでした。福岡や鹿児島からの参加もありました。必ずしもマックユーザーだけが参加していたわけではないところが面白いところです。

 内容としては、以下の流れとなりました。
(1)PowerPoint08とKeynote08の操作のレクチャー。
(2)参加者自己紹介
(3)休憩
(4)実践事例1:keynoteでプレゼン、リモートコントローラーを使って
(5)実践事例2:ウインドウズでkeynoteのプレゼン、iPodで離れた場所からプレゼン
(6)実践事例3:Expose、Spaces、iDVDを使ったプレゼンの技術
 随時、Q&Aをもうけましたので、ふだん使っていて悩んでいることなどを共有しました。
 私が作成した事例3の資料を添付しましたので、興味のある方はどうぞ。
 
 ちなみに連続講座は以下の日程です。
5月10日(土):動画の編集と活用
6月14日(土):ネットワークの活用、モバイル
7月5日(土):静止画:授業での活用
 いずれも午前9時開会、午前11時30分閉会です。入場は無料です。どなたでも参加できます。

 また、マックの教育活用のためのメーリングリストを開設することになりました。誰でも参加できます。もちろん県外の方も大歓迎です。
 マッキントッシュの活用に興味のある方は、以下までメールで申し込んで下さい。
 氏名と所属先だけでけっこうです。

 山口修一
 
 Mact0426
「spacesmaeda.pdf」をダウンロード

「exposemaeda.pdf」をダウンロード

「idvdmaeda.pdf」をダウンロード

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2008年4月18日 (金)

マッキントッシュ教育活用集中講座

マッキントッシュ教育活用集中講座のお知らせ

主催:熊本大学教育学部情報教育研究会
日時:4月26日(土)午前9時〜午前11時30分
場所:熊本大学教育学部附属小学校
協力:アップルコンピュータ
参加費:無料

第1回 「プレゼンテーションの画面をどうつくるか」
〜パワーポイント08とキーノート08〜

 今や、MacOSだけではなくWindowsもLinuxも走るようになったマッキントッシュは、様々な分野での活用が期待されています。もちろん教育分野も例外ではありません。マッキントッシュに標準で装備されているソフト「iLife」などを活用すると、教材作成を簡単に行えるようになってきています。
 そこで、マッキントッシュの教育活用方法を研究し共有化を図ることを目的とした講座を企画しました。
 第1回では、パワーポイントによるスライドショーだけではなく、様々な機能を組み合わせた立体的なプレゼンテーションの極意を共有します。プレゼンテーションだけではなく、授業での資料提示などでも活用できると思います。

アップルコンピュータから専門の方をお招きした会です。資料としてのソフトやマニュアルなども準備しております。会の後半は、あえてフリートークQ&Aをもうけました。プレゼンテーションに限らず、普段、操作をしていて「うまくいかないこと」「もっとこうやりたいこと」などを話し合います。

 どなたでも参加できます。もちろんマックユーザーではなくても、コンピュータの教育活用に興味がある方は誰でも参加できます。ふるってご参加下さい。ご自分のパソコンを持参されると、その場で操作を確かめられると思います。

 準備の都合上、参加される方は下記まで事前に御連絡下さい。
 熊本大学教育学部情報教育研究会 山口修一

 氏名:
 勤務先

 チラシ「mac_seminars1.pdf」をダウンロード

Mac1

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2008年4月 4日 (金)

NHKデジタル教材

 NHKデジタル教材のサイトは以下である。

 http://www.nhk.or.jp/school/

 「学年・教科でさがす」をクリックすると、担当学年に関連する番組が一覧できる。
 このサイトには、番組の内容がそのままアップされているものもあって使いやすい。6年生の担任をしたときは、「にんげん日本史」のサイトをかなり使った。
 放送に比べると画質が荒くなってしまうが、いつでも使えることは魅力的である。

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2008年3月29日 (土)

学校放送番組とデジタルコンテンツ

 昨日チェックしておいた「知って得する学校放送番組2008」と「使って納得 デジタル教材2008」を視聴した。面白い番組が紹介されていた。
 一つ目は、「見える歴史」。これは好評だった「にんげん日本史」の続編にあたるものだ。歴史のような「現代では体験できな事実」を知らせるのには、放送番組はきわめて効果的だ。スタッフも豪華で驚いた。
 二つ目は、「伝える極意」。手紙やプレゼンの仕方を具体的に教えていく番組だ。私も5年生に「手紙の書き方」を指導した経験がある。教科書だけでは、手紙の「形式」は指導できるが、相手の心にひびく「内容」の指導は難しいと感じた。プロの作家がかかわっているから「内容」の指導も行えそうだ。
 三つ目は、「ヒミツのちからんど」。体育や音楽、図工などの「ちから」を高めるための番組である。以前「アートのちから」を見たことがある。とかく「自由にのびのびと楽しく」といった言葉で指導しがちな図工の指導に「ちから」という視点を取り入れたことが斬新であった。問題は、この番組を
いつ子どもたちに視聴させるかである。
 四つ目は、「土よう親じかん」。これは保護者向きの番組。はじめのテーマが「親の知らない子どものケータイ」というところがいい。これは、保護者会での資料などとして使えるのではないだろうか。

 先週、木原俊行先生から学んだことの一つ「番組を視聴する時間を確保する」ことができた。内容が分かれば活用の意欲がわく。
 課題としては、「番組視聴」が前提となっているので、一般の教師には広がりにくくなっているということである。しかし、番組そのものがデジタルコンテンツとなっているものもあり、それらに関連したものがデジタルの資料となっているものもある。これらを活用できれば、かなり教育方法は広がるはずだ。

 なお、「知って得する学校放送番組2008」の再放送は、4月3日(木)の9時35分から。

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2008年3月25日 (火)

iChatで打ち合わせ

 3月22日(土)、アップルジャパン本社でD-project 春の公開研が開催された。私は京都の山本直樹先生と一緒にスライドショー制作の授業についてのセッションを行った。

 その事前の打ち合わせは、iChatで行った。iChatとは、テレビ会議のためのソフトである。MacBookやiMacにはカメラと無指向性マイクがはじめからついている。それを使うと、いつでもどこでも簡単にテレビ会議ができてしまう。
 (詳しい機能は以下のサイト)
 http://www.apple.com/jp/macosx/features/ichat.html

 山本先生と私はiChatの機能を使って、互いのスライドやプレゼンのデータを見せ合った。顔を見ながら話し合うと、本当に近くで話し合っているように感じるから不思議である。画質も音質も驚くほどクリアだからだろう。
 また、そこで話し合ったことはテキストチャットで記録する。文章にも記録を残すことができる。
 
 これだけ簡単にできるのであれば、研究会の打ち合わせや話し合いなどもiChatでやった方がうんと効率的になるだろう。
 やってみると、そのすごさが実感できる。

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2008年3月15日 (土)

デジカメ動画

 最近のデジタルカメラの動画機能はすごい。
 ほぼ、ビデオカメラと遜色ない画質で動画が撮影できる。学校で使う場合、大きくて高価なビデオカメラを使わなくても、動画機能のついたデジカメで十分である。
 遠足で、子どもたちに使わせてみた。編集は、学校のパソコンに取り込んで行う。凝らなければ、早いチームは30分で編集を終える。
 動画デジカメは、今後様々な場面で使えそうだ。Videoletter1
Videoletter2

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2008年3月12日 (水)

6年社会科「世界の中の日本」

 理由あって、6年社会科の単元「世界の中の日本」を指導することになった。
 役立つサイトをチェックしたので、メモすることにした。

1、青年海外協力隊
  青年海外協力隊の活動内容が分かる。特に映像で見る青年海外協力隊は分かりやすい。

2、日本ユニセフ協会
  サイト内は子ども用のものもあり分かりやすい。ライブラリの中にある「映像で知る世界の子どもたち」の中には、良質の映像がアップされている。

3、NHKにんげん日本史
  「世界の中の日本の役割」の回は国際連合や国際協力の具体的な活動が15分にまとめてあって役立ちそうだ。
3、
 

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2008年3月10日 (月)

MacPeople4月号

 MacPeople4月号の綴込付録は、「iChatの『環境設定カタログ』&Tips」という特集だった。
 iChatはMacに標準でついてくるソフトである。極めて簡単で使いやすいソフトなのだが、良いマニュアルがなかった。
 この雑誌の綴込付録を読めば、初心者でも簡単にビデオチャット(テレビ会議)や、画面共有などが可能になる。
 特に画面共有は便利である。プレゼンや会議の打ち合わせを二人でやるときには、気軽にたがいの画面を共有しあえる。

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2008年2月26日 (火)

動画教材を考える

 動画教材を制作する際に考えたことをメモしておきたい。

 動画教材は、文章や静止画教材と比較して圧倒的に情報量を増やすことができる。わずかな時間の中に映像と音楽、言葉を入れることができる。だから、教師はついつい動画教材の豊富な情報によって学習者に「分からせよう」としてしまう。図1のように、動画教材そのもので学習者に理解させようとしてしまうのである。しかし、これでは主たる学習活動が見えないし、学習者は受け身の状態になってしまう。もちろん、テレビドラマや映画のように、学習者の情感に映像そのもので直接うったえることも可能ではある。しかし、そのためには計算されたストーリー展開と映像制作の技術が必要であり、プロの仕事の領域であろう。

 動画教材に必要なことは学習活動との関連である。それが見えないと授業にならない。
 
 そこで、動画教材を学習活動との関連で3つのパターンで考えてみた。
 
 図2は、学習者に学習活動によって「情報の欠乏状態」をつくる場合である。たとえば、6年社会科で「縄文人と弥生人が戦ったらどちらが勝つだろう?」という発問を教師が投げかける。学習者は、教科書や資料集を見ながら議論をすることになる。狩猟生活をしている縄文人と農耕生活をしている弥生人では、イラストなどでは縄文人の方が強そうに見えてしまう。しかし、武器の発達や次の古墳時代のことを考えると、人間同士の戦いがあったことが次第に見えてくる。そこで、最後にNHKの「にんげん日本史」の動画クリップ「縄文人と弥生人の戦い」を視聴させる。ここで、子どもたちは議論してきたことの妥当性を検証することができるのである。

 図3は、動画教材の視聴そのものが主たる学習活動になる場合である。たとえば、戦後食料難の日本における「あるデモ行進」を視聴させる。わずか20秒程度である。そして「何の映像なのだろう」と発問する。子どもたちは、映像の中に隠された情報を元に議論することになる。当然、教科書や資料集を使うことになる。「この時代」の状況やデモに参加している人々の様子から、それが「米よこせデモ」であることに気づいていくというものである。

 図4は、動画教材によって「方法」を理解させ、さらに「やってみよう」という意欲を高めるものである。私の今回のデジタル教材が、まさにこのパターンである。討論のやり方を「見て、やってみて、理解する」というものである。体育や音楽、図工などもこのパターンが多い。動画教材だけで理解させるのではなく、実体験を伴って実感的に理解させるというものである。

 以上、3つのパターンで考えてみた。要は主たる学習活動が動画教材との関連においてどのように位置づけられるのかということだろう。したがって、学習活動が見えないと教材の価値が見えない。指導案の作成に時間がかかったのは、その学習活動の記述を重視したからに他ならない。Douga1_2
Douga2
Douga3
Douga4

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2008年2月24日 (日)

デジタル教材コンテスト表彰式

 デジタル教材コンテストでグランプリをいただくことになった。
 受賞した作品は、「ミニ討論ゲームで遊ぼう」
 
 実は、平成16年度に6年生を担任したとき、「学級討論会をしよう」という単元が、どうもうまくいかなかった。子どもたちは、一生懸命にやっているのだが、論と論を戦わせるという「討論」になっていなかったのである。
 平成17年度、国語科専科になったとき、再度チャレンジした。それでも、納得できない。そのときに、「意見に説得力をもたせるための技術」と「それを習得させるための時間」がないことに気づいた。
 平成18年度、子どもたちにお願いして「動画教材」を作成し、3人グループでトレーニングができるようにした。三つの段階でレベルアップしていくようになっている。そうすると、一人一人が「論を戦わせる場」が増えることになる。
 平成19年度の春休み、動画教材を一般化できるように、劇団きららのメンバーにお願いして撮影を1日がかりで行った。それを使いながら授業をやってみることにした。夏休みにオーサリングを行って一般にも「デジタル教材空間」というサイトを立ち上げて公開した。

 このようなプロセスを経て作成したものだけに、グランプリ受賞を聞いたときは素直に感激してしまった。一生忘れられない思い出になるだろう。

 もっとも時間がかかったのは、実は動画教材そのものではなく、指導案(minitouron.pdf)の方であった。
 教材作りは、授業を考えないとできない。だから、教材の裏には教師の理念が見えるのだと思う。
 動画教材は、紙ベースや静止画ベースの教材とは違った授業が展開できる。面白いコンテストがはじまった。
 今後、授業用の動画教材がさらに集まってくるのだろう。Minitouron「minitouron.pdf」をダウンロード

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2008年1月18日 (金)

初等教育資料「ICT時代に求められる小学校教育」

 文部科学省が発行している「初等教育資料11月号」の特集もICTであった。「ICT時代に求められる小学校教育」というタイトルである。
 その中の座談会の記事の中で、出てきたのが、「プロジェクタ」「実物投影機」「デジタルカメラ」といったものである。コンピュータが必ずしも中心ではないのが印象的だ。
 これらの機器は、基本的に「情報を提示するもの」である。提示された情報をどう料理するかが、教師の腕の見せ所である。
 「ICTは教育の本質ではない」などと批判する人もいるが、どんな情報をどのように提示するか、ということは「教授の基本」である。

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2008年1月17日 (木)

筑波大附属小の「授業とICT」

 筑波大学附属小学校初等教育研究会が出版している「教育研究2月号」の特集は「授業とICT」である。
 いくつかの実践事例で共通していることは,ICTのC(communication)が強調されているということだ。それは,子ども同士のコミュニケーショであり,子どもと学習対象とのコミュニケーションである。
 そのための映像の共有であったり,共通課題の設定であったり,インタラクション(相互作用)であったりする。それを支えるのは,教師のもつ授業技術である。
 
 以前,「ICT活用の研究は,授業研究そのものである。」と述べたことがあるが,この特集号を読んで,あらためてそう感じた。ICTが効果的になるかどうかは,教師の授業力に依存するのである。

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2007年12月 7日 (金)

動画デジタル教材を一気につくる会12/28

 熊本大学教育学部情報教育研究会では、「動画デジタル教材を一気につくる会」を
企画しました。

 目的は、動画デジタル教材を1日で一気につくってしまって
 デジタル教材コンテストに出品することです。
http://www.apple.com/jp/education/ali/contest/

 一人でつくるのは、なかなかおっくうでできないと思われている方、
 この機会に一気につくってみませんか。
 今回は、プロがつくるような「すごい教材」は必要ありません。現場の教師の視点
から「役立つ教材」をつくることが目的です。だから、数十秒の短い作品でよいので
す。授業づくりの知見が問われるのです。また、集まってつくるからこそ、それぞれ
の知識や技能を共有できる場になることでしょう。
 入賞すると、コンピュータなどの機材が賞品としてもらえますので、さらに教材作
成が行いやすくなるでしょう。

日時:12月28日 午前9時〜午後5時
場所:熊本大学くすのき会館
持参するもの
1、教材のアイデア(材料などを含む)
2、自分の機材
  (コンピュータ、ビデオカメラ、デジタルカメラ 等、必要に応じて)
3、電源ケーブル
4、CDーR(出品数に応じて)

 今回は、一人が一つの作品をつくります。もちろん複数の作品をつくってもかまい
ません。
 マックでもウインドウズでもけっこうですが、最終的な出力は Quicktime形式にな
ります。
 自分の頭にある授業のアイデアを一気に動画教材にしてしまいます。
 映像などは、事前に録画しておくと時間は短縮できますが、当日に撮影することも
可能です。

 また、お子さんをつれてきて、学生デジタル作品コンテンストの作品をつくってみるのも楽しいでしょう。小学生、中学生、高校生、大学生でもOKです。

http://www.apple.com/jp/education/gallery/student/contest/

 教材と指導案を一気に作成して、次の日に、熊本大学教育学部情報教育研究会でま
とめて、デジタル教材コンテスト事務局に郵送します。

 参加希望される方は、前田までメールをください。

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2007年9月11日 (火)

デジタル教材コンテスト

 昨日は、私の勤務校で英語活動の研究授業が行われた。担任の女性の先生が実に上手にデジタル教材を使われていた。ALTの発音の動画を画面上に5つならべて比較できるようにしてあるのだ。これは、QuickTimeならではの芸当だろう。実際の授業を見るまでは、全く知らなかったので非常に驚いた。
 授業研究会でも、このことが話題になった。英語の発音の部分を、デジタル教材が教えてくれるのである。

 デジタル教材は、何も難しいものではない。英単語をALTが発音する、という単純なものであっても使い方次第では威力を発揮する。
 教師がデジタル教材を制作したり活用したりできるようになることは、教師力向上のためにも必要なことであると考える。

 アップルジャパンがデジタル教材コンテストを開催するということを知った。マックでもウインドウズでもOKだ。これは挑戦してみる価値があると思う。
 また、学生デジタル作品コンテストも同時開催だ。授業でビデオ作品をつくると、きっと面白いと思う。Eigo2_2

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2007年9月 1日 (土)

デジタル教材空間

 以前紹介した国語科用のデジタル教材をオーサリングした。いつでも使えるようにWEBサイトに再設計したものである。動画が多いために、あえてブロードバンド専用にした。ISDNやADSLでは表示に時間がかかるだろう。
 まだ試験運用の段階ではあるが、自由に利用できる。URLは以下。
http://web.mac.com/maeda12/site/Welcome.html

 今回のWEBサイトの作成には、iWebというソフトを使った。HTMLの知識は全く必要がなかった。画像や動画の解像度変更までも自由にやってくれるからすごい。美しいテンプレートもそろっていて驚いた。この数年でWEBサイトの作成は、おそろしく簡単になったものだ。
Kokugokyouzai

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2007年8月 2日 (木)

授業力をグーンとUPさせるデジタルコンテンツ活用法55

 中川一史先生(メディア教育開発センター教授)と私が編著を担当した「授業力をグーンとUPさせるデジタルコンテンツ活用法55」(明治図書)が出版された。

 デジタルコンテンツを活用するための事例55が掲載されている。実際の本を見て驚いたことは、付録のCD-ROMの充実ぶりである。きれいにオーサリングされているので、とても見やすい。実際のデジタルコンテンツが全て収録されていて、なおかつ動画ファイルは、全てフラッシュのファイルに統一されている。
 このCD-ROMだけでも、かなりの価値があると思う。すぐれたデジタルコンテンツを提供して下さった執筆者の先生方にあらためて感謝申し上げたい。自信をもっておすすめできる本となった。

 (なお、注文は以下のサイトから直接行えます。)
 明治図書ONLINE

Digitalcontents55
Digitalcontens55gazou

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2007年7月31日 (火)

わかる授業のためのICT活用講座

 NHK教育放送「わかる授業のためのICT活用講座」を見た。第1回は「大きく見せよう。」であった。教師の手元の動きや、教科書の図版を大きく提示することで、授業が非常に分かりやすいものになっていく。単純なことだが効果は大きい。番組のホームページは以下。
わかる授業のためのICT活用講座

 子どもたちが「何かができる」状態になるためには、そのための手順や方法を理解しておかなければならない。ところが、全員に理解させることは容易ではない。たとえば、家庭科の「玉どめ」「ぼたんつけ」などを、どれほど正確に理解させることができるだろうか。
 私自身、小学生の時は家庭科の裁縫が苦手でしょうがなかった。やり方がよく分からなかったからである。分からないとうまくできない。うまくできないと学ぶ意欲は低下する。
 「教師は教えすぎるな。子どもが学ぶことを重視しよう。」という教育論が昨今の主流ではあるが、まず教師が「きちんと教えられる」ことが前提なのだ。「教師が教えること」と「子どもが学ぶこと」は対立した概念ではないのである。

 番組の中で堀田龍也先生が「大きく見せる」ことへの三つのポイントをまとめておられた。
(1) 集中力を高める
(2) 言葉で説明しにくいものを具体的に見せられる
(3) みんなで考えを共有できる

 この番組は7月30日から8月3日までの午前11時から11時30分放送される。教師必見の番組だと思う。

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2007年5月28日 (月)

ITを自由自在に活用するヒント

 熊本大学教育学部情報教育研究会著「漫画で納得あなたの授業が大変身! ITを自由自在に活用するヒント」(明治図書)が出版されました。定価2520円(税込み)です。

 ITを活用した授業のためのヒントを漫画で分かりやすく解説したものです。また、そのヒントを活用した授業実践も豊富に掲載いたしました。21世紀の授業創造に役立つ内容になっていると思います。

 希望される方は、下記まで郵便振替で、2520円をご入金下さい。
 01720−1ー82290
加入者名・・・・熊本大学教育学部情報教育研究会

 手数料に100円ほどかかりますが、その分、送料(290円)はこちらで負担いたします。

Shoseki1
Shoseki2

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2006年10月28日 (土)

授業の発想力 1

 10月27日と28日、全日本教育工学研究協議会全国大会が熊本で行われている。
 27日の午前中は、熊本大学教育学部附属小学校の公開授業を参観した。4人の教師が、授業を公開していたが、いずれも、さりげなくICTが使われていた。決して、ソフトやハードにひっぱられることなく、自分の授業スタイルの中に組み込まれていた。
 2年の算数の授業では、4つの○のまとまりが6個ならんでいる画面を0.5秒だけ見せるという導入だった。ほんの一瞬である。教師は、「何個あったでしょう?」と問う。ほんの一瞬だからこそ、子どもたちは、○のならびを「まとまり」で見ていて、いきなりもりあがった。シンプルでありながら、実に面白い導入であった。
 4年の体育の授業では、体育館での側転の練習。ハードディスクレコーダーに自分の姿を見せて自己モニタリングを行っていた。自分の演技が録画されているものを8秒遅らせて見ることができる。感心したのは、教師が、ある子どもの「以前の演技」を動画で見せていたことだ。しかも、タブレットPCを使いながら、リモート操作でプロジェクタに画面を送っていたので、子どもたちをいちいちスクリーンに集める必要もない。子どもたちは、それぞれが練習しているその場でスクリーンの画面を見ることができる。動画による「以前の演技」と現在の演技を実際にやって比較させることで、「その子が上手になったところ」を全員が共有できる。友達が伸びたことをみんなで喜ぶことができるのである。
 6年の理科は地層の学習であった。石、砂、どろ、水の入ったペットボトルに入れてかきまぜて、しばらくすると、順番に堆積していく。その堆積された状態のものをデジカメで撮影して、実際の地層の写真と比較していくというものだ。これは、写真の画面を全員で共有しながら考えていくことができる。まさに、さりげなく、授業の中の一部として、当然のようにデジカメの写真が使われていたことが印象的であった。教師にとって、普通の道具として位置づいていた。
 6年の社会科は、ビゴーの風刺画の一部をかくして、何があったのかを考えさせるという授業展開であった。しかも2枚目も用意されており、子どもの姿をした「日本」が、イギリスとドイツからひっぱられている。そして日本は、ドイツを選ぶという風刺画であった。映像の一部をかくして、その中身を資料を元にして考えさせていくというものだ。子どもたちが、じっくりと考えていたところがすばらしかった。

 いずれの授業も、教科の本質をふまえた素晴らしい授業だったと思う。
 
 以前、「ICTの活用は『学び』の本質ではない」と批判されたことがあったが、そもそもICTは道具にしかすぎない。学びの本質につなげられるかどうかは、教師の授業設計力にかかっている。
 授業の発想力を高めるためには、一見つながらないことを、つなげてみることが必要である。研究者の学習理論は、授業と直結している。いわば、当然つながることだ。当然つながることは、「勉強」として授業者が自分の頭に蓄積しておけばよい。学習理論も授業の発想の一部になるからだ。
 ICTのように、一見、学習とつながらない「道具」を、つなげてみようとすると面白い発想が思い浮かぶ。自分自身の授業スタイルが変わっていく。スピーチをハードディスクレコーダーに録画してみたらどうなるだろう、アップとルーズが入ったスライドショーをつくったら面白いのではないか、と色々と考えてみることで、授業の発想が豊かになる。
 「ICTの活用は『学び』の本質ではない」という批判には、だれも反論できないだろう。しかし、反論できないとうことは、当たり前のことを当たり前に言っているということでもある。このような発想では、商品開発やイベントの企画などはできないだろう。当たり前ではないことを考えることが、発想力の源ではないのか。(つづく)

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2006年4月30日 (日)

コンピュータ室改造計画 その6

 次の策は、「総合的な学習におけるミニプロジェクト単元」を使わずに、以下のように国語科の教科書単元の中に埋め込むことにした。
 国語科の教科書単元において、情報教育を明確に意識した学習を設定するわけである。この学習においては、「1課題の設定、2情報の収集、3情報の整理、4情報の発信、5、課題に対する評価」の一連の学習活動を取り入れる。このような学習過程を通して、情報手段に慣れさせ、適切な活用体験を持たせることによって、子どもたちの情報活用能力を高めることをねらいとする。この学習で身につけた技能や方法は、その後の教科や総合的な学習で活用できるようにしていく。
 具体的には次のようにした。
*******************
第3学年:テーマ「基本操作の獲得」
(1)「おもしろいもの、見つけた」(14時間)
* おもしろいものをデジタルカメラで撮影し文章を書き、発表する。
(2)「進んで話しあい、発表しよう」(14時間)
* 身の回りで分類されているものを探して、その分類がどんなことに役立っているかを考え発表する。

第4学年:テーマ「調べる・まとめる・発信する過程の習熟」
(1)「新聞記者になろう」(16時間)
* デジタルカメラで撮影した写真をもとに、他の学年に伝える新聞を作成する。
(2)「伝え合うということ」(14時間)
* 図書で調べたことをもとにして、「手話」と「点字」について解説するためのアナウンサーとなりテレビ番組をつくる。
(3)「アップとルーズで伝える・四年三組から発信します」(17時間)
* 保護者に学校の良さをアピールするための音楽入りスライドショーの作品を制作する。

第5学年(12時間):テーマ「目的に応じた情報収集と意図をもった情報発信」
(1)「言葉の研究レポート」(10時間+総合2時間)
* 「情報の集め方」を学び、調査・研究したことをレポートにまとめる。
(2)「人と『もの』の付き合い方」(10時間)
* ものとの付き合い方やごみ問題で調べたことを、プレゼンテーションソフトにまとめて発表する。
(3)「工夫して発信しよう」(14時間)
* 校内テレビ放送のためのビデオ番組を企画・撮影・編集する。

第6学年:テーマ「効率的な情報収集と効果的な情報発信」
(1)「ガイドブックを作ろう」(11時間)
* 学校の良さを学校外に人たちに伝えるために、学校ガイドブックを作成する。
(2)「みんなで生きる町」(13時間)
* 身の回りの物や施設について見直し、調査・研究したことをプレゼンテーションソフトにまとめて発表する。
(3)「今、わたしは、ぼくは」(6時間)
* 卒業前の思い出として、自分のアルバムから必要なものを集めてパソコンに取り込み、効果的なスピーチを行う。
*******************
 教科書単元であれば全ての子どもたちが必ずやることになる。しかも、私自身が少人数指導担当として子どもたちに直接指導することが可能となるので、具体的な手だてをとりやすくなる。
 キーボード練習は、3年生と4年生に5時間程度「総合的な学習の時間」に入れ込む。情報モラル教育については、2学期に計画的系統的な指導を別途提案することにした。

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コンピュータ室改造計画 その5

 昨年度は、計画的系統的な情報教育は十分とは言えない状況であった。そこで、昨年度末に総合的な学習の時間の中に「情報ミニプロジェクト単元」を位置づけることを企画した。プロジェクト学習とは「決められた期間内に共通の目標を達成するためにチームを構成して取り組む児童主導型の共同学習」である。情報ミニプロジェクト単元では、情報活用能力(情報設定力、情報収集力、情報整理力、情報発信力、評価力)を高めるとともに、プロジェクト学習の方法を身につけさせることをねらいとする。ここで身につけた技能や方法や、その後の総合的な学習や教科の学習で活用できるようにしていく。以下のものだ。
**********************
 第3学年:友達紹介ポスターセッションをしよう。
 友達の良いところをインタビューして調べ、画用紙を使って保護者参観で紹介する。
 第4学年:学校紹介プレゼンテーションをしよう
 学校の自慢したいところをコンピュータを使って保護者に向けてプレゼンテーションする。
 第5学年:学校紹介スライドショーをつくろう
 交流している学校のために、学校を紹介する「音楽・ナレーション入りのスライドショー作品」をつくる。
 第6学年:日本・熊本再発見!
 国際交流会で外交人留学生に向かって、日本や熊本のいいところを英語でプレゼンテーションする。
**********************
 この計画を4月当初の情報教育部会(各学年から一名)に提案した。しかし、いまひとつ受け入れてもらえなかった。学習の具体的な場面が思い描けないので、担任として実施するのにはハードルが高いという理由であった。企画としては失敗である。そこで次の策を練ることにした。(つづく)

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2006年4月27日 (木)

コンピュータ室改造計画 その4

 キーボード練習用の教具は、いい大きさにおさまった。キーボードとモニタの間におくと、そのまま使える。指の位置を確認しながらキーボードを使えるので便利だ。
 こうしたコンピュータ室用教具を以下のように作っていく予定である。
○ ローマ字表
○ ファイルの保存のしかた
○ サーバーへのつなぎかた
○ デジタルカメラの画像をコンピュータへ保存する方法
○ スキャナーを使って資料から情報を読み込む方法
○ プリントアウトのしかた
 こうした教具は、子ども用の意味もあるが、実は教師用に役立つ。むしろ、あまりコンピュータが得意ではない教師向けに作った方が、いいものが作れると思う。
********************************
 考えてみれば、どうして「子ども用ソフト」というものがあるのだろうか。教師は大人用ソフトと子ども用ソフトの二つの操作を覚えないといけなくなる。高学年の子どもの方が、教師よりもはるかに覚えるのは速いはずだ。「子ども用ソフト」を作る時間と手間があるのならば、大人・子ども両用で、操作がシンプルでやさしいものをつくった方がいい。子ども向けよりも高齢者向けのソフトの方が重要だと思う。Renshuu_1

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2006年4月26日 (水)

コンピュータ室改造計画 その3

 新しいレイアウトで授業を行ってみて、全く違うのは教師の位置だ。以前は、教師から子どもの画面が見えなかった。誰がどのような学習活動を画面で行っているのかが分かりにくかったのである。
 今のレイアウトでは、一人ひとりの状態がよく分かるようになった。しかも、部屋の中央に子どもたちを集めて説明したりすることができる。グループで話し合ったり、作業をしたりすることも容易になるだろう。
 コンピュータの位置を変えるということは、学習の「場」を変えることに等しい。Kyoushinoichi

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コンピュータ室改造計画 その2

 学習を効率的にすすめるためには,教具や教材が必要不可欠になる。今年度は,キーボードの練習を中学年から入れることにした。
 そこで,キーボードをデジタルカメラで撮影し,それぞれの指に対応するキーを色分けした。ホームポジションとなる人差し指の「F」と「J」のキーのところを丸く囲む。「あいうえお」に対応する「A」「I」「U」「E」「O」は四角で囲む。
 本物のキーボードと全く同じ大きさになるように印刷した。裏側には,キーボードの各キーの名称(コマンドキーやオルトキーなど)を入れたものを印刷した。両面はりあわせてA4でラミネート加工する。
 キーボード練習のためには,どのような教具が必要なのか,どの程度の大きさでどのように保管すればいいのか,このような小さなことを工夫・改善していくことも,重要な「研究」だと考えている。いい授業をするためには,小さなことを地道に積み上げることが絶対に必要だ。Tadashiiyubi

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2006年4月25日 (火)

コンピューター室改造計画 その1

 コンピュータ室の大幅な改良を行っている。春休みからずっと取り組んでいるので、もう一ヶ月近くあれこれと取り組んでいることになる。
 昨年度までのコンピュータ室は、普通教室の大きさの部屋の真ん中にコンピュータがぎっしりとならべられていた。この状態では、まず子どもたちも教師も動きにくい。グループで話し合ったり、本で調べたりする活動が同時にできない。また、子どもたちを集めて一斉指導することも難しかった。それに、子どもたちのモニターが見えないので、子どもたちが今何を行っているか分からない。
 そこで、今年度はコンピュータの位置を部屋のまわりに置くことにした。ネットワークの配線は、熊本市教育センターのヘルプデスクに手伝ってもらった。ハードディスクは全て初期化した。コンピュータ本体のほこりがすごかったので、ついでに分解掃除をしてもらった。ヘルプデスクのおかげで、一番面倒な作業が春休みの数日だけでかたづいてしまった。本当にありがたい。
 プリンタは高速のプリンタを設置した。劇的に速くなった。
 問題は、どのような学習を想定するかである。それによってアプリケーションが決まる。アプリケーションに合わせて学習を想定してしまっては、本末転倒になる。コンピュータ室は、パソコンの操作を覚える部屋ではない。学習をする部屋なのだ。(つづく)Computershitsu

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2006年3月14日 (火)

D-project春の公開研究会

3月25日(土)はD-projectの春の公開研究会である。
http://www.d-project.jp/2005/workshop/news/06spring.html
 私の担当はディスカッション。テーマは,デジタル授業設計だ。大阪教育大学の田中龍三先生に私自身のデジタル授業設計のポイントを探ってもらうという企画になった。
第一部は「教師がデジタル教材を使う」。
第二部は「子どもがデジタル表現を行う」。
第三部は「教師のデジタル授業設計力を向上する」
 デジタル授業設計のポイントは何なのか。そこには、どんな考え方が存在するのか。私自身が無意識に行っているようなところを田中龍三先生に鋭くユーモアたっぷりに明らかにしてもらうという企画である。
 2時間もあるので,今から内容を考えながら生活している。一体どうなることやら・・・・。(^_^;)

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2006年3月 9日 (木)

デジタル教科書への要望

 デジタル教科書の魅力の一つは,情報を隠すことができることだ。これによって,子どもたちが考えることができる。だから,教科書の中の写真だけが拡大投影される機能が極めて便利に使える。
 また,教科書にはない情報も,授業では使いやすい。4年生の単元で,実際に点字を読みっている場面の動画があるが,これはまさに一目瞭然であった。
 さらに,注文をつけるとすれば,発展的な課題なども入れてほしい。たとえば,教科書の中の「なぞなぞ」「なぞかけ」「クロスワードパズル」の例として示してあるものとは別な例がいくつか提示できれば,面白いはずだ。このような別の課題は,教師用指導書には書いてある。だからこそ,デジタル教科書にもつけてほしい。

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2006年3月 6日 (月)

デジタル教科書で授業設計が変わる

 単元を入れ替えてもらって、現在4年生は「言葉遊びの世界」を学習することになった。
 ここでは、「しゃれ」「回文」「折り句」「なぞなぞ」「なぞかけ」「クロスワードパズル」の6つの例が示されている。
 指導書の計画では、第1次では、「教科書の通読」となっている。その後に、「しゃれ」「回文」「折り句」で遊んで1時間、「なぞなぞ」「なぞかけ」「クロスワードパズル」で1時間の構成になっている。
 最初のクラスでは、指導書どおり通読で始めようとしたが、あまり良くない。教科書には、「折り句の秘密」や「なぞなぞの答え」など「種明かし」が書いてあるからだ。通読してしまうと、せっかくの「言葉遊び」が台なしになってしまう。そこで、デジタル教科書を途中から出した。「なぞなぞ」では、本文ビューで提示して、答えを見せないようにした。子どもたちは、色々と考えて楽しむことができた。
 デジタル教科書の本文ビュー機能は、部分をかくすのに最適だ。また、マーカーで、「答え」のように見せたくない言葉をあらかじめ塗りつぶしておくこともできる。見せたくないところを隠して提示するには、デジタル教科書は最適な道具だと言えよう。

 次のクラスは、通読をせずに、本文ビューだけで授業をした。これは、先ほどよりも反応がよかった。辞書で「しゃれ」や「回文」を探し出したり、自分で考えたりして、発表も盛り上がった。
 デジタル教科書の本文ビュー機能が入るだけで授業設計に変化が生じる。「通読から遊び活動」という授業設計が「遊び活動から通読」という形に変わったのである。
 
 しかし、スクリーンのデジタル教科書の映像だけを見せて、子どもたちに音読をさせようとしたが難しかった。スクリーンの文字だけを見せて音読させてもだめなのだ。音読は、やはり、教科書をしっかり開いた状態で、子どもの目の前で読ませた方がいい。これは、同じ文章であっても、スクリーンに映像として提示される場合と、教科書として目の前に提示される場合の違いである。このようなメディアの特性は、実際にやってみなければ分からない。ICT活用の研究とは、ICTだけを上手に使うことを指すのではない。ICTを授業に取り入れることによって、メディアの特性や児童の反応を把握できるようになる。まさに授業研究そのものなのだ。

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2006年3月 1日 (水)

教育の情報化強化月間

 文部科学省のホームページに、「教育の情報化強化月間」がアップされている。
http://www.eeaj.jp/mext/ict3.htm
 この中での「教員のICT指導力の向上」のページに小坂文部科学大臣のビデオがアップされている。大臣の意気込みが感じられる内容だ。
 大臣の「教員のICT指導力の向上が不可欠である」「効果的な授業」という言葉や、竹中総務大臣の「教育の情報化は、世界最高水準のICT国家実現のための基盤となるもので極めて重要だ」という言葉も印象的だ。
 このビデオの中で、何度も「効果的に活用」という言葉が出てくる。つまり、「活用すればよい」というわけではなく、そこに研究を加えなければ効果的にはならないという意味を含んでいる。
 以前、IT活用を研究に取り上げたとき、「学びの本質から外れる」「効果的なIT活用に目が向いてしまう」という批判を浴びた。そういう批判をする人たちは、さぞかし、学びの本質に迫る素晴らしい授業をしているのだろう。
 

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2006年2月26日 (日)

ICT利活用養護教諭研修会

 2月25日(土)は,養護教諭の研修会に講師として参加した。講師は3名。テーマは,デジタルコンテンツを活用した授業の研修である。休みの日にもかかわらず,50名ほどの人たちが参加していて驚いた。講師以外は,全員女性である。
 9時からの開会が終わったら,レクチャー。私は「授業づくり」の担当であった。「よくない授業例」と「よい授業例」を模擬授業形式でやってもらって,私がその解説を行うという仕事だ。その後,別の講師が,パワーポイントとフラッシュの切り替えなどの「デジタルコンテンツの制御」のレクチャーを行う。そして3人目の講師が,「プロジェクト型学習」のレクチャーを行って,今日一日の流れを説明する。
 10分間の休憩が終わって10時30分から15時55分まで,ぶっつづけて「授業づくり」を行っていく。それぞれ数名のチームに分かれて「脳の成長」「月経」など,養護教諭が指導しなければならないテーマを設定して,授業づくりを行っていく。研修の最後に,5分間の模擬授業を行うことがゴールである。タイムリミットがあるので,かなりハードな研修だ。各チームの模擬授業の後に,講師の一人がコメントをして終了だ。
 この研修では,「テーマにしたがう」「デジタルコンテンツを活用する」「模擬授業は5分間」という制約がある。制約があると,かなり考えなくてはならない。しかし,完成した模擬授業は,なかなか面白いものであった。デジタルコンテンツの前後にどのような発問や学習活動をもってくるかで,効果がまるで違ってくる。卵巣や子宮などの実物大の模型を見せながら,月経の仕組みをデジタルコンテンツで説明するものがあった。たしかにデジタルコンテンツでは大きさや立体感を分からせるのは難しい。かといって模型では,中の仕組みを説明することはできない。二つのメディアが相互に補完しあっている点ですばらしかった。他の模擬授業にも様々なアイデアが盛り込まれていて自分自身が勉強になった。 
 制約が多いと,アイデアが発揮できないかというと,そうではない。制約の中で,精一杯思考するから,様々なアイデアが生まれてくる。「デジタルコンテンツを必ず使う」という制約があるからこそ,「紙メディア・模型」といったアナログコンテンツの効果も分かってくる。デジタルコンテンツも使える人がアナログコンテンツを使う場合と,デジタルコンテンツを使えない人がアナログコンテンツを使う場合では,効果がまるで違ってくるだろう。
 研修会後の懇親会で,ある養護教諭が次のように話をされていたのが印象に残った。
*************************
 私たち養護教諭は,毎日授業をしている先生たちと違って「授業づくりに」に詳しくありません。だから,どうしても「知識の切り売り」になってしまいがちです。子どもたちに,興味を持たせたり,考えさせたりできるようになりたいのです。だから,模擬授業をして,それを評価してもらうという研修は,ぜひ必要なのです。
*************************
 少しでも新しいメディアを取り入れて自分の授業を改善していこうとする姿勢に学ぶことは多い。ベテランの養護教諭がデジタルコンテンツを自在に操って模擬授業を行うというような,「ICT利活用養護教諭研修会」は,よその地域でもやられているのだろうか。
 

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2006年2月24日 (金)

CD-ROM紀要その2

 無料で配布されるCD-ROM紀要には、どこか魅力がない。つくる側ももらう側も、「どうせタダだから」という油断のようなものがあるのかもしれない。
 「販売」となると、話は違ってくる。売れないと赤字になるし、買う側も「お金を出した価値があるのか見てやろう」という気持ちになる。しかし、CD-ROM研究紀要に色々と付加価値をつけることは、研究とは直接関係ないのではないか、という意見もあるだろう。
 私はそうは思わない。販売されるものだからこそ、付加価値をつけなくてはならない。携帯音楽プレイヤーでiPodが売れているのは、デザインやイメージ、操作性や大きさといった、他社の製品にはない付加価値がついているからである。「音楽を聴く」ということだけであれば、別にiPodでなくてもいいはずだ。付加価値は、多くの人に「買ってよかった」と思わせる役割がある。 書籍のような、文章そのものに価値があるものでも、装丁やデザインに凝るではないか。
 付加価値をつけるためには、色々とアイデアを練らなくてはならない。様々な学校のCD-ROM研究紀要も見なくてはならない。現在のマルチメディアでできるコンテンツのレベルも知っておかねばならない。イメージに近づけるためには、ソフトウェアであれこれとやってみることになる。動画の圧縮率などは、何度も自分でやっていってベストの方法が分かってくる。そのほとんどが試行錯誤で身につけたものだ。
 「CD-ROM紀要に付加価値をつけて、たくさん売ろう」という目的ではあったのだが、ふりかえってみると、そのプロセスの中で、考えたり、表現したりするための「技能」を身につけていったような気がする。「ものをつくる」ということは、そういうことなのではないか。

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2006年2月23日 (木)

CD-ROM紀要

 最近は多くの学校が,研究紀要をCD-ROM化している。ここ数年の間に参加した研究会でもらった「CD-ROM紀要」は,決して少なくない。中には,パワーポイントのデータを入れただけというのもあったが,無料だったので文句は言えないだろう。
 私もCD-ROM紀要のとりまとめを5年間やってきた。しかし,平成11年度の第1作目は悲惨な結果だった。「これからはCD-ROMの時代です。販売すれば売れます。」と言って管理職を説得した。内容は「総合的な学習の中身をヴィジュアルに見せる」というものであった。1枚,800円。これが売れなかった。今,考えてみると,ホームページそのままの形式だったので魅力がなかったのだろう。コンテンツをつくってくれた同僚に申し訳なかった。悔しかった。
 だから,2作目は何か付加価値をつけようと考えた。コンテンツの内容は,職員全員でつくる。問題は,それをどのようにまとめていくか,ということだ。まず,子ども用の手引き書をPDFファイルにした。それを作るためのイラストも入れ込んだ。英語活動は学年別指導案を全て入れた。英語活動のデジタルコンテツも入れた。英語活動のイラストも入れた。指導案やワークシート,教材などをふんだんに入れたわけである。値段も1枚,500円にした。すると,今度は売れた。ものがなくなってしまった。しかし,レイアウトが気に入らなかった。自分自身が納得していなかったのである。
 そこで,3作目は,すっきりしたレイアウトにしようと考えた。スクロールしなくてすむようにし,統一感をもたせるために,画面の上部にバーをいれてデザインした。また,英語劇のための動画コンテンツもシナリオも入れた。コンピュータのマニュアルや,クラスルームイングリッシュなども入れた。それなりに売れたが,まだ物足りなかった。やはり画面がさえないのである。すでにそのころは1024×768の解像度のモニタが主流になっていたので,動画をふんだんに使った画面構成にするべきだと思った。
 そこで,4作目は,授業の様子を2分程度の動画にまとめて授業者自身がナレーションを入れるという「デジタルストーリーテリング」という手法で「動画主体の画面構成」に切り替えた。ナビゲーションボタンを押せば,授業者自身が映像で自分の研究を語るというスタイルに大幅に変更した。文字を少なくしていったのである。このとき,動画は使えることを実感した。文字情報は,書籍で読める。マルチメディアとしてのCD-ROMの特性を活かすべきだと考えたのだ。付録も充実させていった。英語活動のイラストは298枚にもなっていた。
 5作目は,色を変えようと考えた。4作目はオレンジを主体とした画面構成になっていたので,5作目は全然違う色にした。ライトグリーンである。バーやボタンのデザインも1から作り直した。動画の周辺をグレーの枠でかこんで額縁のように見せかけた。この枠を作るのに試行錯誤したのをよく覚えている。写真のまわりも,グリーンの枠で囲むようにした。英語のイラストを少なくして,その代わりに,「英語活動ゲーム集」というものをつくった。24の動画(ゲーム)を作成したのである。さすがに,二日間徹夜した。
 この5年間は試行錯誤の連続だった。昨年度のものをどのように変えればいいだろう,と常に考えてきた。昨年度以上のものを作ろうとすれば,それなりのものができあがる。しかし,昨年度と同じ程度のものをつくろうとすれば,昨年度以下のものになってしまう。
 付録として少しずつ加えていった「英語活動年間指導計画」「数字カード」「662枚の英語活動イラスト」「ALTと一緒につくった発音動画集」「英語劇の動画」「英語劇シナリオ」「英語のゲーム動画集」「クラスルーム・イングリッシュ」などは,1枚のCD-ROMにまとめて,「小学校英語活動365日の授業細案」という書籍の付録になった。
 第一作目のCD-ROM紀要が失敗であったがために,「CD-ROMの改良」を必死に行うようになっていった。もしも,第一作目のCD-ROM紀要が売れていたら,付加価値をつけようとは思わなかっただろうし,書籍の付録も存在しなかったであろう。失敗から学ぶことは多い。

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2006年2月21日 (火)

ICT利活用促進キャンペーン

 文部科学省は世界最高水準のICT国家を支える「人づくり」という観点から、学校におけるICT環境の整備等を「加速化」させるため、全国各地でICT利活用促進キャンペーンを実施している。文部科学大臣からのビデオメッセージの後に、各地の講師が模擬授業を行うといった内容である。
 私は、講師として佐賀に行った。小坂文部科学大臣と竹中総務大臣のICT利活用推進のビデオは、真剣さが伝わってきてよかった。国家戦略としてのICT利活用を明確に主張されていて、頼もしく思った。将来の日本の産業構造を考えた場合、ICTは欠かせない。教師はICTから逃げてはならないのである。
 模擬授業は、途中、大幅に変更した。日頃やっている国語のコンテンツを中心にした。佐賀の先生方には、かなり協力してもらって、ありがたかった。二つの動画を比較して「インタビューのこつを知る」というねらいでは、途中全員にインタビューゲームをやってもらった。
 修士論文のための調査研究で、学習者の意欲を喚起するのは「コンテンツそのもの」と「それに付随する発問や学習活動」であることが分かった。となると、模擬授業で示さなければならないのは「優れたコンテンツ」と「それに伴う発問・学習活動」ということになる。幅広い「発問・学習活動」を、教師はどれくらい知っているだろうか。
(使用した資料は以下です。ご自由にダウンロードできます。) http://kumajouken.up.seesaa.net/image/ICT_maeda.pdf  

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2006年2月20日 (月)

テレビ会議

 今日は,6年生の子どもたちが,日本ユニセフ協会の方とのテレビ会議を行った。最初の1時間は,こちらの音声の具合が良くなくて,相手側の話を聞くだけになってしまった。そんなときは,子どもたちの意欲は半減してしまう。話が一方的になってしまうからだ。次の時間は,映像はインターネットで見合い,音声は携帯電話で行った。これは意欲が持続できた。こちら側からの質問に相手が答えてくれるからだ。
 特に面白かったのは,「ユニセフの職員には,どうしたらなれるのですか」という子どもの質問に対する答えだ。大学院を出て,社会人としての経験を積んでおり,なおかつ英語・仏語など二カ国語以上を話せるということが条件だという。子どもたちは,「ユニセフの活動」や「世界の問題点」などは調べていたが,そのような「活動を支える人の情報」については調べていない。だから,新鮮であったのだろう。
 テレビ会議は,今まで何度も経験してきたが,子どもたちがめずらしがるのは,はじめの数分だけである。すぐに慣れる。だから,テレビ会議をすれば,授業が面白くなるわけではない。大切なのは,情報の中身であり,情報交換のプロセスだと思う。
 繰り返して主張するが,「ITの活用」とは「授業研究」そのものである。「IT機器の活用」ではない。ITによって提示されたり交換されたりする「情報の中身」をどのように授業設計に組み込むか,ということだ。そんな基本的なことが分かっていないと,「IT授業=視聴覚機器の利用」だと思いこんでしまう。自分の授業設計が未熟なことを「IT機器」のせいにしてしまう。
 テレビ会議に参加する子どもたちの真剣な表情を見ながら,そんなことを感じた。

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2006年2月15日 (水)

ITの活用は、授業力を高める

 今週の土曜日は、岐阜大学大学院の口述試験である。研究内容をプレゼンテーションしなければならない。
 研究を行ってみて感じていることは、ITを活用することで教師の授業力は向上するということだ。しかも、それは日常的に行っていく必要がある。教師が日常的にITを活用すると、ITスキルが向上するというわけではない。向上するIT技能は、せいぜいプロジェクタによる提示技術程度だ。
 ITを日常的に使用することで、教師は以下の能力が高まる。
1)教材としてのメディアを読み取る能力
2)メディアに対する児童の反応を予測する能力
3)メディアの特性を理解する能力
要するにメディア活用能力が高まるわけだ。従来、紙メディアだけだった授業が拡張されることになる。したがって、メディアそのものと授業での位置づけ方が重要になってくる。こうしたことは、日常的に経験的に学ぶしかない。そう考えると、従来の「IT技能向上の研修」と「授業実践報告研修」とは、違った研修が必要になるのではないか。それは、「教師が『学習者』として、『学ぶ』経験をする研修」である。

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2006年2月14日 (火)

イメージ検索

 イメージ検索を使うことが多い。絵を描くことが多いからかもしれないが、ほしい画像が瞬時に見つかるので、しょっちゅう使う。教材作成にももってこいだ。
 http://images.google.co.jp/
http://www.excite.co.jp/search_help/image
 現在、6年生は国際交流会に向けてポスターセッション用のパネルを作成中だ。それにイメージ検索を使わせたかったが、市のネットワークでは使えないとのことなので、あきらめた。可能であれば、日本の伝統的な楽器や芸能、和食などの画像がすぐに入手できるのだが・・・・。
 イメージ検索を学校で使うと、有害情報などが含まれていて危険なのだという。理解できないではないが、もともとインターネットというものは、玉石入り交じった情報の集合体なのだ。その中から、「玉」をいかに見つけるようにしていくかが大切なのだと思う。

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2006年2月 2日 (木)

授業のイメージ批判

 教育評論の文章には、こんなものが多い。
 「コンピュータの操作が上手になることに、そんなに意味があるのでしょうか。子どものうちは、自然と直に触れあったり、友達同士で話し合ったり・・・、そんな自然と人との触れあいこそが大切なのです。機械との触れあいでは脳の発達は促されないのです。」
「世の中、ITブームですが、これからの社会に必要な本当の教育とは『考える力』であり『創造性』なのです。インターネットで情報を引き出して印刷してみても、自分で考える力はつかないでしょう。コンピュータを与えるよりも、子どもたちにうんと考えさせる機会を与えるべきです。」
 こういう意見には、なんとなく、頷きたくなる。たしかに、薄暗いパソコン室で子どもたちがモニターを見つめている姿は、ちっとも健康的ではない。太陽の下でどろんこになって草や虫を観察している子どもの方が、よほど見た目がいい。だから、「パソコンはだめなのだ」という主張に賛同してしまう人も多い。
 でも、考えてみれば、これらは「パソコン室で、子どもたちがじっとモニターを見ている」というコンピュータ教育の「イメージ」で批判しているにしかすぎない。学校現場で、ずっとモニターを見て学習するということがどれだけあるだろうか。少なくとも、まともな総合的な学習をやっているところは、五感を使った体験的な活動から出発していき、それらを記録したり、さらにもっと調べたりするために、道具としてコンピュータを使っているはずだ。また、プロジェクトチームで動くので、友達との話し合いどころか、ぶつかり合いになって、ケンカになるくらい熱中することもある。
 「パソコンだけ使って学習する」という単元ってあるのだろうか。パソコンを使うかどうか、ということは、どうでもよい。子どもたちの学習が成立しているかどうかが大事なのだ。たとえ自然の中で学習したとしても、学習が成立していないことだって、いくらでもあるではないか。
 だから、われわれ教師は、学習のプロセスをもっと主張した方がいい。子どもたちが何を学習していったのかということを、きちんと記録するべきだと思う。「授業のイメージ批判」は想像以上に多いはずだ。

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2006年1月26日 (木)

「ITならでは」にこだわると見えなくなるもの

 デジタル教科書による教科書の投影は、もちろん紙でもできる。従来の模造紙の代用品だ、と言われれば、たしかにそうだ。ITのメリットは「授業準備の効率化か?」と言われれば、そういう面もある。
 だから 「ITの活用は、学びの本質ではない」と批判する人もいる。「そういう『道具の使い方』を研究するのは、研究の本質ではない」と批判する人もいる。批判はおおいにけっこうだが、彼らは「日常的にITを使うことで、見えてくるもの」が分かっていない。デジタルコンテツの投影によって、子どもたちがどのような反応をするのか、ということは、日常的に使っていないと見えてこないではないか。たとえ、それが「ITならでは」というものでなくても、投影することで授業の組み立て方は変化するはずだ。
 修士論文のための調査研究で明らかになったことは、ITを日常的に使っている人と使っていない人とでは、同じデジタルコンテンツを使っても授業設計が異なる、ということだ。日常的に使っている人は、子どもの反応が予測できる。それに加えて、コンテンツそのものの吟味が鋭いのである。だから、同じコンテンツを使っていても、より深く子どもたちに考えさせようとする。料理に例えると、食材の吟味ができ、なおかつ、「食べる人」の反応が予測できるということだ。こういう力は、日常的に様々な食材を試していないと身に付かない。
 子どもの反応を予測すらできないで、「学びの本質」など、どうして述べられようか。何度も繰り返すが、授業におけるITの活用は「ITの研究」ではない。「授業研究」そのものなのだ。たとえ「ITならでは」の使い方ではなくても、日常的に使うことは意味があることなのである。

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デジタル教科書と時間コスト

 5年生は、「どんなとき、だれに」という単元で、宇宙人が書いた手紙を適切な日本語に修正するという学習をしている。宇宙人が友達のさとる君が使っている関西弁で手紙を書いてしまった、という設定である。全員で、追い読みをさせた。教師が関西弁のイントネーションたっぷりで読むと、子どもたちも、関西弁たっぷりのイントネーションで読むので、楽しい雰囲気になった。
 デジタル教科書で、その手紙の部分だけを拡大提示する。子どもたちは教科書を閉じさせる。なぜならば、次のページに修正後の文が書いてあるからだ。文章だけをプリントしたワークシートを配布して、まず「自分だけの力で共通語になおしてごらん」と指示をする。子どもたちは、ワークシートに修正していく。最後は、スクリーン上で、みんなで話し合いながら修正をしていく。やはり、教材文が黒板にあるメリットは極めて大きい。
 教材となる文章を黒板に提示することは、従来も紙でなされていた。よく研究授業などでは、模造紙を何枚もつないで、立派な教具がつくられていた。だから、黒板に教材を提示するという手法は、別に新しいものでもなく、ITならでは、というものでもない。
 しかし、われわれがほしいのは「日常の授業を変える道具」である。研究授業であれば、それなりに時間を費やせるであろう。でも、毎日行われる授業で、一つ一つ教材を模造紙に書き写すことは、そう簡単なものではない。だから、どうしても、教科書だけで授業をやってしまう。それでも、それなりに授業は成立するから、恐ろしい。
 小学校教師の場合、1日に6時間の授業をやらなければならない。子どもたちを4時10分に帰したとしても、残りの50分間で、明日の授業の準備をしなくてはならない。毎日50分の時間が確保できればよいが、研修や会議、打ち合わせなどが入る。部活を担当している教師は、明日の授業の準備をする時間さえ勤務時間内に確保できない。「授業の準備にかける時間」というものは極めて重要であるにもかかわらず、きちんと確保されていないのが現状ではないのか。
 だから、授業の準備のための「時間コスト」は極めて大切だと考えるべきだ。デジタル教科書で、教材文を黒板に提示するという手法そのものは、「ITならでは」のものではない。しかし、それによって、教材作成の時間を大幅に短縮できるとすれば、他の教科の準備や授業設計の方に時間をかけられる。時間は無尽蔵にあるわけではない。「ITならでは」のものしかITの価値を認めないという人もいるが、彼らは「時間コスト」という考え方がないのであろう。

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2006年1月24日 (火)

写真とデジタル教科書

 5年生の作文の単元に「物語を作ろう」というものがある。教科書には7枚の写真が掲載されており、それから1枚選んで物語を作るというものだ。
 指導書では、導入で「教科書の写真をもとに、自分だけの物語を作るという学習の見通しをもつ。」といったことが書いてある。これでは芸がない。
 私は、子どもたちに教科書をとじさせた状態で、まずデジタル教科書で1枚の写真だけを見せた。二人の兄弟が新幹線の前で立っている写真だ。「何しているのかな?」とよびかけた。
 子どもたちは「二人の兄弟が今から新幹線にのっていこうとしている」と答えた。そこで「どこに行くの?」と再度問う。一人の男の子が「おじいちゃんち」と答える。「何しに?」と問うと、「遊びに」という答えが返ってくる。こんなやりとりをしていると自然と物語ができてくる。
 そこで、私が「それじゃあ、もっと面白くなるような話にしてごらん」と言う。すると、別の男の子が「新幹線をおりたら、そこは未来の世界になっている。兄弟は、そこから現在に帰ろうとがんばる。」と発言する。私は、「なるほどー。面白いねえ」などといって話を進める。
 こんなやりとりをしていると、面白い物語ができてくる。「じゃあ、みんなも写真を元にして物語をつくってごらんなさい。」と言うと、子どもたちは、やる気を出してくる。ここにきて、はじめて教科書をあけさせた。
 一枚の写真だけでも、十分導入に使える。しかも、これはデジタル教科書だからすぐにできた授業だ。スクリーンに、文章・写真・挿絵などを切り離して見せられるメリットは大きい。「1枚の写真を大きく拡大して見せる」ということは、「残りの6枚の写真は見せない」ということでもある。情報を絞り込んで全体に提示できるから、子どもたちの資料共有の意識が高まる。
 「デジタル教科書だから良い」というわけではない。デジタル教科書を活かすも殺すも教師次第なのだ。

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2006年1月23日 (月)

詩とデジタル教科書

 4年生の国語では、詩を書く単元がある。5つの詩が紹介されている。いずれも、子どもの詩である。
 指導書では「5つの詩を読んで、気づいたことを発表させる」といったことが書いてある。最初の学級では、デジタル教科書を見せて、そのとおりに行ったが、全く盛り上がらなかった。
 次の学級では、同様にデジタル教科書を使ったが、ひとつひとつ詩をとりあげていった。デジタル教科書のいいところは、一つの詩だけを大きく投影できるところだ。だから、全員が前を向いた授業がしやすい。一つの詩をとりあげて「この詩の文章は、他の文章と全く違うところがあります。それはどこでしょうか。」「これは、音読の工夫が必要です。私の音読を聞いて、工夫した部分を文中から探しなさい。」といった発問を次々に行っていく。これは。盛り上がった。
 デジタル教科書だから分かりやすい授業になるのではない。授業設計の効果がデジタル教科書によって増幅されるのである。だから、ITを活用しようとすると、自分の授業設計そのものが問われることになる。
 「ITを活用することによって『個の意欲』を高める」という文章を読んだことがある。私は、そんなことを考えたこともない。(もちろん、言ったこともない。)個や集団の意欲を高めるのは、授業設計だ。

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2006年1月20日 (金)

修士論文完成!

現在,私は岐阜大学の大学院生である。インターネットで講義を聴講しゼミで指導を受けている。昨日やっと修士論文が完成した。題目は
「デジタルコンテンツを活用した効果的な授業設計に関する基礎的研究〜学習者の学習活動と教師の授業設計方略の分析〜」
である。
第5章では,頻繁にコンピュータを使って授業をしている教師と,ほとんどコンピュータを使って授業をしていない教師が,同じデジタルコンテンツを使って授業設計を行った場合,設計方略に差異が生じるかどうかを調査研究した。
 面白い結果が出た。
 それにしても,ここ数日は,睡眠時間が3時間くらいだった。(^_^;)

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2006年1月 5日 (木)

ITが開く新しい教育の可能性

 広島県尾道市立土堂小学校は,あの陰山英男先生が学校長をされている学校だ。陰山先生といえば,「100マス計算」で有名な方だ。しかし,「100マス計算」は陰山実践の一部にしかすぎない。陰山先生がやったことは,本来学校がやるべきことと家庭と連携してやらなくてはならないことを,極めてきちんとやったことだ。だから,「100マス計算」だけを取り上げて批判 しても,陰山実践の批判にはならない。
 その尾道市立土堂小学校が,1月19日に公開研究会をひらくという。
http://www.bbbn.jp/~tutisyo/
その公開研究会の研究テーマが,タイトルの「ITが開く新しい教育の可能性」なのである。
http://www.bbbn.jp/~tutisyo/koukai/180119.pdf
 ITを真正面から取り上げたこの研究テーマにおそれいった。
 ITに研究を焦点化すると以下のような批判がなされる。
○「研究の本質からはずれてしまったり、領域が制限されたりする弊害が大きい」
○「ITを研究することは非常に無理があるし、各教科の本来もっている特色が逆に出せない。」
○「教具に研究が焦点化されると、『効果的なITの活用法』に目が向いてしまう。」
 でも,焦点化してやってみて見えてくることも多いはずだ。上手にやることが研究ではない。
 新しいものを創造するのには,エネルギーがいるし,痛みもある。「産みの苦しみ」は避けられないはずだ。土堂小学校が「新しい教育の可能性」という言葉を使ったところに,この研究の目指すところがあると思う。
 「産みの苦しみ」から逃げていては,「新しい教育」を創造することはできないのである。
 
 

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2006年1月 4日 (水)

IT授業は,ぎこちない?!

 私がコンピュータを使い出したのは,1988年くらいだと思う。そのときは,表計算とワープロなどを使っていた。ゲームもよくやっていた。だが,授業で活用しようという気はまるでなかった。NEC9801シリーズが全盛の頃だ。
 1991年に中学校への異動が決まった。当時のコンピュータは進化が著しく,ちょうどマルチメディアに向かっていたころだ。マッキントッシュに出会った。学校にもコンピュータ室ができた。それでも,授業で活用しようという気はまるでなかった。授業で使うことに,何かうさんくさいものを感じていた。その当時は,CAI(教授を支援するコンピュータ)が全盛だったので,計算ドリル的なものが多かったからだろう。
 授業で使わざるをえなくなったのは,1994年だ。異動した小学校が,コンピュータ教育の推進校であったからだ。私はそこの研究主任になった。だから,しかたなく始めたのが本音のところだ。当時,CAIからCAL(学習を支援するコンピュータ)に流行がうつろうとしていた。理念としては分かるが,学校の8ビットのコンピュータでは難しかった。だから,タッチタイピングの習得を研究の中核に据えた。今,思えば,何ともぎごちない使い方だったのだろう。
 1995年,附属小学校に異動することになった。そこで,コンピュータを導入することが決まって,私がその担当になった。この時ほど,前任校の経験が役に立ったことはない。当時,考えられるものを全てそろえた。デジタルカメラは,当時めずらしかったが,20台購入した。その頃は「そんな機材は,附属小だからそろえられるんだ」と言われたものだが,今ではどこの学校でもデジタルカメラはある。
 1996年から,私の本格的なIT授業は始まることになるのだが,最初は試行錯誤の連続だった。6年生担任の時に,「歴史で学習したことをデータベースにしよう」などと目標を決めて授業参観で見せた。多くの保護者は,子どもたちがコンピュータを使っていることそのものに驚いていた。しかし,ある保護者から「何の目的でやっているんですか?」と問われて,答えられなかったのを鮮明に覚えている。
 また,「ホームページの作り方を学ぼう」といった設定で授業をしたこともあったが,子どもたちは,あまりのらなかった。方法が優先されていてはならないのだ。
 何かをつくるといった活動も,一人ひとりがつくるよりも,小人数でやった方が,子どもたちは良く考えることも経験として分かった。
 そういう,ぎこちないぶざまなIT授業の経験が,後年になって「ミニプロジェクト単元」や「デジタル表現活動」「コンピュータによる英語劇」といった授業実践を生み出す源になっている。だから,「リアルで明確な目標設定」や「2人から4人のグループによる活動」などは,失敗から生み出されたものだ。学習のプロセスが極めて大事なのだ。
 ITの経験がない人や,中途半端にITを使っている人が,授業でITを使おうとすると,「ぎこちない授業」になる。端から見ていられないような「ぶざまな授業」もある。でも,そうした経験が,新しい授業を創造することにつながっていくのではないだろうか。だから,ぶざまなIT授業を見て「IT授業は駄目だ」と批判することは創造的ではない。授業の中で新しい何かを加えようとする教師の挑戦的な姿勢を評価するべきではないのか。
 授業研究は「良い授業を行う」ことそのものに価値があるのではない。「良い授業を創っていこうとする教師の追究過程」に価値があるのだと思う。

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2006年1月 3日 (火)

ITは創造性の妨げになるか?

 世の中「IT化」の時代ではあるが,手放しで受け入れられているわけではない。「IT批判」も相変わらず多い。たしかに,子どもたちが長時間にわたってテレビゲームをしていたり,高校生が電車やバスの中で携帯メールを送受信していたりすると,多くの人々は心配するに違いない。私だって心配する。
 子どもたちには自然にかかわってほしいし,高校生だったら本でも読んでほしいところだ。だから,インターネットに関わった事件や犯罪が起きると,「ほら,見たことか」ということになってしまう。やっぱり「ITは非人間的な道具だ」ということが言われる。
 しかし,もともと,ITとは単なる道具にしかすぎない。道具だから非人間的なのは当然なのだ。だから,要は使い方の問題なのだ。
 ときどき,どうして「ITを授業で使うのですか?」と尋ねられることがある。教育は,人間が人間を教え育てるという営みであるが,ITは極めて無機的な道具だ。だから,面白いのだ。一見,つながりのない二つを組み合わせてみると新しい発想が生まれてくる。今までにない授業が見えてくる。だから,ITを授業で使う目的とは,「新しい授業を創造するため」なのである。
 教師が夢中になって新しい授業を創っているときは,そのエネルギーが子どもたちに伝わる。自分が昔開発した教材で同じ授業をやっても,子どもたちは当時ほどはのってこないはずだ。新しい授業を必死で考えているときの教師の創造力が子どもたちに良い影響を与えると思っている。

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2005年12月25日 (日)

ITを使えば授業は良くなるか?

 修士論文の執筆が毎日続いている。題目は以下である。
「デジタルコンテンツを活用した効果的な授業設計に関する基礎的研究」
〜学習者の学習活動と教師の授業設計方略の分析〜
 「 ITを活用すると,分かりやすい授業になる」という主張もある一方で,「ITは道具であって,道具の研究を行うことは,学びの本質からずれる」という主張もある。(後者の方は,よく分からないが・・・。)
 私は,ITを生かすも殺すも教師次第だと思っている。「ITを使うから,良い授業になる」というものではなく,「良い授業ができる教師がITを使うと,極めて効果的になる」ということなのだ。
 そのためには,ITを使った授業研究を重ねてみることだ。はじめのうちは,ITにひっぱられることになるだろう。しかし,やっていくうちに,ITを使ったときの子どもの反応が分かるようになる。今までのように,文字と静止画像しか使えなかった黒板が,映画のような動画を映し出すことができるようになる。子どもの反応に応じて,映像に変化を加えることもできる。となると,今までの授業とは違った方法が見えてくるはずだ。だから,IT活用の研究は授業研究そのものなのである。
 「私はITが苦手なのでITの活用研究はしません」と言っているのは,「私は授業は苦手なので授業研究しません」と言っているようなものだ。授業力の差は広がっていくはずである。

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2005年11月20日 (日)

子どもたちの感想から

子どもたちの授業の感想が面白い。
*********************
○アップとルーズで写真をとったら同じものでもだいぶおもしろさなどが変わってくるのがいいなと思った。みんながつくったスライドショーが怖かったり明るかったり面白かったりして、すごく楽しい勉強ができてよかった。
○ナレーションをよく考え、言い方に気をつけて言ったので、すごく「話す」の勉強ができた。それにアップやルーズの写真をとって、アップでは何が伝わって何が伝わらないのか、ルーズでは何が伝わって何が伝わらないかが分かったのでよかった。
○私は最初「アップ」と「ルーズ」の意味を知りませんでした。そして、先生や友達の意見を聞いてみると、私はだんだん「アップ」と「ルーズ」の意味が分かってきました。発表も前より、ずっと上手になっていました。そして私は「アップとルーズで伝える」の勉強が楽しく感じられてきました。そして、「四年三組から発信します」の勉強では、私は体育館のスライドショーをつくることにしました。私は最初はスライドショーなんて、簡単そうで楽しそうと思っていたけど、そう簡単にはできませんでした。そして、スライドショーができた時、私はスライドショーを作るのだけで、こんなに時間がかかるなんて、と思いました。そして、私は、この学習で「書く」「言う」「感想」ということを学びました。難しかったけど、とっても楽しいスライドショーができて、よかったです。
○スライドショーを作るために、いろんな写真をとったりして、そのテーマに合う写真や曲を選んでセリフを書いて覚えて、何回もくりかえしてやったかいがあったと思います。同じ場所でも、曲や言葉を入れることだけで、あんなにふんいきのちがいがあると、あらためて思いました。ふだん、ふつうに見ているものでも、あらためて見ると、なんとなくこわく感じることにも気がつきました。おもしろくなったり、こわくなったり、よく観察してみると、もっとおもしろい体験ができると思います。
○はじめて、国語の少人数で手をあげられてうれしかった。国語の少人数だと分からないやつも、よく分かるし、発表するときも恥ずかしくなかったので「もっと発表したい」というい気持ちが出てきた。もうちょっと考える勉強をすすめていきたい。写真の選び方は、難しかったけど、文章が映像に入れられて「がんばってよかった」という気持ちになった。
○最初は、あまりアップとルーズの意味が分からなかったけど、「おもしろスライドショー」を作って、アップとルーズの意味がよく分かりました。一つ気づいたのは、こわいや、さみしいのイメージだとルーズの写真が多く、明るいや楽しいのイメージだとアップの写真が多いということです。これから、写真をとるときは、適当にとるのではなく、この時はアップでとるか、ルーズでとるかを考えていこうと思います。
**************************************
 「難しかったけど、楽しかった」と書いていた子どもが多かった。

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2005年11月17日 (木)

スライドショー発表会

 いよいよ、「四年三組から発信します」のスライドショー発表会だ。子どもたちは楽しみにしていたようだった。感想を言うように指示したが、なかなか難しかったようだ。映像と音楽と言葉の三つをコメントしないといけないからだ。スライドを見せた後に、それぞれの映像を一覧で見られるようにしておけば、感想を述べやすくできただろう。
 傑作が多くて見ていて楽しかった。特に「恐怖の理科室」と「楽しい理科室」は、その対比が面白かった。最後の15分で、アンケートと感想を書かせて授業を終えた。
 結果は以下だ。
今回、やる気をもって学習できましたか?
       とても94.3%  まあまあ5.7% あまり0.0% ぜんぜん0.0%
アップとルーズという伝え方の工夫は分かりましたか? 
       とても71.4% まあまあ28.6% あまり0.0% ぜんぜん0.0%
スライドショーをつくるために、すすんで写真をとることができましたか? 
       とても60.0% まあまあ25.7% あまり14.3% ぜんぜん0.0%
とった写真の中から、みんなで話し合いながら選ぶことができましたか?
       とても80.0% まあまあ14.3% あまり5.7% ぜんぜん0.0%
うちの人に向けて文章を書き、それをよりよいものにしていくことができましたか?
       とても68.6% まあまあ28.6% あまり2.9% ぜんぜん0.0%
伝えたいテーマに合わせて、考えて音楽lを選ぶことができましたか?
       とても94.3% まあまあ2.9% あまり2.9% ぜんぜん0.0%
伝えたいテーマに合わせてナレーションの練習をすることができましたか?
       とても71.4% まあまあ28.6% あまり0.0% ぜんぜん0.0%
みんなのスライドショーを見て感想をもつことができましたか?
       とても14.3% まあまあ60.0% あまり20.0% ぜんぜん5.7%
今回の学習は楽しかったですか?
       とても100.0% まあまあ0.0%  あまり0.0% ぜんぜん0.0%

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2005年11月16日 (水)

ナレーションの練習をする

音楽が選ばれたので,スライドに音楽をはりつけてスライドショーを作成する。今回は,iMovieというソフトを使った。ウインドウズだったらPhotoStoryを使えばいいのだろう。こういった操作も,子どもたちがやると,すごく楽しいのだが,今回はできない。情報の「内容」だけで行う。
 音楽入りスライドショーはサーバーに入れて,子どもたちのパソコンから再生させる。子どもたちは,パソコンの前で,ナレーションの練習をすることになる。
 条件は以下だ。
(1)すらすらと言える
(2)感情をこめて言える
(3)画面に合わせて言える
 これをクリアするためには,何度も練習することになる。結果的に,子どもたちは「音読」の練習を反復することになる。学級担任がパソコン室で「合格」「不合格」を判定する。私は,となりの部屋で待機しており,「合格」をもらった班の録音を行う。(録音が終わった班は教室で別の課題に取り組む。)
 なかなか,楽しい作品ができあがりつつある。

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2005年11月12日 (土)

音楽を選ぶ

 ナレーションは、なかなか合格を出さない。だからこそ、「合格!」と告げたときの、子どもたちの喜びは大きい。文章を練り直すという作業は、目的と意味、構成など、いくつもの条件をクリアしなければならないので、極めて重要だ。
 そして、音楽を選ぶ時間に突入する。この時間は、なかなか楽しい時間となった。使用した音楽は、色々まよったが「音・辞典 vol.2」というフリー音楽集を使ってみることにした。
 この音楽集には、コンピュータのデータ以外に音楽CDも入っている。その前半36曲を全て聴かせる。子どもたちは、グループごとに机をつけて、スライドで使う写真をみんなで見る。そして一曲ごとに、「◎」(ぴったり)、「○」(まあまあ)、×(ぜんぜん合わない)を曲一覧に記入していく。選んでいるときの、子どもたちの顔は真剣だが楽しそうだ。国語なのだが、音楽の時間みたいに見える。写真と文章と音楽を合わせていく作業である。
 全部の曲が終わったら、班のメンバーで最終的に一曲選ぶことになる。黒板に曲の番号を書き出して、もう一度
、曲を聴いてチェックする。
 終わった班は、朗読の練習だ。子どもたちは、写真撮影、写真選択、文章作成、文章練り上げ、音楽選択、朗読練習 ・・・と次々とハードルを乗り越えていかなければならない。
 以前、勤務していた学校であれば、これらの作業はコンピュータ室で一度にやらせていただろう。それだけ児童用コンピュータの環境が整っていた。しかし、児童用コンピュータを一切使わなくても、同様のことはできるものだ。

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2005年11月11日 (金)

ナレーションを考える

 スライドをならべてしまった段階で、ナレーションを考えさせる。
 これは、とても重要だ。結局、子供たちは3回書くことになった。
 (1)まず、各班1枚の緑の画用紙に、選んだ6枚の写真を上部にならべてはりつける。
 その後、個人で1枚、同様の形式の上質紙に、ナレーションを書く。このとき、時間を限定する。15分程度でよい。
 サンプルは以下だ。
*************
 放課後の図書館に行ったことはありますか?人が少ないので、少しさびしいけど、しずかに読むことができるんですよ。
「ハリーポッター」のシリーズはみんなに大人気なんです。図書室の宮崎先生は、とっても明るくてやさしいので図書室に行きやすいです。
 私たちは図書室が大好きです。お父さんやお母さんたちも、一度来てみて下さいね。さて、今度は何を読もうかなあ。
*************
(2)15分たったら、今度は、最初にスライドをはりつけた緑の紙に、班員3名の文章を合成しながら、一つのナレーションにしていく。
 この作業は、けっこう難しい。けっこう自分たちでできる班と、なかなかできない班がある。できない班には、教師の方から、個々の子どもたちの「良い文章」に傍線を入れて「これらの文章を合成してごらんなさい」とアドバイスする。
(3)緑の画用紙にナレーションができたら、教師の方にもってきてチェックをしてもらう。
 ここで、なかなか「合格」を出さない方がいい。文章のおかしいところや、工夫が必要なところは、アドバイスをして書き直させる。この「書き直し」の作業が、子どもたちの思考力を高めることになる。
(4)合格をもらったら、黄色の画用紙に「清書」を行い、緑の画用紙にはりつけた黄色の画用紙にはりかえる。この段階で写真の順番を入れ替えてもよい。
 これでナレーションの完成だ。
 このナレーションだけでも2時間かかった。

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2005年11月 7日 (月)

子どもが撮影した写真を見る

 子どもたちが撮影した写真を見てみた。パソコンにすぐにとりこむ。
 一覧表示ができるように各班ごとに印刷しておいた。
 今回の場合は,「学校のどんな感じを伝えるか?」ということなしで,写真撮影をさせたので,けっこうばらばらであった。案外と多かったのが,「友達の顔のアップ」。これでは,学校紹介にはならない。こういうことは,実際に子どもたちにデジタルカメラをもたせて見るまでは分からなかったことだ。
 今回の条件は,あくまでも「アップとルーズ」だ。中間点として,撮影してきた写真を一度,モニタにうつして,みんなで検討する時間が必要であるのだろう。
 まる1日の撮影を終えた次の日,一覧印刷したものを子どもたちに配る。子どもたちには「同じ場所を撮影したとしても,まったく感じ方の違うスライドをつくりましょう,とよびかける。
 別の学級では「授業参観のときに,うちの人に学校紹介をしましょう。」という「目的」を明確にしておく必要があるはずだ。
 子どもたちは,かなり真剣に考えていた。しかし,そこにも問題点があった。(つづく)

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2005年11月 2日 (水)

スライドショーを見せる

 まず,「四年三組から発信します」を音読する。その後,子どもたちにこう告げて授業を始めた。「この単元では,実際にみなさんに学校のものの写真をアップとルーズで撮影して何かを伝える作品をつくってもらいます。」
 子どもたちは,きょとんとして聞いている。そこで,音楽入りの「楽しい図書館」を見せる。子どもたちは,にこにこして聞いている。「どんな感じの図書館でしたか?」と尋ねると「うれしい感じ」「楽しい感じ」という答えが返ってきた。
 「先生は,図書館がいつも明るくて楽しいところであることを,みんなに伝えたくて,こんなスライドを作ったんです。それでは,もう一つ見てもらいます。これは,誰もいない時の図書館です。」こう告げて,別のスライドショーを見せる。不気味な音楽つきだ。
 子どもたちは,笑いながら見ていた。「どんな感じの図書館でしたか?」と尋ねると,「さびしい感じ」「おばけが出てきそう」という答えが返ってきた。
 「こんなスライドショーを作ってみたい?」と尋ねると,みんなうなずいている。どんな場所がいいかと尋ねると,以下の答えが返ってきた。
○理科室 ○体育館 ○教室 ○音楽室 ○運動場 ○コンピュータ室
 これらを6つの班で分担して,デジタルカメラで撮影するように指示した。条件は一つ「アップとルーズを使う」ことだ。解像度は640×480。スライドショーに適したものだ。これなら,かなり撮影できる。子どもたち用のデジタルカメラでも399枚撮影できる。
 デジカメをもった子どもたちは,教室をとびだしていった。

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2005年10月29日 (土)

HDDレコーダーを見せる回数

 6年生のプレゼンテーションの単元が終了したので,アンケートをとった。6年1組と2組だ。この二つの学級は,ほぼ同じように授業を行った。違ったのは,HDDレコーダーを使った回数だ。
6年1組は2回,6年2組は1回にした。2組の方は,教師による直接的なアドバイスを重視した。
 面白かったのは,アンケートの「自分の姿をビデオで見ることは,プレゼンテーションの練習の役にたちましたか?」という質問に対する答えだ。「とても」と答えた児童の数は1組の方が多い。「ぜんぜん」と答えた児童は,まったくいない。一方,2組の方は「とても」と答えた児童は少なく,「まあまあ」と答えた児童が多い。しかも,「ぜんぜん」と答えた児童が数名いた。
 考察するに,HDDレコーダーで自分の姿を1回見ただけでは「伸び」が分からないからであろう。それどころか,自分が話しをしているという姿を見るのは,とても恥ずかしい。恥ずかしさだけが印象に残った児童は「ぜんぜん」と答えているようだ。だとすると,HDDレコーダーで自分を見せる回数は,最低2回は必要だということが分かる。
 授業研究とは,このような細かな方法にこだわって,考察していくことだと思う。

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2005年10月28日 (金)

教具としてのデジタル教科書

 光村のデジタル教科書は,説明文の指導には極めて効果的だ。段落の番号をつけるにしても,キーワードを探すにしても,スクリーン上の「ここ」と指し示すことができるからだ。たったそれだけのことかもしれないが,子どもと同じ教材文がそのまま共有できると,文章を検討することが極めてスムーズに行える。今までできなかったことが可能になる。
 しかし,使いづらいところもある。これには「教科書ビュー」という全く教科書の紙面どおりの画面のものと,「本文ビュー」という本文だけの文字を大きくした画面の二つがある。教室の一番後ろから見てみると,教科書ビューでは文字が小さくて見えにくく,本文ビューでは文字が大きすぎて全体が分かりにくい。教科書ビューの下の「新出漢字」や上の「飾り」をなくした,「教科書の挿絵と本文」だけをぎりぎりいっぱい大きくした画面がほしいところだ。だから,私は教科書ビューをスクリーンからはみだす形で大きく投影して使っている。
 明治時代に日本に黒板(ブラックボード)が入ってきたとき,かなり画期的だったと想像できる。寺子屋式の授業から,全員が前を向いて黒板を見る,という現在の授業の形に変化したのは,黒板の導入が最も大きな理由だろう。
 教具は,授業の形を変化させる。教具は,どちらかといえば,授業の補助的なものと考えられがちだが,私はそう思わない。よく,「ITは学びの本質ではない」などと訳知り顔で批判する人がいるが,当たり前のことを言っているにしかすぎない。「黒板は学びの本質ではない」などと言ってるのと同じだ。教具は授業を変化させるものなのだ。それをどう変化させるのかが問われているのだ。

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2005年10月27日 (木)

プレゼンテーションを録画する

 6年生のプレゼンテーションが終了した。今回は,二つに分けた。2カ所で2回行う。教室グループABが10名ずつ分かれて,少人数グループCDにプレゼンを行う。一つの教師でAがCに行い,別の教室でBがDに行う。1回目のプレゼンテーションの後に,アドバイスをおたがいに言い合う。教師も指導を加える。その後2回目は,聞くグループを交代させる。つまり,AがDに行い,BがCに行う。
 次の日は,言う方と聞く方を入れ替えることになる。2時間で全員が2回ずつプレゼンテーションを行うことになった。言う方も聞く方も,全く新しい情報なので,興味をもって聞くことができる。
 その様子は,ビデオで録画しておく。パソコンに取り込みながら,一人一人をあらためて見ていく。すると,子どもたちのアイコンタクトや表情などが客観的に評価できる。学年を通して記録していくと,成長が見られるはずだ。問題は,それをシンプルに行っていくシステムだろう。

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2005年10月24日 (月)

HDDレコーダーの限界

 HDDレコーダーは,スピーチ指導には抜群に威力を発揮したが,プレゼンテーションの指導には,今一つ効果的ではない。スピーチは流暢さが求められるが,プレゼンテーションには,むしろ「迫力」や「対話力」のようなものが必要とされるからだろう。
 6年のプレゼンテーション指導では,最初の1回目の練習ではHDDレコーダーで自分の姿を見せたが,2回目の練習からは,あえてITなしでやってみた。そして,「アイコンタクト」「表情」「声の力強さ」を強調して,「教師による指導」と「グループ内での教え合い」に的をしぼった。
 私は常々思っているのだが,「子どもたち同士の教え合い」には限界がある。子どもたちが持ち合わせていない知識や技能もあるはずだから。だから,教師が指導すべきはきちんと指導するべきだ。もちろん,一人一人の子どもたちを一度に見ることは不可能だから,「教師の指導」にも限界はある。
 「IT」にも「教え合い」にも「教師の指導」にも,いずれも限界があるからこそ,その組み合わせが効果を発揮する。

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2005年10月20日 (木)

HDDレコーダー指導で改善すべきこと

 HDDレコーダーは授業で使える。しかし,常に改良していく必要もある。
まず,どこにカメラを置くか,ということは一つのポイントだ。4年生はアナウンサーのように話すことを目的としたので,真正面に置いた。5年生はプレゼンテーションだったので,あえて斜め前にカメラを設置した。聞いている人の方を向いて発表するように指示したのである。
 結果として,どちらが良かったか?真正面に置いた方が絶対によかったのである。なぜならば,録画された自分が自分に向かって話している状況が分かるからである。つまり,聴衆として自分の姿を見ることができるからだ。
 そこで,6年生のプレゼンテーションの指導においても,カメラを真正面に置いてやってみた。指示は「カメラも聞いている人の一人として考えなさい」と言うことにした。たしかに,こちらの方がいい。

 それから,グループでの場の設定もポイントだ。
 自分の姿を見た子どもたちは,自己評価カードに反省点を書く。その後は,グループで練習をする。4年生では,机と椅子を用意して,練習する場を設定しておいた。
 6年生は,そこまで準備しなくても自分たちでできるだろうと考えて,「このあたりで,集まってやりなさい」と指示した。これは,大失敗だった。
 集まってはいるが,練習にはなっていない。「場」がないからだ。ステージが必要なのだ。急遽,椅子を置いて「場」をつくったら,別人のようにやりだした。
 
 「カメラの位置」とか「場の設定」とか,小さな小さなことのように思える。でも,その小さなことにこだわれるかどうかは大きいと思う。授業研究は地道な発見の積み重ねじゃないのかなあ。

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2005年10月17日 (月)

熊本市情報教育研究会例会

 夕方から、熊本市の情報教育研究会に参加した。発表したのは、私と上妻さん、西尾さんと熊本市教育センターの塩津指導主事。
 私は、HDDレコーダーの活用について発表した。上妻さんは、ITを使った国語の実践「みんなで生きる町」。西尾さんは、図工での「ITちょこっと活用」の授業であった。教育センターからは「WEB熊本市」の紹介だった。上妻さんのは、WEB熊本市との連携が面白い。西尾さんのは、キッズゲルニカを交流に使うのが面白い。いずれもネットでの実践がポイントだ。
 さて、発表をずっと聞いていて思ったことなのだが、授業の状況がよく分かるプレゼンにするには、こつがあるように思えた。自分の反省をこめてメモしておこう。
 一つめは、活用したコンテンツそのものを、聞いている人に示すこと。これによって、聴衆は「学習者」と同じ感じを味わえる。
 二つめは、そのコンテツを使った授業場面そのものを見せること。その場合、大切なことは、子どもの声や表情だ。コンテンツに対して、子どもがどう反応したかが分かる。
 三つめは、主張点をしぼりこむこと。実践を15分以内に話そうとすると、あれもこれもと言いたくなる。それをがまんして、言いたいことを一つにしぼって、それを詳しく話した方がよい。

 それにしても「ITによる学力向上」を主張するのは難しい。なぜならば、元来、授業とは学力向上を目指すものだからである。だから、ITによって学力向上ができたかということは言い切れない。学力を向上を目指す「授業」があり、それをITが手助けしていると言い方が適当だ。だから、授業がうまい人はIT活用もうまいし、授業が下手な人はITに引っ張られてしまう。後者は、IT活用の授業がうまくいかないと、ITのせいにしてしまう。授業がうまくいかないのは、自分のせいなのに・・・。

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2005年10月16日 (日)

HDDレコーダーの記録を見る

 半日かけて、HDDレコーダーに記録された子どものスピーチを見た。
 1回目と2回目の違いがすごかった。まるで違う。1回目は、下を向いて原稿棒読みの状態で、引っかかりながらスピーチしていた子が2回目からは、とにもかくにも前を向いて話そうとしている。
 では、最初から上手なスピーチをしていた子はどうなったのか。そうでない子ほどの違いは出ないが、やはり「視線」「表情」「声のスピード」などが違ってくる。
 2回目と3回目の差はそれほどでもない。自分の直すべき場所が分かったからであろう。
 HDDレコーダは簡単に映像が残るからいい。今回は4年生で3回ほど、5年生では2回ほどHDDレコーダーで練習した。授業時間が無限にあるわけではないので、2回は練習が必要なのだと思う。
 課題は、最終スピーチと1回目のスピーチを比較させることだろう。この比較ができたら、子どもたちは「上達した」という実感がさらに強まるだろう。
 最終スピーチと1回目のスピーチを動画ファイルにしてサーバーにアップしておいて、それぞれの端末で見るという方法はどうだろうか。

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2005年10月 8日 (土)

プレゼンの「内容」の指導

 最近の国語教科書は「話す」「聞く」を扱った単元が多い。ということは、そのための指導書も充実していなければならない。しかし、指導書はどうなのだろう。
 たとえば、6年生の「共に考えるために伝えよう」(光村6年上)の指導書では「構成を考えながら発表メモを書く」としか書かれていない。
 あとは「付録CDを参考にしながら」「初め・中・終わり」に記入しながら、発表メモを書くのだという。
 これでは指導にならない。第一、付録CDの例は面白くない。
 となると「プレゼンの内容指導」は自分で考えなくてはならなくなる。考えてみれば、今までは「プレゼンの方法の指導」はよくなされていたのだが、「プレゼンの内容の指導」は、あまりなされていなかったように思うが、いかがだろうか。

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2005年10月 4日 (火)

光村デジタル教科書

 今週の月曜日は、校内研修でデジタル教科書の紹介を行った。国語と算数である。こちらが紹介して、後は自由にさわってもらうというだけのものである。ほんの10分ほどの研修であるが、これをやるかやらないのかは大きいと思っている。校内研修は、だらだらとやるよりは、10分から20分程度の紹介などをどんどんやっていった方がいい。
 今日は、そのデジタル教科書を使って実際に授業を行った。光村の6年上「共に考えるために伝えよう」である。
 まず、挿絵だけを見せた。「長い取っ手」の写真だけをどんと見せる。子どもたちは不思議そうな顔をしている。「この写真を見て気づいたことを言いなさい」と指示する。子どもたちは最終的には「取っ手が長いと、背が高い人も低い人や車椅子の人も使える」といったことに気づいていく。そうやって挿絵だけを見せていく。「ひねる部分の長い蛇口」や「大きなスイッチ」「高さに違いのある水飲み場」などである。写真だけだと情報が不十分になるので、子どもたちは集中する。
 次に資料の部分をデジタル教科書に朗読させる。私は、通常「追い読み」をさせることが多いが、今回はデジタル教科書の朗読を聞かせた。発問は一つ。「作者が提案していることは何なのか、この朗読を聞いて考えなさい」である。聞かせる以上は、課題を与えなければならない。そのことが「聞く力」を伸ばすことになる。
 朗読が終わったら「作者が提案していることは何なのか、ノートに書き抜きなさい」と指示する。資料の中には「〜が私の提案です。」と書いてあるので、すぐに分かりそうなものだが、実際は難しかったようだ。
 デジタル教科書があると、文章そのものを提示できるので、「この部分」と指し示すことができる。
 デジタル教科書は、使い慣れてくると、けっこう色々な使い方ができそうだ。

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2005年9月28日 (水)

HDDレコーダーでスピーチの練習は可能か? その5

 今日は、ビデオ番組撮影の本番だ。4年生が今までの練習を生かしてスピーチを行った。最初のクラスは、ほとんどの子どもたちが緊張してしまった。表情がかたくなって、声も小さくなりがちであった。やはり、「本番」となると緊張するようだ。そこで、次のクラスは、ビデオカメラの横にカードを示すことにした。「明るい表情で前を向いて」という青いカードと、「力強い声ではっきりと」という黄色いカードだ。単純な方法だが、効果は高かった。
 別の場所では、学級の半分の人数の子どもたちが撮影している。明日は、これらを交換して視聴することになる。
 ところで、今回の授業を組み立てて反省したことがある。次のように条件をつけるべきであった。
(1)一人30秒以上1分以内のスピーチにすること
(2)点字グループは何かを見せること、手話グループは実際の手話を演示すること
 また、スピーチのための留意点を段階的に指導する必要もあった。たとえば、次のようなことだ。
 レベル1 力強い声で、抑揚をつけて話す
 レベル2 相手の目を見て話す
 レベル3 明るい表情で語りかけるように話す
 これらをペアで練習していく活動も組み込めるだろう。

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2005年9月27日 (火)

HDDレコーダーでプレゼンの練習は可能か?

 今までは4年生の授業であったが、今日は5年生のプレゼンの練習でもHDDレコーダーを使ってみた。
 これも同様に効果があった。できれば、2時間から3時間くらい続けないと、「自分自身が成長した」という実感がわきにくいだろう。いずれにしても、自己モニタリングは予想以上であった。
 ただ、限られた時間数で、プレゼン練習の効果を上げるためには、資料作成の時間を可能な限り少なくする必要はあると思う。調べるのが面白ければ、調べる時間も多くなるし、資料作成の時間も多くなる。
 しかし、今回の授業のねらいは、調べる力をつけることではない。音声言語の力をつけることだ。そう考えると、いくつかの条件をつけた方がよかったかもしれない。たとえば、以下のような感じだ。
(1) 資料は1枚の写真または図のみを使うこと
(2)一人の持ち時間は30秒以上〜40秒以内とすること
(3)一度は聴衆に問いかけること
 限定されると、かえって思考力を使うはずだからだ。

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2005年9月26日 (月)

HDDレコーダーでスピーチの練習は可能か? その4

HDDレコーダー授業は続く。分かってきたのは、次の3点だ。

(1)カメラに向かって語りかけるような話し方のサンプルが必要である
(2)HDDレコーダーの映像を見て、自己の修正部分を振り返る時間が必要である。
(3)HDDレコーダでの撮影と撮影の間に効率的な練習が必要である。
 (1)については、夏休みの中にFアナウンサーにお願いしてスピーチの語りを録画しておいた。1分間で、すばらしい語りをしてくださった。これを、そのままサンプルとして見せた・
(2)については、視聴後に、机を窓向けに横一列に並べて「振り返りの場」とした。これは、非常に良かった。
(3)については、「力強い声で、すらすら話す場」と「まっすぐな視線で表情を工夫して話す場」の二つをもうけて、グループ間で相互に批評しあうことにした。
 結局、一つの教室に、全員を入れて、下の5つの場をぐるりと回れるようにしたのである。
1、自分のスピーチを撮影する場
2、自分のスピーチを試聴する場
3、自己評価をして、「前より良くなったところ」と「次にがんばること」を書く場(個別作業)
4、力強い声で、すらすら話す練習をする場(グループでの練習)
5、まっすぐな視線で表情を工夫して話す場(グループでの練習)
 これは良かった。流れがスムーズで、子どもたちもよく練習をすることができた。 HDDrecorder

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2005年9月24日 (土)

教育工学会 プレゼンテーション

 今日は自分自身のプレゼンテーションであった。タイトルは、「授業設計におけるデジタルコンテンツの活用と学習者に対する効果に関する一考察」。デジタルコンテンツを見た直後と、意見交換をした後での、子どもの情意面の変化を調査したものである。結論としては、意見交換をしたから、学習意欲が高まるというわけではないということだ。ただ、意見交換をした後では、コンテンツを面白く感じるという結果が出ていた。
 また、同じデータを、紙に印刷資料で見せた場合と、プロジェクターで投影した場合との差違調査したものもある。これも結論から言えば、同じ情報であれば、紙とプロジェクターでは大きな違いはないということだ。(もちろん、これは写真の場合で、動画データだと違った結果になる。)
 以上のことから言えることは、「資料への興味・関心」「学習意欲」は、デジタルコンテンツそのものと、それに付随する発問によって効果が決定づけられる、ということである。プロジェクターで投影して話し合わせれば、子どもの意欲が高まるわけではない。
 そう考えると、やはり「コンテンツ」と「発問」の吟味こそが重要になる。
 

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2005年9月23日 (金)

教育工学会 シンポジウム

 教育工学会の全国大会のために徳島に来ている。1日目はシンポジウムがあった。
 シンポジウムは、なかなか難しいとあらためて感じた。もともとシンポジウムは「一つの問題について、数人の人が意見を発表し、それについての聴衆の質問に答える形で行われる討論会」という意味がある。だとするならば、「一つの問題」となるようなシンポジストの意見がなくてはならない。ぐっと絞り込んだ「問題」である。たとえば、「IT活用によって学力向上をどう図るか」「IT活用で学力向上は可能か?」といったものだ。
 それに答える形で、シンポジストは意見を言わなくてはならない。シンポジストが絞りこんだ共通のテーマを考えているからこそ、フロアからの質問もシンポジスト全員へのものになる。「問題」が絞り込まれていないと、個々の実践への個別の質問に終始してしまって「問題」が深まらない。
 私も最近はシンポジウムのコーディネイターをすることが多いが、事前の打ち合わせの段階でシンポジストにかなり注文をつけることが多い。誰か「シンポジウムの上手なやり方」という本を書いてくれないだろうか。

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HDDレコーダーでスピーチの練習は可能か? その3

 2日目の今日は、少人数の二つのグループ(各20名ずつ)で授業してみた。当然だが、HDDレコーダーが二つ必要になるので、自宅の古いやつを設置する。一つはコンピュータ準備室。もう一つはその隣にある児童会室である。どちらの部屋も普通教室の3分の1程度の広さなので録画するのに都合がいい。
 セッティングに時間がかかるのが難点だが、どちらも問題なく「追っかけ再生」で自分のスピーチをモニターできるようになった。
 前日の課題であった「改良すべき点」の自己評価については「自己評価カード」を使用することで解決させた。「声」「表情」「内容」の3点で自己評価をさせていく。
 だが、まだ課題もある。一つは、教師の位置だ。子どもと一緒にモニターの画面を見ながらアドバイスをする方がいいのか、それとも別室にいる子どもたちに個別指導をすればいいのか、けっこう大きな問題ではある。 また、別室にいる子どもたちの「練習方法」も課題ではある。「別室」が「待合室」になってはならない。
45分の授業の中で、20名が一巡するのに約30分がかかる。個別練習の時間がかなり重要になるのだが、それを効率的に行う方法が必要だ。4年生が一人で何度も練習していくのは難しい。それこそ、グループによる練習をする「場の設定」の工夫が大切になるだろう。そう考えると、一つの教室の中で、1録画する場、2視聴する場、3自己評価して個別練習する場、4グループ練習する場(二つ)という具合に、ぐるりと一巡できる場をつくった方が効率的な学習ができそうだ。

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2005年9月21日 (水)

HDDレコーダーでスピーチの練習は可能か? その2

 HDDレコーダーとはハードディスクレコーダーだ。すでにビデオデッキに取って代わろうとしている。
 コンピュータ室のとなりに、コンピュータ準備室というものがある。4月に来たときは、古い機材と箱の物置となっていた場所である。そこに間仕切りを置いて、録画する場と視聴する場に分ける。
 録画する場にはビデオカメラとHDDレコーダー、マイクを設置する。それからラインを引っ張って、視聴する場のテレビモニタにつなぐ。事前に試したときはハウリングがひどかったので、スピーカーをつなげて解決した。
 まず、4年2組の子どもたち数人でやってみた。最初の女の子が録画場でスピーチをして、すぐに視聴場のモニタに座った。追っかけ再生のボタンを押したら、今話した自分の姿がモニターに出てくる。ひどくびっくりしていたようだった。しかし、じっと見ている。恥ずかしそうだが、うれしそうだ。「どうだった?」と尋ねると、「下ばかり見ているし、表情がかたい。」と言っている。自分のスピーチの欠点を自覚できたのだ。その女の子は「鏡を見て練習したい」と言う。なるほど、鏡を見ながらだったら、自分の表情を見ながら練習できる。そこで、理科室から鏡を借りてくることにした。
 次に4年1組の子どもたち20名でやってみた。同様に驚いていた。「自分のスピーチはどう?」と尋ねると、やはり「表情が暗い。すらすら話していない。」などと言っている。4人グループで視聴しながら、あれこれ話し合っているようだ。グループでの視聴が終わったら、となりの家庭科室に行って鏡に向かって練習するように指示した。
 子どもたちは、コンピュータ準備室〜家庭科室〜コンピュータ室をぐるっと回ることになる。一番はじめにスピーチした女の子は2回目は明らかに良くなっている。表情が明るくなり、言葉もスムーズになっている。
 なかなか面白い授業風景になった。ただ、もちろん改善点もある。自分の姿を視聴させたら、そこで必ず「改良すべき点」を文章で記述させることだ。そうしないと視点が明確にならない。眺めるだけでは駄目なのだ。まだまだ、このシステムは改良が必要である。

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2005年9月20日 (火)

HDDレコーダーでスピーチの練習は可能か? その1

 少人数で国語を指導していて、絶対にいいなと思うことは、作文指導のときだ。一人に1分くらいかけて個別指導をしても20分もあれば全員終えることができる。
 一人にかかわる時間を増やすことが、少人数指導の一つのメリットではある。
 さて、スピーチ指導ではどうだろう。一度に全員分のスピーチを見るのは不可能だ。かといって、教師が一人の子のスピーチを見ていれば、他の子は放ったらかしになる。
 個別に練習できればいいが、それはなかなか難しい。そこでHDDレコーダーにスピーチを録画しながら、「追っかけ再生」機能を使って、たった今話したばかりの自分自身のスピーチを視聴させて改善策を練らせるという作戦を考えた。
 放課後に機器は設置したが、うまくいくかどうかは分からない。やってみなくては分からない。こんなときは、どきどきわくわくする。だから、授業研究は面白いのだ。

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2005年9月 8日 (木)

光村デジタル教科書を使ってみる その3

 6年の学級担任が病欠のために、急遽、国語の授業をすることになった。教科書の「五年生で習った漢字」のところである。
 ここでもデジタル教科書を使ってみた。教科書本文が投影されたら、漢字の部分をクリックする。すると、その漢字が大きく投影される。
 筆順が、大きく順番にアニメーションで示される。子どもたちは、空書きでなぞっていく。
 字は、かなり大きいので、後ろでもしっかり見える。ただ、残念なことに、タイミングが合わない。アニメーションが遅いのである。だから、子どもたちもやりにくそうではあった。空書き独特のタイミングが表現できなのである。
 また、「部首」と書いてあるボタンを押すと、その漢字の部首が青く表示される。欲を言えば、部首名まで知りたいところだ。
 デジタル教科書だから漢字が覚えやすい、というわけではない。やはり、使い方次第だ。
(それにしても、どうして、多くの学校の研究で「漢字指導の方法」といったことをやらないのだろうか。漢字指導の最良の方法を確立できたら、きっと多くの学校で役立つはずだ。)

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2005年9月 7日 (水)

光村デジタル教科書を使ってみる その2

 光村デジタル教科書は所詮掛け図にしかすぎない。月曜日に4年1組で授業を行ったときは、教科書の教材「『伝え合う』ということ」を、いきなり本文から見せた。これは全然駄目だった。失敗の例だ。子どもたちも集中して見ているようではなかった。
 水曜日の今日は、4年2組で同じところの授業を行った。今回は、いきなり本文を見せなかった。光村デジタル教科書には、「挿絵」や「参考」というボタンがある。これを押すと、本文中の絵だけが大きく映し出せるようになっている。私は、「点字」の挿絵を大きく映し出して見せることにした。「こういうでこぼこを見たことはありますか?」と問うと、子どもたちは、いきなりスクリーンに集中した。挿絵だけを拡大して見せるだけでも、かなり違う。
 本文を読む前に、「参考」の動画を見せる。目の不自由な方が、すごい速さで点字を読み取っていく動画である。これもよかった。「こうやって、使うんだ」という表情で、子どもたちは見ていた。
 それから、ようやく本文に入る。コンピュータに朗読させると、子どもたちは、スクリーンに投影された「本文」を集中して見ていた。
 二つのクラス、どちらもデジタル教科書を使ったが、反応はまるで違った。それは、何をどのような順番で、どのように考えさせるか、という授業の流れが違っていたからだ。
 何度も繰り返すが、「ITの授業における活用」とは、授業研究そのものなのである。
 光村のデジタル教科書は、極めて便利なツールがいっぱい揃っている「可能性をいっぱい秘めた」掛図なのである。

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2005年9月 5日 (月)

光村デジタル教科書を使ってみる

 光村図書は,国語のデジタル教科書を発売している。教科書の画面をそのままスクリーンに映し出すことができる,「デジタル教科書掛図」である。熊本市教育委員会は,今年度,全ての小学校にこの教材を全学年分を揃えた。
 まずは,さっそく使ってみることにした。4年生の教材「『伝え合う』ということ」だ。
 このデジタル教科書は,教科書の画面をそのままスクリーンに映し出す「教科書ビュー」と,本文だけを大きく映し出す「本文ビュー」というものがある。
 「教科書ビュー」だと,さすがに字が小さくなって,教室の後ろでは見えにくい。「本文ビュー」は,かなり文字が大きいので,教室の後ろでも十分見える。
 「朗読」ボタンをおすと,パソコンが本文をしっかりと音読してくれる。朗読場所は,文字の色が濃い黒になって見やすい。子どもたちは,教室前面に集中していた。
 本文が黒板に映し出されていると,たとえば「作者が盲人であるということが,どの文章から分かりますか?」といった発問が出しやすい。根拠となる資料が,前面にあると,「その部分」を指さしながら話し合いをすすめることができるからである。
 他にも,クリックしたら挿絵が拡大したり,漢字の筆順がアニメショーンで出たりもする。
 ただ,やはり「掛け図」は「掛け図」だ。教具にしかすぎない。教具を生かすも殺すも教師次第である。様々に試してみて,その特性を理解できたら,新しい授業が作れそうだ。
 とにかく,実際に使ってみないと,分からない。肌で感じないと分からない。

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2005年8月31日 (水)

よいデジタルコンテンツとは何か その3

算数のコンテンツがつづく。同メンバーの宮脇真一氏のアイデアも面白い。直方体を透視図法であらわしただけのシンプルなものだ。それぞれの面には色がついていて、クリックすると、パタンという感じで、開くようになっている。
スクリーン上で開くから、見ていて楽しい。平面が動くことによって、立体に見える。
半分程度、開いた後に、子どもたちは展開図を予想するという課題をもらう。スクリーンは平面だが、形は立体なのだ。だから、子どもたちは、その後の展開を念頭で行うことになる。頭の中で、コンテンツの続きを考えるわけだ。
これもまた極めてシンプルなコンテンツであるが、「中途半端で全部開いていない」というところがポイントなのだろう。子どもたちは、その続きを知りたくなる。予想する面白さとでも表現しよう。

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2005年8月30日 (火)

よいデジタルコンテンツとは何か その2

 熊大の情報教育研究会のメンバー、百田止水氏の算数のコンテンツも面白い。
 画面の左上に中くらいの円があるだけだ。教師は、子どもたちに「この円がぐるっと回ったら、円のまわりの長さ(円周)はどれくらいになるでしょう?」と尋ねる。子どもたちはスクリーンの上で話し合いながら、予想されるところにマグネットを置く。教師が、スクリーン上のボタンを押すと、この円がゆっくりと回って、1回転してストップする。ここで、子どもたちは「円周は、円の直径の、およそ3倍ちょっとだな」ということが分かる。
 次に、先ほどの中くらいの円の下に、大きな円を提示する。教師は「この円だったら、ぐるっと回ったら、どのあたりまでいくでしょう?」と尋ねる。子どもたちは、「約3倍ちょっと」ということを頭に入れて、マグネットを置く。そして、先ほどと同様に、この大きな円がぐるりと回っていく。ちょうどストップしたところに止まって、教室は大歓声になる。最後に、小さな円が出てきて、同様の発問を行っていく。
 教師の方から「円周は、円の約3.何倍になるのでしょう」と尋ねることで、子どもたちは、色々なモノの円の直径と円周を定規で測り始めることになっていく。
 このコンテンツは、きわめて単純だ。円がぐるっと回るだけだ。しかし、画用紙などの他のもので代用しようとすると、かなり難しい。映像が変化することは、デジタルコンテツの特長だと言えよう。「変化する映像」は、一つのキーワードになりそうだ。変化するから、予想しようとする。結果的に、子どもたちの知的好奇心が高まるのである。

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2005年8月29日 (月)

よいデジタルコンテンツとは何か? その1

熊大の情報教育研究会の図書原稿を読み返していると、面白いコンテンツの条件が見えてくる。
よいデジタルコンテンツには、色々なパターンがあるようだ。その中で、子どもをよい意味で「迷わせるコンテンツ」というものがある。メンバーの一人、緒方裕氏のアイデアだ。
たとえば、長方形。上の辺をドラッグすると、ほんの少しだけ四辺がずれて、平行四辺形になるコンテンツがある。
「ほんの少し」というのがポイントだ。元の長方形と四つの辺の長さは同じなので、ほとんど変わらないように見える。
教師は、「面積は変わったでしょうか?」と問う。ここで、子どもたちは「迷う」のだ。高さが変わるので、面積は小さくなるのだが、「面積は変わらない」と言い出す子が多い。それが「平行四辺形の面積を求める学習の導入」とするわけだ。
 同様に、今度は、二等辺三角形。上の頂点をドラッグすると、「高さが変わらず」に、頂点が左右にずれるのである。ぐっとずらすと、面積が小さくなったように感じる。ここでも、子どもたちは迷う。錯覚するのである。このような図形の連続的な変化は、デジタルコンテンツだからこそ可能になる。
「迷わせるコンテンツ」は、子どもたちを、自然と学習に向かわせていく。

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2005年8月23日 (火)

グラフィックソフトの研修

 学校で、よく他の教師に頼まれる仕事がある。それはインターネットからの画像を加工したり、印刷したりしたいという「お願い」だ。たしかにインターネットから画像を簡単に入手できるようになった。たとえば地図や動植物などの写真はすぐに教材になりえる。こうやって自分で教材をつくるのは面白いはずだ。ところが、その一部分を切り抜いたり、消したりする作業までできる人は意外と少ない。また、用紙ぴったりのサイズに印刷したりするのも難しく感じる ようだ。
 私は、このような作業はいつもフォトショップエレメンツを使っている。もっとも使うソフトの一つだ。このソフトの使い方さえ知っていれば、活用方法はぐっと広がっていくのに、もったいない話である。
 出来上がったデジタル教材を使うのもいいが、自分でデジタル教材を作るのもい。今後のIT活用研修には、グラフィックソフトの実技研修は欠かせないと思う。

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2005年8月17日 (水)

国語科:教材DVD

一学期の国語の授業では、教材DVDを作成して授業を行った。少人数指導担当であるので、学級担任と同じ教材を使わざるをえないからだ。やってみると、これは案外と使えることが分かった。
 音声教材では、「サンプル」の役割にもなるし、二つの動画を比較して考えさせることだってできる。担任にDVD教材をわたしてDVDプレイヤーで授業をしてもらったので、教材の使用感も聞くことだってできる。
 しかも、教材として残るので蓄積ができる。子どもたちのアンケートでも、このような映像を使った授業は好評である。まだまだ改良の余地はあるにせよ、面白い教材が開発できそうである。
(マイフォトのjugyouの写真を参照)

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